東京電力が、およそ1万トンの低レベルの汚染水を海に放出したことで、福島県内の漁業関係者は困惑しています。福島県漁業協同組合連合会では、「漁業が再開できないのではないか」と不安を募らせているとし、放出をやめるよう抗議文を送りました。
「(漁に)出られない時期があると考えている。補償だけで済むのかという問題も出てくる」(県漁業協同組合連合会・新妻芳弘専務理事)
東京電力では「漁業関係者に申し訳なく、今後、誠意を持って対応していきたい」と話しています。
一方、福島県は5日の災害対策本部会議を開き、海水のモニタリングのほか海洋生物や人体への影響を検証し公表するよう、要望することを決めました。要望書は、5日中に原子力安全・保安院に提出されることになっています。(05日11:33)
動画は『汚染水放出、福島漁連が東電に抗議文』から。