東京電力福島第一原子力発電所の事故は、我が国の未来に重大な影響を与えています。今回の事故を通じて、原子力エネルギーは、 私達に明るい未来を与えてくれるものではなく、一歩間違えば取り返しのつかない危険性を持っていること、さらに、残念ながらそれ を管理する政府機関も企業体も、万全の体制をとっていなかったことが明確になりつつあります。
こうした中で、私達は、原子力エネルギーに依存することはあまりにも危険性が大き過ぎるということを学びました。私達が地域金融機関として、今できることはささやかではありますが、省電力、省エネルギー、そして代替エネルギーの開発利用に少しでも貢献することではないかと考えます。
そのため、今後、私達は以下のような省電力と省エネルギーのための様々な取組みに努めるとともに、金融を通じて地域の皆様の省電力、省エネルギーのための設備投資を積極的に支援、推進してまいります。
続きは『原発に頼らない安心できる社会へ 城南信用金庫』から。
城南信用金庫が脱原発宣言〜理事長メッセージ
単純に節電を謳うのみならず、個人経営の会社のようなレベルならまだしも、城南信用金庫のような規模の企業がこのような姿勢を打ち出すことは、異例だろう。また、今後の電力事情によって、さまざまな苦境が訪れることが想像される企業を顧客に多数抱えているはずの金融機関であることを踏まえれば、そのリスクは他業種の比ではないだろう。
その勇気ある姿勢は、13日の昼ごろより急激にインターネット上で広がり始め、大きな驚きと賞賛を持って受け入れられている。Twitterでは城南信用金庫での口座開設を検討するツイートも散見された。
しかし、この城南信用金庫のマニフェストが、インターネットの外には広がっていかない可能性も少なからずあるようだ。
なぜかといえば、大手メディアは一切このニュースを取り上げていないからだ。15日15時現在でニュース検索をする限り、この件を記事にしているのは、J-CASTニュースとOurPlanet-TVというネットメディアだけなのである。