東京電力福島第一原発の周辺で事故後に置き去りになった牛の飼育を続ける県内の男性らが20日、牛を連れて東京・霞が関を訪れ、抗議した。牛の殺処分に反対し、エサの支援や牛の被曝(ひばく)調査を求める文書を農林水産省などで手渡した。
抗議したのは、浪江町の牧場長吉沢正巳さん(60)ら。国がすすめた安楽死による処分を拒み、農場を「希望の牧場」と名付けて預かり分を含め約350頭を飼っている。
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首や胴体に白い小さな斑点ができており、吉沢さんは被曝の影響を疑っている。農水省前では、牛を荷台後方に動かそうとした吉沢さんと、牛が道路に降りないよう警戒する警察官が押し合いになる場面もあった。
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