およそ1万4000点の機器の点検漏れなどが見つかり、事実上、試験運転の禁止命令を受けている福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」で、原子炉を冷やすポンプを動かす機器の少なくとも9点で新たに点検漏れが見つかり、原子力規制庁が管理上、問題があるとみて調べています。
「もんじゅ」を巡っては安全上重要なものを含む1万4000点の機器で、点検漏れなどが見つかり、原子力規制委員会が去年5月、事実上、試験運転の禁止を命令しています。
もんじゅを管理している日本原子力研究開発機構は去年9月、すべての機器の点検を終えたと説明していました。
ところが、原子力規制庁が先月、定期的に実施する保安検査を行ったところ、調査した80点のうち、原子炉を冷やす2次系のポンプを動かす機器の温度計やスイッチなど少なくとも9点で新たに点検漏れが見つかったということです。(略)
また、もんじゅでは点検の記録の実施時期などを修正する場合、報告書を作成し内部の委員会に報告することになっていますが、現場レベルでの修正にとどめていたのが240件余りあったということです。
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3月の原子力規制庁による保安検査で明らかになった。原子力機構はこれまで、未点検機器を7346件と原子力規制委員会に報告していたが、計7355件に上ることになった。