「なぜ矢板」地元に困惑と反発 「指定廃棄物」処分場候補地で via 下野新聞

「なぜ矢板なのか」「国が言う『安全』は信用できない」。3日、放射性セシウム濃度1キログラム当たり8千 ベクレル超の汚泥など「指定廃棄物」の最終処分場候補地になったことが明らかになった矢板市。横光克彦環境副大臣に遠藤忠市長がただちに反対の意向を伝え たこの日、候補地の行政区や市民、同市の森林組合関係者からも困惑や不安、反発の声が一斉に広がった。

3日午前9時半ごろ。環境省の職員4人が突然、矢板市役所を訪れ、横光副大臣が遠藤市長と面会を希望していることを伝えた。遠藤市長は急きょ予定を変更し、同11時40分から約15分間、非公開で面会した。

「市民感情として到底受け入れられない」。遠藤市長は面会後に開いた記者会見で語気を強め繰り返した。「どこかにつくらなければならないという総論は分かるが、なぜ除染や風評被害に苦しむ矢板に持ってくるのか」

国の進め方に「寝耳に水。前もって相談があってしかるべき。こんな失礼な話はない」とぶ然とした表情を浮かべ、今後県と情報交換するものの「反対していく」と強調した。

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塩田行政区長の小野崎俊行さん(63)は「地元には一切話がなかった。国のやり方は乱暴。下流にも影響が及ぶだろう」と憤りを隠さない。4日にも役員を集め、反対の陳情書提出に向けた話し合いを始めるという。

たかはら森林組合参事の小川修市さん(58)は「どこかにつくらないと処理できないのも分かるが…」と複雑な胸中を明かしつつ、「国が言う『安全』は信じられない。ダムは農業用水の水源であり、米への影響が心配」と懸念する。

全文は 「なぜ矢板」地元に困惑と反発 「指定廃棄物」処分場候補地で

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