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Tag Archives: 小出裕章
福島第1原発事故の背景探る 来月いわきで映画上映via 河北新報
東京電力福島第1原発事故の背景などを探る長編ドキュメンタリー映画「日本と原発」の自主上映会が2月11日、いわき市の「ポレポレいわき」で開かれる。 「福島原発告訴団」の弁護団長を務める河合弘之弁護士が監督を務め、同弁護団の海渡雄一弁護士が構成・監修した。京大原子炉実験所の小出裕章助教や浪江町の馬場有町長らにインタビューしたほか、2年ほどかけて避難区域を訪ね、情報を収集した。上映終了後に河合弁護士が舞台あいさつする。 告訴団に参加するいわき市の歯科医院長の織田好孝さん(65)ら約10人が昨年12月、実行委員会をつくり、準備を進めてきた。 […] 上映会は午後3時から。前売り、当日券ともに1000円で定員150人。連絡先はポレポレいわき0246(22)3394。 全文を読む。
高コストの原発導入は、核兵器技術を獲得するため 原発再稼働は、実に愚かな選択 via ピープルズニュース
鹿児島県の伊藤知事が、川内原発再稼働に同意した。福島原発事故に関して誰1人として刑事責任を問われることなく、政治責任も不問にされたため、 「何が起きても自分が政治責任を問われることはない」と確信した上での政治決定だ。これを指摘する内田樹氏は、「事態は『3・11』以前より悪くなってし まった」と嘆いている。 原発再稼働・事故原発の現状・IAEAの実体などについて、小出裕章さんに聞いた。いつもの明快な解説とともに、原子力ムラへの深い怒りが表明された。 衆院が解散した。半永久的な環境汚染や健康被害のリスクを受け入れてまで経済成長を追い求めるのか?国土の一部を失ったことを忘れて、無人島の争奪に血道を上げるのか?問われているのは、有権者の側だ。(文責・編集部) ※ ※ ※ 編集部…川内原発再稼動が焦点化しています。小出さんは11月に鹿児島に行かれたそうですが、講演内容を含めて、見解をお聞かせください。 小出…11月9日に、「日本平和学会」で、「原子力と核」というタイトルで「原子力は、実際には核兵器と同じものであり、平和と密接に関係しているんだ」という講演をしました。8日は、市民グループの集会で川内原発の話をしました。 皆さんは十分ご承知だと思いますが、福島第一原発の事故が起きてしまっても、自民党政権は原子力発電をやり続けようとしています。そのために安倍首相は、「安全性の確認された原発は動かす」と言っているわけですが、元来「安全性」なんて確認できる道理がないのです。 原子力規制委員会にしても、「安全基準」を作ったのではなく、「規制基準」というものを作ったのです。言葉はとても大切なものですが、彼ら自身が「安全基準」とは言えず、わざわざ「規制基準」としたのです。 その上で規制基準に適合したと発表しましたが、「安全とは申し上げない」と、田中俊一委員長自身が言っているのです。 原子力発電所は機械ですから、その機械がもっている特性上、最悪の事故が起こりうる、と考えなければなりませんし、新しい規制基準も、最悪の事故を 想定しているのです。過酷事故を想定した上で、住民の避難計画が必要という立場に立っているわけですが、あろうことか、「避難計画」に関して「俺たちは知 らない、各自治体で勝手にやれ」という、丸投げをしている訳です。 もう国家としての体裁をなしてないし、こんな状態で原発を再稼動させるのは、私はもちろん反対です。 (略) 編…汚染水が漏れ続けて海が汚れていますが、汚染の度合いは、何がどこまで分かっているのでしょうか。 小出…ウランが燃えて核分裂生成物という放射性物質ができるのですが、単に核分裂生成物と言っても、およそ200種類もの放射性物質の集合体です。それは、セシウム237、ストロンチウム90、ヨウ素131やゼノン133などですが、ほとんどの物質は短い寿命です。 事故から3年半経って、ほとんどは消えてなくなっています。事故直後には、ゼノン133やヨウ素131といった、人間の健康に深刻な影響を与える放 射性物質が大気中に噴出したのですが、それは今からでは取り返しのつかないことなので、今重要なのは、セシウム、ストロンチウム、トリチウムのほぼ三つ。 加えてプルトニウムくらいだと思います。 なかでも問題にすべきなのは、陸地の汚染ではセシウムだけです。なぜならセシウムは揮発性で大気中に噴出し陸地を汚染したからです。 また、セシウムとストロンチウムは水溶性です。福島第一原発では解けた炉心に向かって水をかけていますが、ほぼ同じ量のセシウムとストロンチウムが汚染水の中に溶けています。この汚染水が原子炉建屋などに溜まっているのです。 東京電力は、汚染水を汲み上げてセシウムを捕捉する装置に送っています。セシウムについてはかなり捕捉していると思いますが、セシウム以外の放射性 物質は取れません。このため東京電力は、ALPSという装置でストロンチウムを捕まえようとしましたが、ALPSがまともに動かず、汚染水が海に流れてい ます。海の汚染については、ストロンチウムが主な汚染源です。 ストロンチウムは、セシウムに比べて数倍危険ですが、ベータ線しか出さないために、測定が困難です。このため海の汚染に関しては、データが無いのです。これが一番の問題で、今後も海の汚染が続くでしょう。 ではどうすべきか?ですが、それは、セシウムによる海の汚染を調べることです。それと同等、あるいは何倍のストロンチウムの汚染があると推測することで、当面は対処するしかないでしょう。 ただし、これまで人間が放射能で地球を汚染してきたことに関しては、様々な経験があります。福島第一原子力発電所の前には、チェルノブイリ原発の事 故が1986年にありました。その前には1950~60年代にかけて、膨大な大気圏内核実験が行われています。空中で核爆弾を爆発させて、放射性物質をば らまいた訳です。 福島原発事故でばらまかれたセシウム237は、日本政府の公式発表によると、広島原爆168発分だと言っています。それだけでも大変な量ですが、大気圏内核実験はその60倍です。それが太平洋・大西洋、大陸にも降り積もって、地球を汚染したのです。 ですから、福島事故で海へ流れ出ていっている放射性物質は、正確な評価ができないのですが、セシウムについては、大気中に放出したものと海に放出したものはほぼ同等程度だろう、と思っています。 そうすると、大気中に放出したセシウム237は、大気圏内核実験で既にその60倍をばらまいて地球上を汚していた訳ですから、全地球を平均的に汚染 したとすれば、大気圏核実験のほうが多いのです。太平洋は、これから福島から放出される放射性物質で汚れていきますが、これまでの汚染を超えることは、た ぶんないと思います。 ただし、福島近海や阿武隈川河口は、放射性物質で濃密に汚れています。そこの海産物は取らないというような注意をすれば、良いとは言いませんが、有効な手段の一つだろうと思います。 編…IAEA(国際原子力機関)は、福島で①放射線モニタリング、②除染、③福島県立医科大学と協同で健康管理に関する研究・事業を行うとしています。実際には何をやっているのでしょう? 小出…何もやっていないでしょう。実働部隊は、福島県や原子力開発機構などでしょうし、それらが収集したデータを眺めて、指示を出すことはあるかもしれません。 IAEAは、加盟各国の意を汲む研究者が集まっている国際組織ですが、そもそも「核爆弾開発」に起源をもつ組織です。1945年 … Continue reading
福島原発によって汚染された食品は18禁ならぬ60禁にすべき~小出裕章氏講演会 via BLOGOS
先日の台風により「福島第1原発護岸で放射性セシウムが過去最高値を検出」といったニュースもあったように、日本中を今もなお汚染しまくり、未だに原発事故の収束がまったくできていない福島原発。 そんな中、原発再稼働しようなんて、まるで運転免許もないのに車を運転したために、何人もの人を殺したドライバーに、再び車を運転させるようなことを強行しようとしているわけだが、福島原発事故により日本中が汚染されたことはもう取り返しのつかない事態。 では汚染された日本の中でどう生きるべきなのか。 2014/10/11に大阪で行われた映画「シロウオ~原発立地を断念させた町」上映会の後に、映画にも出演している、京都大学原子炉実験所助教の小出裕章氏の講演会があったのだが、小出氏の「18禁」ならぬ「60禁」という話が実に興味深かった。 小出氏は福島原発事故を起こしたのは、自分も含めてすべての大人に責任があり、被ばくすると健康被害の大きな子供たちを守るために、被ばくしてもそれほど影響の少ない大人が、責任を持って対処すべきだとの立場で一貫している。 そこで小出氏が提案するのが汚染食品の「18禁」ならぬ「60禁」だ。 小出氏の講演の要旨を紹介したい。 食品に含まれる放射性セシウムの基準は1㎏あたり100ベクレルとなった。 しかし福島原発事故前に例えば日本のコメは平均1㎏あたり0.1ベクレル。 事故前に比べて1000倍もの汚染を許していることになる。 100ベクレル以下でももちろん危険。 だから食品をちゃんと正しくすべて計測した上で、汚染度合いに応じて年齢制限を設けるべきだ。 例えば、90ベクレルの食べ物は60禁=60歳未満の人は食べてはダメ。 逆に60歳以上は健康への影響は少ないので、原発事故の責任をとるべく、60禁の食べ物を率先して食べる。 例えば、80ベクレルの食べ物は50禁、60ベクレルの食べ物は40禁、50ベクレルの食べ物は30禁といったように。 (数値はあくまでたとえ話で、このベクレルでこの年齢制限にすべきという話ではありません) 年齢が若ければ若いほど被ばくに敏感になるが、年を取れば取るほど被ばくに鈍感になる。 だからこそ子供を守るために、大人が原発事故を起こした責任を取るために、年齢が高い人間が限りある食品の中で汚れた食べ物を食べ、できるだけ汚れていない食べ物は若い人に回すべきだと。 映画などで好ましくない映像が含まれている場合に18禁といって、18歳未満の人は見てはいけないように、福島原発事故によって汚染された食べ物は60禁とか50禁にすべきだ。 (略) http://www.youtube.com/watch?v=FxL9ZYqRZNE ・映画「シロウオ」今後の上映予定2014年11月8日(土)埼玉県志木市柳瀬川図書館/にいざほっとぷらざ+監督トーク http://kasakoblog.exblog.jp/22399780/ 2014年11月29日(土)愛知県豊田市福祉センター+監督トーク http://kasakoblog.exblog.jp/22281210/ 2014年11月29日(土)和歌山県和歌山市あいあいセンターみらい http://kasakoblog.exblog.jp/22399813/ 2014年12月6日(土)東京都八王子市北野市民センターホール http://kasakoblog.exblog.jp/22399827/ ・映画「シロウオ」公式ホームページ http://www.kasako.com/eiga1.html 全文及びビデオは福島原発によって汚染された食品は18禁ならぬ60禁にすべき~小出裕章氏講演会
Posted in *日本語
Tagged 60禁, シロウオ~原発立地を断念させた町, 健康, 公正・共生, 小出裕章, 東日本大震災・福島原発, 被ばく
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原発のある町で1500人が未来考える via 朝日新聞
原子力発電所を抱え、どんな未来を描くか。そう問いかける「女川から未来を考えるつどい」が10日、女川町で開かれ、約1500人が集まった。京大助教の小出裕章さん(64)が福島第一原発事故による汚染を解説し、歌手の加藤登紀子さん(70)がライブを披露。町や近隣に暮らす人たちもマイクを握った。 […] 小出さんは「福島の『帰還困難区域』は残念ながら復興できない。でもこの町は必ず復興する。放射能で汚染するような選択だけは決してしてほしくない」と語りかけた。 女川町尾浦の漁師、小松吉城さん(40)は、父吉勝さんが生前「事故が起きたらおしまいなんだ」と話していたのを記憶する。「震災を機に原発に頼らない町をつくり、何十年、何百年後に震災があっても安心、安全に生活できる町を第一に考えたい」と語った。 もっと読む。
木内みどりさんに聞いた (その1)「脱原発」のため、 私がやれることは何でもやる via マガジン9
福島第一原発の事故後、各地の脱原発集会やデモで、司会やスピーチに飛び回っている女優の木内みどりさん。「脱原発のためなら、私にできることは 何でもやる」と語る、その強い思いの源泉はどこにあるのか。3・11以前を振り返りつつ、お話しいただきました。 (略) 木内 きっかけは3・11です。福島第一原発事故後、何が起きているのか、原発がどうなっているのかもまったくわからなくて外出もできず、悶々としていた時期 があったんですね。そのときに「たね蒔きジャーナル」(MBSラジオ)の小出裕章さんのお話を聴くようになって、そこだけおいしい酸素があるみたいに感じ て、毎日聴いていたんです。iPhoneにも落として、何度も何度も繰り返し聴くうちに事の次第がだんだんわかってきて、それと同時にテレビのニュースも 新聞もあまり信じられなくなり、ウェブでの情報を拾うようになっていったんですね。 そうして半年くらい経った頃でしょうか。小出さんが、原発政策は「国を挙げてやってきたことだから、騙されてもしようがないけれど、騙されたあなたにも 責任がある」と。「騙されたことを認識しないと、また騙される、また事故が起きる」ということをおっしゃっていて、その言葉にハッとして「私にも責任があ るんだ」というふうに自覚したんです。 というのは、私の夫の水野誠一は、2001年の静岡県知事選に出ているんですね。私はそのときは政治のことなんか何もわからないし、最初は「絶対嫌 だ!」と大反対したんですけれど。どうして彼が県知事選に出たかったかというと、彼の父親の水野成夫は、静岡県の浜岡町(現在は御前崎市の一部)の出身 で、フジテレビを設立したり、産経新聞の社長をつとめたりしたのですが、1960年代に浜岡原発の誘致をするときに協力した人なんです。ところがチェルノ ブイリの原発事故が起きたことで、息子である水野は「浜岡だって危ないんじゃないか」と危機感を持って勉強をし出したんですね。 (略) 木内 はい。静岡空港建設反対と浜岡原発停止を言ったんですが、浜岡の話をすると、場がシラーっとなって、人がすーっと引くのがわかるんですよ。私もそのとき は原発のことをまったく理解していなかったから、側で聞いていて「また難しい話をし出した」みたいな。「ねえ、浜岡の話題はやめない?」なんて言っていた くらい、わかっていなかったんですよね。 結局、選挙は現職にダブルスコアで負けて、そのとき身に沁みたのは、有権者のみなさんの県政への無関心ぶり。私は原発の話はしなかったけれど、福祉政策とかいっぱい訴えたんです。でも、全然手ごたえがなくて、この無関心ぶりはすごいなって。 (略) 木内 事故が起きてから「ああ、本当に起きちゃったんだ…」と。そこに小出さんの「あなたにも責任がある」という言葉が心に響いて、静岡県知事選のときに、も う少し原発の問題を理解して動いていたら、ちょっとは違っていたかもしれないという思いが、一気にわき上がってきたんですね。「私にも責任がある」って気 づいてしまったんだから、「できることは全部やるぞ」と決意したのが、今やっているいろいろな活動のはじまりです。 (略) 木内 ツイッターで発信したり、脱原発集会に参加したりしているうちに「司会をしてください」とか「官邸前抗議でスピーチをしてください」とか、そういう機会がだんだん増えていきました。 その流れで、この4月にロンドンの日本大使館前での脱原発集会で、英語でスピーチというのを大胆にもやってしまったんですけれど(笑)。その脱原発集会 では、キャサリン・ハムネットという著名なデザイナーもスピーチをして。30年くらい前、彼女が来日したときに私は雑誌で対談をしているんです。そのとき 彼女がプレゼントしてくれたTシャツには「WORLDWIDE NUCLEAR BAN NOW」というメッセージが大きなロゴで書いてあって、かっこい いTシャツなんですけれど、当時はそのメッセージが全然わからず、わかろうともせず着ていたんですよ。 それで3・11後に、「あっ」と思ってTシャツを見てみたら、「全世界のすべての核を今すぐ禁止せよ」という意味だったことに気がついたんです。そこで また、彼女がこれをくれた30年前に、今やっているように全身全霊で反対運動をしていたら、原発をめぐる状況はどうなっていただろうという思いが、ますま す自分の中で強くなっていったんです。 (略) あとはアメリカに「NUCLEAR HOTSEAT」という大きなウェブサイトがあって、これはスリーマイル島の原発事故後に立ち上がったサイトなんですね。そこが3・11の3年目に、ポッドキャストで福島特集を世界に発信するというプロジェクトを組んだんです。それで小出さんや山本太郎さんや水野の他、私も「インタビューに答えてください」と言われて、「私ごときが」とためらったのですが、自分の気持ちを喋ればいいんだと思ってお話ししました。 編集部 木内さんの、脱原発を訴える活動は、日本国内だけでなく、世界にも広がっているんですね。 … Continue reading
本紹介『それでもあなたは原発なのか』~日本を代表する論客の講演記録 via レイバーネット
福島第1原発事故とは何だったのか。「3・11」前後を通して識者らの講演記を中心にインタビューやルポを交えた拙著『それでもあなたは原発なのか』を3月、鹿児島市の南方新社から出しました。 肩書を記すまでもない広瀬隆、藤田祐幸、小出裕章、樋口健二、鎌仲ひとみさんらのほか、福島現地で奮闘する石丸小四郎さんや「プロメテウスの罠」 を司る朝日新聞の依光隆明さんら十数人を取り上げています。中でも、漫画「美味しんぼ」の鼻血問題に実名で登場し一躍有名になった松井英介さんには、低線 量の内部被ばくに関して警告を発していただいています。 甲山事件の元被告、山田悦子さんから「さながら反原発の『百科全書』となっています」、レイバーネット関係者では木下昌明さんから「あとがきは、 あなたの切実な思いが伝わってきて胸を打ちました」とそれぞれ封書が届きました。原発労働者で心筋梗塞の労災申請不支給処分取り消しを求めて提訴している 福岡市の梅田隆亮さんからは「私がこれまで読んだ原発の本の中では一番読みやすく、分かりやすい」と口頭で言われました。そのような性格を持つ拙著かもし れませんが、書評に載るほどのレベルではないとも言えます。 続きは 本紹介『それでもあなたは原発なのか』~日本を代表する論客の講演記録 参考:南方新社HP
『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見、編集部の見解 via 小学館コミックビッグコミックスピリッツ
『美味しんぼ』福島の真実編(全24話)の内容について、皆様から多くのご批判、ご意見を頂戴いたしました。 原作者・雁屋哲氏が作品で提起された福島第一原子力発電所事故による放射能汚染の現状や、低線量被曝による健康への影響などについての問題は、私たちひとりひとりが将来にわたって真剣に考えていかなければならない重要なテーマであると考えます。 作品が取り上げたテーマについての様々なお考えを、特集記事としてご紹介することで、これまでにいただいたご抗議やご批判へのお答えに代えさせていただくとともに、今後の誌面作りに活かして参りたいと存じます。 (ビッグコミックスピリッツ編集部) 『美味しんぼ』福島の真実編に寄せられたご批判とご意見、編集部の見解 [pdfファイル/約2MB] ※この記事は、弊誌25号(5月19日発売号)に掲載された記事と同一です。 PDFダウンロードはこちらからもできます。spi20140519 当サイト既出関連記事一覧は こちら
「なんにも解決しないまま3年が経った」「さっさと頭を切り替えるべき時だ」小出裕章氏3/31東京FMタイムライン(文字起こし)viaみんな楽しくHappyがいい
チェルノブイリの3年と、福島の3年。 これ、比べてみるとどんな感じになりますかね? 小出:福島の方がずっと過酷だと思います。 […] 小出: チェルノブイリの場合には壊れた原子炉がひとつでしたけれども、 福島の場合には運転中のものが3つ。 そして運転していなかったけれども、爆発で原子炉建屋が壊れたという4号機というのがもうひとつありまして、 その4つともが現場に足を踏み込む事が出来ないというまま現在にいたっていて、 事故原因すらが3年経っても全く分からないという状況になっています。 […] 小出: チェルノブイリの事故が起きた後に、現地の人達は 「こんな被害が出ている」「あんな被害が出ている」と沢山の症状を訴えていました。 特に深刻だったのが甲状腺の癌というものだったんですけれども、 それに関しても原子力を推進している人達は、 「そんなものはありよう筈がない」と。 広島・長崎の原爆の経験をもとにすれば、いわゆる固形がんと私たちが呼んでいる、 あの、血液の癌である白血病ではない様な癌というのは、 10年経たなければ出ないのであって、「そんなに早く出る事はあり得ない」と言って、 影響を否定していたのです。 しかし、実際には被害がどんどん出ていた訳で、 3年経って4年経った頃から甲状腺がんが激増してきまして、 「あ、やっぱり」と言って、ようやくにして原子力を推進していた人達も甲状腺がんの発生を認めたのです。 ところが福島では1年経って、2年経ってという頃からもう、 甲状腺がんがどんどん子どもたちの間に出てきているようになっている訳ですけれども、 日本の原子力を推進している人達は、 「チェルノブイリでも4年経ったからしか激増しなかった。だからこれは違う」という事を言ってるわけです。 伊藤:そうですね。 小出: 私は本当に科学の素養のない人達だなと思います。 「従来分かっていなかったこともきっちりと調査をして、新しい知見を蓄積していく」 というのが本来の科学のあり方だと思うのですけれども、 残念ながら原子力を進めている人達にはそういう考え方がないように見えます。 全文を読む。
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【都知事選についての意見】小出裕章さん「脱原発を目指す人たちがお互いを傷つけあうことはやめて欲しい」via ぽぽんぷぐにゃん
■画家・イコマレイコさんのfacebookより引用させていただきました。 ■小出裕章さんからのメールです。 都知事選についての意見 […] 私が原子力に反対するのは、単に原子力が危険を抱えているからではなく、それが社会的な弱者の犠牲の上にしか成り立たないからです。 当然、戦争の問題、沖縄の問題など、無数に存在している課題と通底しています。 今回の都知事選に関していうのであれば、私は宇都宮さんの主張に賛同します。 彼にこそ都知事になって欲しいと願います。 ただ、すでに「脱原発」を最大のテーマとして細川さんが立候補しました。 そして、小泉さんが細川さんを支持しました。 小泉さんは小泉構造改革を行って社会的弱者を切り捨てた張本人ですし、靖国神社にも参拝する人です。 私は小泉さんが嫌いだと発言してきましたし、細川さんや小泉さんを支持したいとは思いません。 ただ、今回の知事選での動きを見ていると、これまで反原発・脱原発を担ってきた私の友人、知人が宇都宮さん支持、細川さん支持で引き裂かれてしまいました。 中には相手を激しく批判する人も出てきてしまいました。 私は大学闘争の世代で、当時はたくさんの党派、セクトが乱立し、お互いの小さな違いを取り上げて批判し合い、中には殺し合いすらが起きました。 私は、そうした動きが嫌いでしたし、当時女川原子力発電の反対運動に関わり、その運動に力を貸してくれる限りは誰でも受け入れ、共に活動することを選びました。 今回の都知事選で獲得するべき目標はなんなのでしょう? 負けてもいいからきちんとした論争をするという立場はもちろんありますし、私自身はずっとそうしてきました。 ただし、私が政治、特に選挙が嫌いな理由は、選挙が勝つか負けるかが決定的で、本当に自分がやりたいことだけをやっていることを許さないからです。 そして、今回の知事選では、私は舛添さんに勝たせることだけはあってはならないと思います。 宇都宮さんと細川さんが原子力に反対すると表明し、残念ながら私の友人・知人にしてもそうであるように、必ず票が割れるでしょう。 すでに、告示日が過ぎましたので、宇都宮さんと細川さんの一本化は不可能となりました。 今回、細川さんを支持した人たちの中には、舛添さんを勝たせたくないと思っている人がたくさんいると、私は思います。 残念ながらここまで来てしまえば、それぞれの人がそれぞれの思いに従って票を集めるしかないでしょう。 脱原発の人が多くの票を集めてくれることを願いますが、票が割れる中、舛添さんが利を得ることを私は怖れます。 せめて、究極の目標を忘れずに、脱原発を目指す人たちがお互いを傷つけあうことはやめて欲しいと願います。 […] 今回の選挙を自らの課題として戦っている皆さんに対しては、申しわけなく思います。 政治が大切であることは十分に承知しています。 政治に関わってくださる皆さんをありがたいと思います。 しかし、私という人間は政治が苦手です。 他の誰でもない私の個性だということで、お許しいただけると嬉しいです。 2014年1月24日 小出 裕章 全文は 【都知事選についての意見】小出裕章さん「脱原発を目指す人たちがお互いを傷つけあうことはやめて欲しい」
「反原発」研究者の講演拒否 四天王寺「政治的」と通告 via 東京新聞
聖徳太子が開いたとされる四天王寺(大阪市)が、「反原発」の研究者で京都大原子炉実験所の小出裕章氏の講演会を、開催直前になって拒否していたことが5日、分かった。 (略)小出氏は四天王寺の本坊を会場とする「いのち優しく生きたい」と題した3日のトークライブに出演予定だった。 だが、四天王寺側は4日前の10月30日に電話で「政治的、宗教的な催しは断っている」「原発の話を一切しないなら許可する」と、事実上の中止を求めた。 全文は「反原発」研究者の講演拒否 四天王寺「政治的」と通告