◇松江市在住のミュージシャン
東日本大震災による福島第1原発事故を受けて、松江市在住のミュージシャン、浜田真理子さん(49)が昨年スタートさせた勉強会「スクールMARIKO」が、今年も26日から始まる。福島の現状や放射能などについて学ぶスクール。2年目を迎え、浜田さんは「ライフワークになるかも」と語る。【岡村昌彦】
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−−2年目以降もスクールは続けるのか。浜田 どんな形になるか約束はできないが、やろうと思う。ツアーでいろいろな地域を回ると、そういうこと(スクール)はやらない方がいいんじゃないか、と言われることもある。原発がない地域は気楽だなと思う。一方で、原発の現場にどっぷりいて仕事をしていたら、大丈夫だと思っちゃうだろうなということも分かってきた。ぶっちゃけた話、これはゆっくりやらないと早急には覆せないだろうと思う。じゃあ(スクールを)やめるのかと言われると、そうゆうことではない。これだけの犠牲を払って気づいたことはあるわけだから。
−−どんなスタンスで続けるか。浜田 ちまちまと長くやりたい。そもそも私の音楽のスタンスが、ちまちまとやっているので(笑)。ひょっとしたらライフワークになるかもしれない。原発問題は、私が生きている間に解決しないかもしれないけど、だからってやらないというのもね。もう気づいちゃったしなと。知ってしまった以上は、今後も何かしらの形でやっていきたい気持ちでいる。
−−参加者へのメッセージを。
浜田 とにかく来ていただきたい。今まで考えもしなかったことを急に考えろと言われても大変だが、震災以降、何か考えないといけないんじゃないかな、という気持ちは誰にでもあると思う。被災地の人は困りすぎているけど、被災地以外の人はもう終わっている感じがする。どうせすぐに答えは出ないだろうから、一緒に困りましょうと。さんざん困ったら、何かいい考えをする人が出てくるかもしれない。自分で考え、動くことになればいいなと思う。
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