伊吹衆院議長、原発反対を公言 震災追悼式 via ウォール・ストリート・ジャーナル ジャパン

厳粛かつ筋書き通りに行われていた11日の東日本大震災3周年追悼式に、不協和音が紛れ込んだように見えた。

議会で指導的な立場にある有力議員が式典中に、いわば「bully pulpit(権威ある公職)」を用いて、原発に終止符を、と呼び掛けたのだ。トップ級の与党関係者が公式の場で安倍晋三首相の政策にどうやら異議を唱えた珍しい例だ。

伊吹文明衆院議長は「われわれが電力の恩恵を享受する一方で、福島の人々にコストを負わせているように感じられる」という意味のことを述べた。同議長は国立劇場で行われた式典での追悼の辞で述べたものだ。
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30年の議員歴を持つ伊吹氏は、これまでに4度閣僚を経験し、自民党の幹事長を務めていたこともある。同氏は衆院議長という現在の立場から、式辞を述べる8人の1人となり、安倍首相と天皇に続いて3番目に追悼の辞を述べた。

伊吹議長は花で飾られた祭壇を前に、日本の科学技術の進歩への称賛が「人間が自然を支配できるというおごり」を生じさせたことを嘆いた。そして「将来の脱原発を見据えて」エネルギー政策を議論していくと述べ、短い式辞を締めくくった。
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伊吹氏の側近によれば、伊吹氏が公の場でそのような発言をしたのは今回が初めてと同氏事務所はみているという。

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