Tag Archives: 廃炉

福島第一原発5号機原子炉内部に入ってみた 「こんな狭くてロボット入れるの?」 3時間取材で50μSv被ばく via 東京新聞

[…] 5号機は11年の原発事故時は定期点検中で運転していなかった。  全身を包む防護服を着て、核燃料が入っていた「圧力容器」の真下にある機器メンテナンス用の作業スペースに入ろうとすると、頭をぶつけた。頭上には、核燃料に挿入する制御棒を動かす装置がぶら下がり、しゃがまないと入れない。円形の作業スペースは直径約4メートルほど。息苦しさがするほど狭くて身動きが取りづらかった。 […] 格納容器の底部に降りると、さまざまな配管や機器が頭上や足元に複雑に配置され、まっすぐ歩けない。1号機では、この場所に水中遊泳するロボットを入れて内部を調べているが、容易に操作できないことが分かった。  圧力容器の直下とつながる開口部は、厚さ1メートル超のコンクリートの壁の間を、1人がやっと通れるほどの狭さ。1号機では、この分厚い壁のコンクリートがなくなり、内部の鉄筋がむき出しになっていた。 […]  東電は3月以降に開口部の内部にロボットを入れて壁の全体的な損傷状況を調べる計画。しかし、デブリや崩壊した機器が多くあるとみられる狭い場所に、本当にロボットを入れられるのか疑問に思った。東電の広報担当者は「壁の損傷状況をロボットで実際に確認してみないと、耐震性が保たれているかも判断できない」と言葉を濁した。  一方で、5号機の海側では汚染水を浄化処理した後の水の海洋放出に向け、大量の海水で薄めた処理水を一時的にためる水槽の工事などが着々と進んでいた。政府は「春から夏ごろ」の放出開始を見込むが、その条件となる漁業関係者らの「理解」を得る道筋は不透明だ。[…]  記者の被ばく量は、約3時間の取材で約50マイクロシーベルト(μSv)。一般人の年間被ばく限度の20分の1を、わずかな時間で被ばくした計算だ。事故収束の本丸となるデブリ取り出しでは、準備段階の炉内の状況把握すらままならない。残る課題の大きさをあらためて思い知った。 全文

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原発廃炉に必要な製品の製造会社 東京電力が楢葉町に設立 via NHK News Web

東京電力は、原子力発電所の廃炉に必要となる製品を製造する子会社を楢葉町に新たに設立し、福島第一原発の廃炉を進めるとともに、浜通りの復興に貢献していきたいとしています。 「復興と廃炉の両立」を掲げる東京電力は、大阪に本社がある機械メーカー「日立造船」と共同で、先月20日付けで、楢葉町に廃炉に必要となる製品の製造を行う新しい子会社を設立しました。 子会社は「東双みらい製造」で、従業員数はおよそ10人。 出資比率は、東京電力が67%、日立造船が33%で、資本金は15億円です。 東京電力によりますと、楢葉町と富岡町にまたがる福島第二原子力発電所のおよそ1ヘクタールの敷地に2025年度に工場を完成させ、その後、製品の製造を開始、2027年度から出荷を始める計画です。 まずは、福島第二原発などで使用する使用済み燃料を保管する容器を製造し、将来的には福島第一原発の燃料デブリを保管する容器の製造にも着手したい考えです。 […] 原文

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遠隔ではなく「人が作業」と東電が訂正 落下リスクある汚染配管をロープで固定 福島第一原発 via 東京新聞

 東京電力は21日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の1、2号機間にある放射性物質で汚染された配管の落下を防ぐため、現場に作業員が入りワイヤロープで固定したことを明らかにした。本社の広報担当者は20日の取材に「全て遠隔操作で実施」と説明していたが、訂正した。現場の広報担当者の思い込みが原因だという。 […]  現場は、福島第一原発の屋外としては最も汚染された場所。配管と排気筒の接続部の表面線量は毎時4000ミリシーベルトと、人が数時間とどまれば確実に死ぬ。 東電は計135メートルの配管を26分割して撤去する。これまで切断を3回試みたが全て失敗しており、作業再開も見通せない。(小野沢健太) 全文

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切れかけの汚染配管をワイヤロープで固定 地震で切れ落ちて垂れ下がる恐れ 東電福島第一原発via 東京新聞

 東京電力は20日、福島第一原発(福島県大熊町、双葉町)の1、2号機間にある高濃度の放射性物質で汚染された配管が、切断中の複数回のトラブルでもろくなっているため、ワイヤロープで近くの別の配管に固定すると発表した。汚染配管は一部が切れかけの状態で、地震などで切れ落ち、折れて垂れ下がる恐れがある。 切断を試みている配管は直径約30センチ。3月27日に遠隔操作の装置で、初回に撤去する約11メートル(重さ約1トン)の両端の片側9割を切った後、切断器具が配管に食い込んで動かなくなり、作業を中止した。3月1、2日に失敗した際の切れ目も近くに集中し、配管の強度が下がっている。 今月19日の調査で、切れかけの配管のゆがみが大きくなっていることが判明。20日にクレーンによる遠隔操作でワイヤロープを配管に巻き付ける作業を始めた。(注:東電広報担当者は21日に「配管へのロープ巻き付けは、作業員が現場に入って実施した」と説明を訂正しました) […]  配管は2011年3月の事故直後、原子炉格納容器の破裂を防ぐために炉内の汚染蒸気を放出する排気(ベント)で使われた。11年が過ぎても、人が近づけない。(小野沢健太) 全文

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福島第一原発の廃炉「終了時期を見通すことは不可能」原子力規制委 via YAHOO!ニュースJAPAN

[…] 原子力規制委員会・更田豊志委員長:「(廃炉について)現実的に、例えばさまざまな方面に対して約束できるような年数を確定させるのは私は技術的に不可能だというふうに思っています」  会見で更田委員長は、福島第一原発の1号機から3号機にある燃料デブリ一つとっても、いつまでに片付けられるか年限を区切るのは事実上不可能だと思っていると述べました。   そのうえで、福島県などの人達に廃炉まで何年という約束を確定させるのは技術的に不可能だとの認識を示しました。   デブリ取り出しなどが難航するなか、政府と東京電力は廃炉まで最大であと29年という目標を依然として掲げたままです。 全文

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福島原発、廃炉阻む廃棄物 本格作業控え6年で1.7倍 via 日本経済新聞

東京電力福島第1原子力発電所の事故から3月11日で11年を迎える。放射線の拡散を抑える当初の対応から、本格的な廃炉作業に向けた準備へと作業は移った。その結果、原子炉建屋のがれきなどの同原発の廃棄物は2021年11月時点で約48万立方メートル。廃棄物の計画的な管理を始めた6年前と比べ7割増えた。ただ敷地内の廃棄物が増え続ければ、廃炉作業に支障が出かねない。 1月19日、福島原発を訪れた。高台から見渡すと汚染水を処理してためた約1000基のタンクが所狭しと並び、東側では新たなタンク23基の組み立て作業が進められていた。放射能で汚染されたがれきを入れたコンテナも山積みされていた。 21年に訪れた際はがれきが無造作に点在していたが、空き地にだいぶ運び込まれた。22年3月に焼却処分場の稼働を始めるためだ。 ただ、放射線が高い主な廃棄物となる金属やコンクリートなどは燃やせず、あくまで仮置きしているにすぎない。将来は最終処分場に移す考えだが場所は未定だ。廃炉がさらに進展した場合には、仮の置き場も不足する可能性がある。 東電や国は今後、廃炉作業と並行して処理水、がれき、汚染土などの廃棄物の管理や処分を進める必要性に迫られている。これらの廃棄物は福島県内で発生したものだ。東電は「国と東電、福島県などが協議して決めることになる。議論にはまだ着手できていない」と話す。 廃棄物を巡っては、東電は32年ごろまでに約79万立方メートルにまで増えると試算している。メルトダウンを起こした原子炉建屋や、その周辺のがれきなども含まれる。損傷が激しい1号機では、がれき撤去のための足場作りが急ピッチで進められており、こうした廃棄物が増える。 21年3月には原発敷地内で高い放射線を出す塊が見つかった。がれきを保管していたコンテナ1個が腐食し、廃棄物が漏えいした。こうしたトラブルを防ぐため、一時的な保管施設が敷地北側の空き地に次々と建設されている。 22年には原子炉内で核燃料が溶けて固まった溶融燃料(デブリ)の取り出しも始まる。英企業などが開発したロボットアームを使い2号機から着手する。東電などによると今回取り出すのはわずか数グラム程度。1~3号機全体で溶融燃料は推計880トンある。 今回は取り出しの「入り口」にすぎないが、これも処分場が決まっていない。デブリは放射線が極めて高いだけに、処分のあり方は極めて重要になるにもかかわらずだ。 […] 全文

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福島第一原発 増え続ける放射性汚泥 容器が劣化、詰め替えは難航 via朝日新聞

藤波優、川村剛志2021年12月14日 14時00分 聞東京電力福島第一原発では、1~3号機で溶け落ちた核燃料(デブリ)のほかにも、放射能に汚染された廃棄物の処理が課題になっている。汚染水の処理で増え続ける放射性汚泥「スラリー」もその一つ。放射線で劣化した保管容器の詰め替えを迫られているが、作業は進んでいない。(藤波優、川村剛志) […]  ALPSが置かれている敷地中央付近にある高さ約17メートルの建屋。中をのぞくと、灰色の大きなドラム缶のような容器が見えた。スラリーを入れる専用の容器だ。内側はスラリーを収めるポリエチレン製で、外側はステンレスで補強された二重構造になっている。  スラリーは、汚染水に含まれる放射性物質を薬剤で沈殿させる工程で発生する。シャンプー液のような泥状で、ストロンチウム濃度が1立方センチあたり数千万ベクレルと高線量のものもある。  東電がスラリーを専用の容器に入れて保管を始めたのは、2013年3月。今年11月時点で、保管容器は3373基まで増えた。  容器は、スラリーから出る放射線にさらされて劣化する。東電と原子力規制委員会は、累積5千キログレイ(グレイはシーベルトに相当)に達すると耐用年数を超えるとみている。この基準を元に、東電は容器が寿命を迎えるのは25年7月以降と評価していた。  これに対し、規制委は過小評価だと指摘した。東電の評価は、容器の底から20センチ付近で測ったスラリーの密度から線量を計算していたが、「沈殿すれば容器の底が最も密度が高くなる」(規制委)からだ。  規制委は今年6月、独自に再評価し、すでに31基が耐用年数を超えたとの見解を東電に示した。31基の中には耐用年数が過ぎて2年以上経っているものもあるうえ、さらに56基は今後2年のうちに寿命を迎えるという。東電に対し、「HICが壊れてしまい、漏れ出すことが一番こわい」「詰め替えには時間がかかる。切迫性を共有してほしい」と迫った。  東電は8月、比較的低い線量のスラリーが入った1基で試験的な詰め替えを実施した。ストロンチウム濃度は1立方センチあたり4万ベクレルあり、設備のトラブルも重なって詰め替え完了には1カ月以上かかった。  作業時の放射性物質の濃度データなどから、新たな問題も見つかった。規制委は10月、作業中に放射性物質が舞い上がる恐れがあり、詰め替え法を抜本的に変える必要があるとした。東電は、周辺を作業用ビニールハウスで囲うなど追加対策を検討している。  容器が寿命を迎えているスラリーには、試験的に詰め替えを行ったものと比べてストロンチウム濃度が1千倍以上の高線量のものもある。東電は「容器のふたの開閉は遠隔で行う」などとしているが、具体的な見通しは示せていない。漏洩(ろうえい)リスクをなくすために、脱水化処理できる施設を設けるとしているが、まだ設計の段階だ。規制委から放射性物質の飛散を防ぐ対策が不十分という指摘を受け、検討を続けている。抜本的な対策が打てないまま、容器は次々と寿命を迎えていく。  廃炉の足かせはスラリーだけではない。 東電は事故直後、4号機そばの二つの建屋の地下を貯水槽代わりにして汚染水をためた。このとき、汚染水に含まれる放射性物質を減らそうと、セシウムを吸着する軽石「ゼオライト」を詰めた土囊(どのう)を使った。建屋地下の床に並べた土囊計約26トンは、いまも汚染水につかったままだ。  19年度に測った土囊表面の放射線量は、最高で毎時約4シーベルト。近くにいると1時間で半数の人が亡くなる高さだ。東電は、水中に遠隔ロボットを入れ、土囊を回収する方針だ。今年5~8月にはボート型のロボットで水面から土囊の位置を調査。23年度以降に始める計画だが、期間や回収後の保管方法は決まっていない。  ほかにも、敷地内には放射能に汚染されたがれきや土、伐採された木などが約48万立方メートル保管されている(今年3月時点)。東電は焼却設備などの整備を進めるが、10年後には約79万立方メートルに増える見通し。処分先のめども立っていない。  原発の廃止措置に詳しい福井大の柳原敏・特命教授(原子力工学)は、事故が起きた福島第一の廃棄物に含まれる放射性物質は、通常の原発と異なるとして、「どのような物質を含むのか情報を集めておくことが重要だ」と語る。 […] 全文

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首都圏の高校で福島復興の授業開始 復興庁 via 福島民報

 復興庁は東京電力福島第一原発事故の風評払拭(ふっしょく)に向け、首都圏の高校で福島県の復興や廃炉の現状などを授業で伝える取り組みを始めた。課題となっている風評・風化の深刻化を防ぐため今後、継続して事業を展開する。  原発事故の風評の影響や対策などに理解を深めてもらおうと、復興庁の担当者が学校に出向き、首都圏の若い世代に復興が進んでいる福島の姿や生産者の努力などを映像や資料を通して知ってもらう。  第1回の授業は東京都文京区の筑波大付属高で行われ、同庁の由良英雄統括官が講師を務めた。1年生15人に対し県内のコメ農家や漁業者の取り組みを動画で紹介したほか、廃炉作業についても説明した。資料で同原発の処理水の処分に当たっての安全対策を示すとともに、風評を抑えるための取り組みなども伝えた。 続きは首都圏の高校で福島復興の授業開始 復興庁

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“1時間で死亡”福島原発の建屋上部で致命的レベルの放射線を確認=韓国報道 via Yahoo!co.jp (Wow! Korea)

福島第1原発の格納容器から、1時間で人が死亡するレベルの放射線が測定された。これは当局の推算をはるかに上回る水準だ。福島原発処理水から放射性物質を除去するフィルターの大半が破損したのに続いてこのような発表が出たことを受け、事故原発の廃炉作業の不確実性が大きくなった。日本は2年後に福島原発処理水を海洋放出する計画であり、周辺国の不安も高まっている。 15日付の朝日新聞によると、日本の原子力規制委員会は福島第1原発2号機の原子炉格納容器の一番上にある蓋の表面で当初想定した水準を上回る1時間当たり1.2Sv(シーベルト)の放射線量が確認されたと前日発表した。   該当の蓋は直径約12メートル、厚さ約60センチの円形鉄筋コンクリートだ。「シールドプラグ」と呼ばれ、炉心から出る放射線を遮断するために3重に設置されている。   原子力規制委員会が1枚目の蓋の内側から遠隔ロボットで測定した放射線量は数十シーベルトに達すると分析された。当初、原子力規制委員会が推定した蓋の内側の放射線量である1時間当たり10シーベルトをはるかに超えるものだ。一般人の年間被ばく限度は1ミリシーベルトで、人は10シーベルトの放射線に1時間さらされると死亡に至る可能性がある。   放射線量も致命的だが、150トンに達するふたの重さも廃炉作業を困難にしている原因だ。3重の蓋のうち、残りの2つの蓋の間にも放射性汚染物質が残っている可能性があるが、現在の状態では確認する方法がないと東京電力は説明した。 (略) 経済産業省と東京電力は今後20~30年以内に廃炉作業を終えるという立場だ。しかし、廃炉作業の足を引っ張るような事態が続々と明らかになっている。前日だけでも福島原発から出た処理水を保管するタンクから放射性物質が空気中に排出されることを防ぐフィルター25個のうち24個が損傷していたことが確認された。管理主体の東京電力は放射性物質が空気中に流出したことを認めた。 (略) 一方、日本政府は2023年から福島原発処理水を海に放流する計画だ。処理水に含まれた放射性物質は濾過して放出するため安全だというのが日本政府の立場だが、格納容器から致命的な放射線量が検出されたほか、フィルターの損傷を放置していたことが明らかになり、韓国を含め周辺国の不安が高まっている。 全文は“1時間で死亡”福島原発の建屋上部で致命的レベルの放射線を確認=韓国報道

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小出裕章氏「福島原発は石棺で閉じ込めるしかない」 via 週間エコノミストOnline

2011年3月11日に発生した東京電力福島第1原子力発電所の破局的な事故(フクシマ事故)の災禍は、今もなお続いている。放射能汚染水の取り扱いなどは今まさに直面している焦眉(しょうび)の課題だが、ここでは廃炉を完了させるに当たって避けては通れないデブリ(熔融<ようゆう>した核燃料と原子炉構造物等が混合した残がい)の回収が不可能である、という点に絞って記すことにする。  フクシマ事故で問題となる核分裂生成物のうち、人間に対して最大の脅威となる放射性物質は「セシウム137」だ。日本政府によると、フクシマ事故では広島原爆がばらまいた168倍のセシウム137が大気中にばらまかれたという。「原子力緊急事態宣言」が当日発令され、その宣言は10年を経た現在も解除できないまま続いている。炉心には広島原爆の約7800発分のセシウム137が存在していた。 […] しかし、スリーマイル島原発は米ウェスチングハウス(WH)社が開発した加圧水型軽水炉(PWR)を使っていたのに対して、福島原発は米ゼネラル・エレクトリック(GE)社が開発した沸騰水型軽水炉(BWR)を使用していた。PWR型はBWR型に比べて圧力容器鋼材の厚さが厚い。[…] 原文

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