ストーリー:風評被害の福島産野菜(その1) 目指した「同じ土俵」via 毎日新聞

午前6時半。年度末に差しかかった東京・大田市場は、競り人や仲買人らが吐く白い息と熱気に包まれていた。青果物の1日の取扱量3400トンは全国一。国内の取引価格は事実上、この巨大卸売市場で決まる。

 シイタケが買い取られていった。福島産だ。1パック130円という取引価格は、隣に並んだ岩手や秋田といったライバル産地のものと比べ2割ほど安い。

 「福島のはどうしても嫌だというお客さんが、まだいるから」。市場を一回りしてきたJA全農(全国農業協同組合連合会)福島県本部の桑原憲政(としまさ)さん(38)が淡々と口にした。福島産野菜の相場交渉担当の責任者だ。悔しくはないのだろうか。「俺は負けたとは思っていないんだ」。
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インゲン2位、キュウリ3位、トマト7位、モモ2位。福島は多様な農産物で全国トップクラスの生産量を誇る園芸王国だ。出荷先の6割は首都圏が占める。

 放射性セシウムのモニタリング検査では今、青果物はほとんどの品目で検出限界値(1キロ当たり約5ベクレル)を下回る。国の基準値(12年春から同100ベクレル)超えは、この1年以上ない。それでも、スーパーでは売り場面積を取り戻せない。

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