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Tag Archives: 反原発運動
小泉元首相が「憲法改正」「原発」で安倍政治を斬る via 日刊スポーツ
(略) 「できること」には持論の原発ゼロを挙げ、「今、原発をゼロにすると言えば国民も野党も支持する。なぜやらないのか。チャンスじゃないか」と述べ、「経産省に判断を任せているが、安倍さんも分からないといけない。原発ゼロはできる」と断言。 「感度が鈍いというか判断力が悪いというか。(東京電力福島第1原発事故を)目の当たりにしながら原発に頼るなんて、どうかしている」と首をひねった。 一方、来年の参院選について「野党が統一候補を出して、原発ゼロを掲げて選挙の争点にすれば、自民党は危ない」との見方を示した。先月の自民党総裁選で首相と戦った石破茂元幹事長について、「なぜ原発ゼロを言わなかったのか。歯がゆかったね」とも打ち明けた。【中山知子】 全文は小泉元首相が「憲法改正」「原発」で安倍政治を斬る
「泊原発が動いていれば北海道大停電はなかった」論を主張する者たちは恥を知れ!~9.21反原発道庁前行動 via レイバーネット
9月21日(金)も、通算307回目となる道庁前行動が行われた。 この日の行動には初顔参加者のほか、2年ぶりなど久しぶりの参加という人も目立った。関西からイベント参加のために来道していたミュージシャン(?)風の方なども参加していて、いつもより多く、また個性的な人が目立つ。そういえば3.11直後の経産省前テントひろばも一時、こんな雰囲気だったと思い出す。北海道胆振東部地震を経て、時ならぬ「災害ユートピア」が出現したかのようだ。 そうかと思えば、道庁前を若い女性が「停電になりますよ~」と揶揄しながら通り過ぎようとするので、私は思わずにらみつけた (略) ところが、北海道がブラックアウトになったこの機会に乗じて、「泊原発が稼働していれば大停電は起こらなかった」と主張する連中がネットを中心に現れました。その主張する内容は根拠がまったくないばかりか、主張している人物を見ても品性下劣な連中ばかりです。今日は「泊が動いていれば大停電はなかった」論を主張している人物がどれだけでたらめか、お話ししたいと思います。 まず、経済学者を自称する池田信夫という人物です。この男は元NHK職員で、早期退職後はテレビ局の独占に反対し、電波オークションの実施などを主張していましたが、福島原発事故後は反原発派をさんざん誹謗、中傷するばかりでなく、子ども騙しにすらならないような低劣な原発推進論を主張。それまで人類がどんなに科学的英知を結集しても到達できなかった数々の「珍学説」を恥ずかしげもなく発表してきました。あまりに馬鹿げていて口にするのも恥ずかしいですが、池田信夫が発表した「珍学説」で最も斬新なのは、「放射性セシウムは燃やせば分解する」(注1)と「核廃棄物は1万メートルの海底に投棄すればマントルに飲み込まれて消滅する」(注2)です。この他「内部被ばくは都市伝説」(注3)だとも主張しています。あまりにも斬新すぎて私のような凡人の理解をはるかに超えています。めまい、吐き気を催さずにはいられません。最近では原発の電気が最もコストが安いと主張し、再稼働を執拗に主張しています。福島原発事故の後始末に21兆円が必要と試算されており、民間シンクタンクの試算では70兆と見積もっているところもある(注4)にもかかわらずです。計算もろくにできない、こんなレベルの男が経済学者を名乗って平気でいられるのですから、日本がノーベル賞の中で経済学賞だけ受賞できていないのもなるほどと思います。 次に、石井孝明という自称「経済・環境ジャーナリスト」です。この男も福島原発事故以降、私たち反原発派を「放射脳」などとののしり続けています。「夕刊フジ」紙上でも「今回の大規模停電も、電力会社が危機に対応する経費を削減したことが一因かもしれない。脱原発の声が強いため、原発の稼働が遅れ、それの生み出せる巨大な電気を、北海道では活用できないままだ」などと、あたかも私たち反原発派のせいで停電が起きたかのように主張しています。 しかし、この男ははっきり言うとその発言の内容以前に犯罪者です。なぜならこの男は2014年5月にグルメ漫画「美味しんぼ」が福島の鼻血の問題を取り上げた際、作者である雁屋哲さんへのリンチをツイッター上で呼びかけた前科があるからです(注5)。このような呼びかけをすることは、暴行教唆罪という立派な犯罪要件に該当します。私は一時、真剣にこの男の刑事告発を考えたほどです。今も時々、刑事告発をすべきではないかと思うことがあります。辛淑玉さんを根拠なく「北の工作員」認定して訴えられ敗訴するなど、言動は醜いネトウヨそのものです。 このほか、ホリエモンこと堀江貴文氏も泊再稼働を主張しています。ロケットと一緒に宇宙に飛んでいき、そのまま二度と地球に戻ってくるなと言いたいです。宇佐美典也氏は、元経産省の官僚で、現役時代から自分の給与明細をネット上で公表するなど型破りな行動で知られましたが、一方、朝日新聞紙上で「民主党政権になってから、同期が十何人も辞めていった」と主張するなど、経産省が自民党べったりであることをみずから暴露しています(注6)。経産省が官邸に送り込んでいる今井尚哉秘書官と安倍首相の「蜜月」ぶりを見ると、改めて安倍首相と経産省のべったりぶりに怒りがわきます。 全文は「泊原発が動いていれば北海道大停電はなかった」論を主張する者たちは恥を知れ!~9.21反原発道庁前行動
住民投票で原発計画白紙 新潟県旧巻町、住民は分裂 (検証再始動 柏崎刈羽原発は今)via 日本経済新聞
新潟県の花角英世知事は6月の知事選で、柏崎刈羽原子力発電所の「再稼働の判断について県民の信を問う」と明言した。県内では1996年に東北電力の原発建設を巡って巻町(現新潟市)で住民投票が実施され、投票者の6割の反対で計画が頓挫した歴史がある。再び県内で原発を巡る民意が問われる可能性が高まるなかで、旧巻町の選択を検証する。 新潟市の中心部から車で50分ほど走ると、旧巻町にある角海浜と五ケ浜が見えてくる。両海岸は東北電の巻原発が計画された場所だ。 東北電が巻原発の建設計画を公表したのは1971年。同社は用地取得を進め、77年には町議会、80年には当時の町長が建設に同意した。69年には柏崎市と刈羽村が東京電力柏崎刈羽原発の建設に関して誘致決議をしており、両原発はほぼ同時期に建設計画が進められた。 当時は全国で原発の新設が進められていたが、巻町での計画を変えたのは住民投票だった。町長選で住民投票の実施を公約に掲げた笹口孝明氏が当選。96年に全国で初めて条例に基づいて実施された住民投票では投票率が88%に上り、建設反対派が投票者の61%を占めた。投票結果に法的拘束力はなかったが、原発計画に対する地元の強い意思表示となった。 (略) 町内ではこの間、原発建設を巡る論争が続き、住民は疲弊した。笹口元町長は「何よりもチラシ合戦がずっと続いた」と当時を振り返る。賛成派と反対派双方が町内各戸にチラシを配り、それぞれの立場への投票を呼びかけるなど、町内の民意は二分した。 しかし、笹口元町長は「巻町の住民は建設計画が明らかになってから27年間にわたり、原発問題について考えてきた」と指摘。「1人1人が原発建設に関して十分な判断能力が備わっていた」と、原発建設の是非を住民投票に委ねた理由を明かす。 一方の東北電側の関係者も、複雑な思いで当時を振り返る。原発建設に賛成を取り付けるため、住民の説得工作に携わったあるOBは「『原発で事故は起こらない』と言って住民を説得した」と話す。その上で「しかし福島事故が起きた。結果としてウソをついてしまった。申し訳ない気持ちが今でもある」と本音を漏らす。 (略) 仮に花角知事の再稼働に対する判断を民意が覆す結果になれば、柏崎刈羽原発の再稼働問題は一段と見通せなくなる。巻町の住民投票から20年以上を経て、原発を巡って再び住民が民意を問われる日が来る可能性は大きい。その日に向けて1人1人が原発に関する知識を深める必要がある。 全文は住民投票で原発計画白紙 新潟県旧巻町、住民は分裂 (検証再始動 柏崎刈羽原発は今)
小泉氏、原発ゼロの執念「大義名分 全部ウソだった」via 朝日新聞
(抜粋) 小泉は今回、朝日新聞のインタビューに、その時の気持ちをこう語った。 「そら、みろと。原発は争点にならなかった、これで小泉・細川も『原発ゼロ』運動をやめるだろう、という声が入ってきた。それへの反発の気持ちもあった。終わったんじゃない、これから始まるという意欲を示したいとファクスを送ったんだよ」。やめるつもりはさらさらなかった。 そんな小泉に熱い思いを抱いたのが、全国の原発差し止め訴訟にかかわる弁護士の河合弘之(74)だ。 今までの反原発運動は主に左翼が担っていたが、この運動には保守層も引っ張り込まないと実らない。だからこそ、小泉と組まねば。河合はそう思い定めた。 もっとも、小泉に近づくツテがない。あの手この手、なんでも探った。すがりついたのは、小泉と河合という2人の「闘士」をそれぞれ本に描いた作家・大下英治(74)だった。大下が間に立って15年6月、ようやく杯を交わすことができた。「胸襟をひらいて話し合って、すぐに肝胆相照らした」と河合。 河合は懇意になった小泉に相談を持ちかけた。原発を進める大手電力は電気事業連合会(電事連)という組織のもとに団結している。なのに、脱原発や再生可能エネルギーの組織は全国でばらばら。「こっちも団結しないといけないのでは?」。河合がそう問いかけると、小泉は「いいね、やろうよ」。そうして17年4月の「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連)」の結成にいたる。 (略) 「原自連」の顔役である小泉の役職は顧問。実際のトップ、会長は大手信金・城南信金元理事長の吉原毅(よしわらつよし)(63)である。 およそ一回りも年の離れたこの2人を一人の経済学者がつないだ。13年1月に亡くなった元慶大教授の加藤寛(ひろし)(享年86)だ。 ともに慶大出身の2人にとって加藤は恩師だった。加藤は国鉄民営化や消費税導入にかかわり、「小泉構造改革」もそのブレーンとして支えた。その加藤は吉原に請われて12年11月、城南信金のシンクタンク城南総合研究所の初代名誉所長に就いた。所長が吉原だった。 加藤の遺作となった本のタイトルは、その名もずばり「日本再生最終勧告 原発即時ゼロで未来を拓(ひら)く」(ビジネス社)だ。加藤はその巻頭に城南総研のリポートへの寄稿文を再掲している。原発への激烈な批判の言葉が並ぶ。 「原発はあまりに危険であり、コストが高い。ただちにゼロにすべきです……(大手9電力は)原子力ムラという巨大な利権団体をつくって……国家をあやつるなど、独占の弊害が明らか」 (略) 加藤逝去後の13年8月、小泉はフィンランドの高レベル放射性廃棄物の最終処分場オンカロを視察、「原発ゼロ」に踏み込む。同年11月の記者会見で、それまでの原子力政策を舌鋒(ぜっぽう)鋭く批判した。 「最終処分場のメドをつけられると思う方が楽観的で無責任すぎる」 吉原といえば10年11月、城南信金の元会長の相談役による「組織の私物化」があるとして、理事の多数の理解を得て相談役らを解任、自ら理事長になった経歴をもつ。そして経営改革の取り組みが軌道に乗ったと思った矢先の11年3月、東日本大震災と東京電力の原発事故が起きた。 城南信金は11年4月、「原子力エネルギーは一歩間違えば取り返しのつかない危険性を持っている」と、吉原の思いが詰まった脱原発宣言をホームページに載せた。その延長線に加藤を名誉所長に招いた城南総研設立があった。 (略) 「原発は安全、コストが安い、クリーンなエネルギー。経済産業省が言う3大大義名分は全部ウソだった。これは黙って寝てはいられないな、と」。行動の原点には、原子力政策で官僚らにだまされていたとの強い憤りがある。 小泉のそんな熱い思いにひきつけられ、多くの「同志」が原自連に集う。顔ぶれは多彩だ。浜松での講演でも主要メンバーが客席の片隅に座っていた。こんな人がいた。 科学技術庁長官や自民党幹事長を務めた小泉側近の中川秀直(ひでなお)(74)。原自連の17年4月の発足会見で中川はこう語っている。「自然エネルギーでやっていける時代が来た。その最先端の日本でありたい。(原子力開発を担って)一番反省しなければならない科学技術庁長官だった私が、心からそう思う」 前静岡県湖西市長の三上元(はじめ)(73)は福島の事故後、元経営コンサルタントの経験から、いち早く「原発は高い」と唱えた。軽妙なフットワークで12年4月には、東海第二原発(茨城県)の廃炉を訴えた東海村長(当時)の村上達也(75)らと「脱原発をめざす首長会議」を設立している。こうして、人が、運動がつながっていく。 原自連事務局次長の木村結(ゆい)(66)はチェルノブイリ原発事故後に脱原発運動に飛び込んだ「筋金入り」だ。いま、東京・四谷にある原自連事務所を守る。小泉や原自連幹事長の河合弘之に臆せずモノを言うので、「猛獣使い」と称される。 事故で会社に損害を与えたとして、東京電力の旧経営陣に約22兆円を会社に払えと求める東電株主代表訴訟の原告団事務局長でもある。「ギネス級」の請求額が話題になるが、それだけ大きな被害を表すもので笑えない。 (略) 原自連発足から1年余りで、登録する団体数は300に達した。小泉は今回、私たちの取材にこう説明した。 「原自連は、『原発ゼロ』にしようという『炎』をね、絶やさないようにする。その拠点として各地域で地道にやっていく。そういう国民運動としてやっている」(小森敦司) 全文は小泉氏、原発ゼロの執念「大義名分 全部ウソだった」
「福島で一番おカネがかかるのは水」〜8.10 反原発金曜行動レポート via レイーバーネット
[…] 国会前で、久しぶりに「ふるさと双葉町を返せ!」のプラカードを胸にさげた亀屋幸子さんが最近の福島の実情を話した。「いま福島で一番おカネがかかるのは何だと思いますか?」と問い、「水だそうです。水を買って飲んでいるんです。そんな辛い思いをしてみんな生きているんです」と。あの豊かな自然の中で水が飲めないとは!? また希望のエリアでは、浪江町の町長選に立候補した「希望の牧場」の吉沢正巳さんが落選の弁を語った。これは馬場町長が亡くなって急拠行われたものだ。吉沢さんは町の人口減少の激しさを訴え、オリンピックが終わったら「さようなら浪江町」になってしまう現実の厳しさを明らかにした。それでも立候補した、矛盾した吉沢さんの胸中は察するものがある。 このあと希望のエリアの主催者のひとり、紫野明日香さんが8月15日の敗戦の日を迎えるにあたって「希望のエリアの平和宣言」を読みあげた。それは、翁長知事の冥福を祈るとともに彼の不屈な精神を受け継いで、核兵器禁止条約に署名しない安倍政権に対抗し、平和憲法を守りぬこうという趣旨だった。追悼にふさわしく「沖縄を返せ」ラッパも鳴った。〔木下昌明〕 全文
SUGIZOさん、脱原発へ活動 「核のごみを残すのは無責任」via 上毛新聞
人気ロックバンドの「X JAPAN」、「LUNA SEA」のギタリストで、脱原発などにも取り組むSUGIZOさんが「(原発から出る)核のごみを残すのは無責任。次世代に危険をなすり付けるのは、この時代の恥だ」と話した。11日までに東京都内で共同通信のインタビューに応じた。 脱原発や難民支援に関する活動を始めて20年。再生可能エネルギーによる水素燃料の電気を使ったライブを開催したり、海外の難民キャンプで楽器を演奏したりしてきたという。 「音楽や芸術は社会のうねりとともにある。(略)と主張した。 全文はSUGIZOさん、脱原発へ活動 「核のごみを残すのは無責任」
核兵器、原発なくそう 市民有志が路上ライブ JR船橋駅南口 via 東京新聞
「今日は特別な日。世界で初めて、原爆が投下されたんです」。マイクを通しての呼びかけに続き、軽快な音楽が響いた。被爆から七十三年となった広島の「原爆の日」の六日夕、船橋市のJR船橋駅南口に登場したのは「ロックマくんバンド」のメンバーら。歌やハンドマイクで「核兵器や原発をなくそう」「戦争のない世界に」と通行人に訴えた。 (保母哲) 「原発にロックを、鍵をかけたい」との思いから生まれたのが、ロックマくんバンド。クマのロックマくんは普段、船橋の森にいるけど、原発を止めるために街にやってきた-として、有志で活動する市民団体「脱原発船橋(仮)」のメンバーらで結成した。 この市民団体が活動を始めたのは二〇一二年六月。地元選出の野田佳彦首相(当時)に「原発のストップを」と求め、デモ行進したのがきっかけだった。デモ後に「脱原発船橋(仮)」を発足させ、一四年からは毎月六日を「原発ロック、戦争ロックのアクション」と銘打ち、夕方にJR船橋駅南口で路上ライブを繰り広げている。 (略) 六日に参加したのは十人余。ギターやキーボード、アンデス、パーカッション、太鼓などに合わせ、「金儲(かねもう)けの 原子力村 電力が足りないなんて 嘘(うそ)はバレてる」というフレーズの「原発はいらない」などを、一時間にわたって演奏した。 オリジナル曲を作詞・作曲したのは、メンバーのかしわさん(39)=ペンネーム。「学生時代にバンドをやっていた」というかしわさんは、「僕の思いを伝える方法として曲を作った」と話し、今年五月には新曲「核のない世界」も作詞・作曲している。 演奏の合間に参加者は、交代でマイクを握った。広島の平和記念式典後に安倍晋三首相が核兵器禁止条約に参加しないと明言したことから、「日本は唯一の被爆国なのに、不参加はおかしい」と非難。「福島原発のような惨劇を、二度と起こしてはいけない」「皆さん、一緒に声を上げよう」と呼びかけた。 全文は 核兵器、原発なくそう 市民有志が路上ライブ JR船橋駅南口
「核の悲惨伝える責任」=反原発訴訟原告の被爆者-妹の死が転機に via niftyニュース
広島地裁では、四国電力伊方原発(愛媛県)再稼働差し止め訴訟の審理が続いている。原告のうち42人は広島、長崎の被爆者だ。原告団長の堀江壮さん(77)=広島市=と副団長の伊藤正雄さん(77)=同=は「核の後遺症はいつまでも残る」と語り、悲惨さを知る被爆者が行動することは「将来への責任」と訴える。 73年前、堀江さんは爆心地から約3キロの場所で被爆。母と姉、兄はいずれもがんで死去した。爆心地にいた伊藤さんの兄は全身を大やけどして亡くなり、姉は遺骨すら見つからなかった。4歳だった堀江さんと伊藤さんの記憶には、おびただしい数の遺体を荼毘(だび)に付す臭いが焼き付いている。 「原発はやめるべきだ」。伊藤さんが反原発運動に本腰を入れるようになったのは、東京電力福島第1原発事故が起きた直後の2011年3月15日に、1歳年下の妹が亡くなってから。「両親や兄、姉より妹の時の方がショックだった」と振り返る。 妹は甲状腺障害があり、息子も甲状腺の手術を受けたことを、「自分が被爆者だからがんが出たんでなかろうか」と死の間際まで気に掛けていた。伊藤さんは、核の平和利用をうたう原発を肯定していたが、妹の死で考えを変えたという。[…] 広島高裁は17年12月、訴訟と別の仮処分申請で、伊方3号機の運転差し止めを命じた。四国電は異議を申し立て、審理は継続中。堀江さんは「後の世代のためにやっとかなきゃ。何もやらんかったらまずい。いや応なしに負の遺産を背負わせている」と語った。 【時事通信社】 全文
「核の悲惨伝える責任」=反原発訴訟原告の被爆者-妹の死が転機に via Jiji.com
広島地裁では、四国電力伊方原発(愛媛県)再稼働差し止め訴訟の審理が続いている。原告のうち42人は広島、長崎の被爆者だ。原告団長の堀江壮さん(77)=広島市=と副団長の伊藤正雄さん(77)=同=は「核の後遺症はいつまでも残る」と語り、悲惨さを知る被爆者が行動することは「将来への責任」と訴える。 73年前、堀江さんは爆心地から約3キロの場所で被爆。母と姉、兄はいずれもがんで死去した。爆心地にいた伊藤さんの兄は全身を大やけどして亡くなり、姉は遺骨すら見つからなかった。4歳だった堀江さんと伊藤さんの記憶には、おびただしい数の遺体を荼毘(だび)に付す臭いが焼き付いている。 「原発はやめるべきだ」。伊藤さんが反原発運動に本腰を入れるようになったのは、東京電力福島第1原発事故が起きた直後の2011年3月15日に、1歳年下の妹が亡くなってから。「両親や兄、姉より妹の時の方がショックだった」と振り返る。 妹は甲状腺障害があり、息子も甲状腺の手術を受けたことを、「自分が被爆者だからがんが出たんでなかろうか」と死の間際まで気に掛けていた。伊藤さんは、核の平和利用をうたう原発を肯定していたが、妹の死で考えを変えたという。 (略) 広島高裁は17年12月、訴訟と別の仮処分申請で、伊方3号機の運転差し止めを命じた。四国電は異議を申し立て、審理は継続中。堀江さんは「後の世代のためにやっとかなきゃ。何もやらんかったらまずい。いや応なしに負の遺産を背負わせている」と語った。(2018/08/05-15:00) 全文は「核の悲惨伝える責任」=反原発訴訟原告の被爆者-妹の死が転機に
大飯原発訴訟 住民側、運転差し止め控訴審の上告断念 via 毎日新聞
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の運転差し止めを周辺住民らが求めた訴訟で、住民側は17日、福井地裁の差し止め判決を棄却した名古屋高裁金沢支部の控訴審判決について、上告しないと発表した。関電側も上告しない方針で、判決が確定する。 […] 全国で同様の訴訟が続く中、住民側は仮に最高裁で敗訴すれば脱原発運動への逆風になりかねないと判断した。原告団代表で福井県小浜市の住職、中嶌哲演さん(76)は「最高裁には期待できない。憲法上の人格権に基づいて差し止めを認めた1審判決の意義を語り継ぎながら、原発を止めるための闘いを全力で進める」と話した。 全文は 大飯原発訴訟 住民側、運転差し止め控訴審の上告断念