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郡山市にあるエムポリアム幼稚園の平栗光弘園長は、園児の中には放射能を非常に怖がる子もおり、食べ物を口にする際に放射能が含まれていないか尋ねられることもあると語る。同園ではそうした場合、食べても大丈夫だと説明している。
一方で、屋外の砂場で遊びたいとせがむ子どももいるが、園児たちには言い聞かせて屋内の砂場で遊ばせているという。
事故後、福島第1原発から半径30キロ圏内が立ち入り禁止区域となり、約16万人が住み慣れた自宅から離れることを余儀なくされた。放射線量が比較的低いその他の地域では、公園や校庭の表土入れ替えのほか、歩道など公共スペースの除染や子どもの屋外活動制限といった措置が取られた。
<「外気に触れることも気にする」>
郡山市は事故後間もなく、子どもの屋外活動時間について、2歳までは1日15分、3─5歳までは30分までという制限を設けた。この制限は昨年10月に解除されたが、多くの幼稚園や保育園では、放射能をなお懸念する親の要請で制限を継続している。
(略)
エムポリアム幼稚園の平栗園長は、子どもたちの間でけんかや言い合いのほか、急に鼻血を出すケースが増えていることが、ストレス増加を示していると懸念を示している。
郡山市では、公共の場で表土の入れ替えを少なくとも1回は行っており、公園にある全遊具の交換も間もなく終了する。
前出の同市職員によると、最近では放射能に対する不安より、子どもが外出しないという心配の声を親からよく聞くという。こうしたことから、放射能に対する親の考え方も、徐々に変わってくるかもしれないと、この職員は話す。
しかし、平栗園長によると、事態は依然として厳しい。同氏は、子どもたちが福島にとどまっていて本当に大丈夫なのかと時々考えると打ち明けた上で、ここにいるしかない子どものために、できる限りのことをしてあげる必要があると語った。
英語版はThe Children of Japan’s Fukushima Battle an Invisible Enemy via Reader Supported News (Reuters)