環境省が提示
環境省の横光克彦副大臣は3日、福田富一栃木県知事と県庁で会談し、東京電力福島第1原発事故に伴い栃木県内で発生した、放射性セシウム濃度が1キログラ ム当たり8千ベクレル超の汚泥など「指定廃棄物」の最終処分場候補地に、同県矢板市の国有林野を選んだと伝えた。最終処分場の具体的な候補地の提示は初め て。
(中略)
環境省の処分場安全指針では、廃棄物埋め立て中でも周辺への追加被ばく線量が年間1ミリシーベルトを下回ることを確認するとしている。
指定廃棄物は岩手から千葉、東京までの9都県で発生、各都県内で発生分を処理する。最終処分場設置は栃木のほか、宮城、茨城、千葉の3県が地元の理解などを条件に同意しており、環境省は9月末までに各県で候補地を選定する方針だ。
ただ、横光氏は会談終了後、記者団に「(9月末までに)提示できるか、難しい県もある」と述べた。
環境省によると、栃木県の指定廃棄物は8月3日時点で下水汚泥や焼却灰など計4445トン。最終的には9千トン程度になる見通しという。
♢ 関連記事:
♦ 原発ごみ処分場探し487億円 12年間で候補地ゼロ via 朝日新聞