校庭や公園、駅前広場といった何気ない景色に、デジタル数字のパネルを伴った機械が紛れ込む。その存在を不思議がったり表示を気に掛けたりする人々の姿はほとんど見ない。今では福島の日常風景に定着してしまった感さえある。
目に見えない放射線を測定し、その存在を目に見える数値で人々に知らせるモニタリングポスト。福島県放射線監視室によると、震災前から原発10キロ圏内に23地点があったが、震災約1年後の2012年春に文部科学省が学校、公園、公共施設などで設置を本格化。事業の主管が原子力規制庁に移った今では県内3659地点(4月22日現在)に整備されている。全地点の日々の観測結果は、県が規制庁のデータをまとめたホームページ「福島県放射能測定マップ」(http://fukushima-radioactivity.jp)で確認できる。
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