東京電力は14日、福島第一原子力発電所1号機の原子炉建屋地下1階に大量の汚染水がたまっている可能性があると発表した。
水量は約3000トンに上るとみられ、圧力容器への注水が格納容器に生じたすき間から漏れ出た可能性が高いという。高濃度の放射性物質を含む恐れがあり、濃度が高い場合は移送を検討する。格納容器の水で原子炉を外から冷やす冠水(水棺)の続行は困難となった。
東電によると、汚染水が確認されたのは13日。作業員が原子炉建屋1階北西部の階段から地下をのぞき、たまり水を発見した。地下1階の高さは11メートルで、たまり水は、床から約4・2メートルの高さにまで達している。階段付近の放射線量は毎時72ミリ・シーベルトだった。
(2011年5月14日21時37分 読売新聞)