カレイ、ヒラメに要注意!みんな知らずに食べている危険な食品!~海底「セシウム」編~ via 宝島(yahoo Japan)

 (抜粋)

■食物連鎖の最終地点「海底の魚」が危ない
「当初、危ない魚介類の筆頭格はコウナゴやシラスといった小魚でした」と、茨城県の漁協幹部が
語る。「我々が浮き魚と呼ぶ、海の表層を泳ぐことが多い魚で、植物性プランクトンを食べるこうした
魚が一番初めに影響が出る。しかし、震災から1年以上経過し、コウナゴからは高い数値がほとんど
検出されなくなった。そのかわり、カレイやアイナメ、メバルといった底魚にセシウムが蓄積されている。
まったく最初に予想していた通りです」

いったん海中に拡散したセシウムは、小魚に取り込まれ、それが中型魚、大型魚などに食べられる
食物連鎖が始まる。その過程で、フンや死骸が海底に沈殿し、最終的にはエビやカニなどの甲殻類や、
海底付近で暮らす魚にセシウムが蓄積される。いったん沈殿したセシウムはそこから浮上することが
ないため、その濃度は高止まりする傾向があるという。

現在、福島県産と表示される魚介類はすべて遠海で漁獲されたもの。さらに検査を受けたうえで
前述の国の安全基準をクリアできないと「出荷停止」となるため、それが市場に出回ることはない。
では、ヒラメやカレイといった「底魚」を避ければ安全なのか、と言えばそう単純な話でもないという。

「いま、水産庁と東京電力は、福島沖近海で取れる魚を調べています。しかし、たとえば東海や
西日本で取れるブリやカツオといった回遊魚は必ずしもセシウム検査をしていない。しかし、
これらの魚は非常に行動範囲が広く、青森から静岡まで泳いでいく魚なのです。“この魚が危ない”
という特定の魚にこだわる考えは、むしろ全体の状況を見えなくすると思いますよ」(前出の漁協幹部)

また海低付近を泳ぐ魚のなかには、タラやアブラガレイなど、すり身や加工用によく使われる魚が
多い。「こうした魚は廉価で、最初から加工用と分かっているものは、宮城・岩手でも放射能検査を
していないケースが多い。加工食品になってからセシウム検査をするということはあり得ないので、
こちらも安全とは言い切れない」(同)

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