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『忘れてほしゅうない』―強制不妊手術に使われたX線照射 真野京子 via 高木基金助成報告集Vol.2(2005)

佐々木千津子さんは広島に住む女性、生まれてすぐに脳性マヒになり、体は少し不自由だ。現在は介護を受けながら猫と一緒に暮らしている。彼女には子どもはいない。37 年前、施設に入る際に、コバルト 60 による放射線照射を受けるように言われ、不妊にされた。その後、長い間、後遺症に苦しんできた佐々木さんは、自分の痛みや辛さを「忘れてほしゅうない」と語り続け、同名のビデオ(優生思想を問うネットワーク制作)も作られた。

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放射線治療の黎明期であった 1910 年代から 1930 年代にかけては、その有用性のみを求めてさまざまな部位への照射が行われていた。なかでも放射線照射による生殖器の不妊化が実施されていたことは、放射線防護の視点から見ると大きな驚きである。また、放射線照射による不妊化そのものが忘れられている。現在の放射線医学の教科書では一言も触れられず、1970 年代以降の書誌や医学データベースを検索しても放射線照射によるヒトの不妊化に関する論文は見つけられなかった。しかし、古い年代の医学論文や専門書を探すと多くの記述が見つかり、独、仏等や日本で実施されたことが明らかになった。本報告書は、放射線照射による不妊化について科学社会史的に考察したものである。

論文のダウンロードは 『忘れてほしゅうない』―強制不妊手術に使われたX線照射  真野京子

参考 高木基金助成報告集

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