東日本大震災3年 原発事故 爆発原因、なお未解明 調査阻む高線量放射線 via 産経新聞 (Yahoo!ニュース)

東日本大震災に伴う東京電力福島第1原発事故では、多くの住民が避難生活を余儀なくされたままで、甚大な被害が今も続き復興を長引かせている。原発事故を 引き起こした原因について東電は解明を進めているが、3年を経ようとしても依然として未解明な部分が多い。原子力安全委員会の委員長だった班目(まだら め)春樹氏(65)は産経新聞のインタビューで事故当時の状況を振り返った。

(略)

事故時に発生した水素の濃度や量も不明で、52項目の未解明事項の一つとして調査が進められている。2号機も同じ経過をたどったが、先に爆発した1号機の振動で偶然、建屋上部の窓がはずれ落ちたため、水素が外部に逃げて爆発を免れたとみられている。

一方、謎が多く残っているのが、当時定期検査中で圧力容器内に燃料がなかった4号機の爆発だ。調査では、4号機が3号機と共有している排気配管から水素 が流れ込み爆発に至ったとされる。だが、国会事故調では「3号機から逆流した水素のみで4号機が爆発にまで到達するかどうか慎重に検討する必要がある」と の指摘もある。(原子力取材班)

■班目・元原子力安全委員長「規制委に専門家いない」

班目春樹氏は産経新聞のインタビューで、事故の教訓が生かされていないと指摘し、「原子力規制委員会には原子力安全の専門家がいない」と言及、規制委の閉鎖性を問題視した。主なやりとりは次の通り。

--当時、首相に「水素爆発はない」と助言した

「格納容器内には酸素がないので水素爆発はないと説明した。その後、格納容器から漏れ出た水素が格納容器の外側で空気の中の酸素と混ざり爆発した。予告できなかった自分を呪った一方で、不幸中の幸いとも感じた」

--不幸中の幸いとは

「爆発の映像を見せられたとき、吹き飛んだのは建屋上部だけだと直感した。だから、格納容器は守られた、炉心はまだ大丈夫だと。(炉心が爆発し広域に放射性物質が拡散した旧ソ連の)チェルノブイリ(原発事故)の二の舞いとなることだけは避けたい一心だった」

--さらに悪い状況になる恐れもあったのか

「爆発によりサイト(施設)内が高度に汚染され注水作業などが困難になると、最悪のシナリオになる可能性もあった。当時、『東京も住めなくなる可能性があるか?』と聞かれていれば、ゼロではないと答えただろう」

全文は東日本大震災3年 原発事故 爆発原因、なお未解明 調査阻む高線量放射線

This entry was posted in *日本語 and tagged , . Bookmark the permalink.

Leave a Reply