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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: 上関原発
/2 原発の影 予断許さぬ、離島挟み撃ちvia毎日新聞
[…] 船も不足、逃げ場は 東京電力福島第1原発事故を受けて原発の停止が相次いだころ、森田さんが上関原発反対を長年訴えてきたことを知る人から「おまえの勝ちじゃの」と声を掛けられた。原発が止まると感じたらしい。しかし、結局原発廃止は進まず、新基準に基づいて伊方原発は全国で3番目に再稼働。上関原発も、準備工事は中断したものの、建設に必要な埋め立て免許が更新され、予断を許さない。 「離島と原発の関係は特殊です」と森田さん。東電原発事故では40キロ以上離れた住民も避難させられた。2014年に大飯原発3、4号機の運転差し止めを命じた福井地裁判決も、250キロ圏内に住む人の生活が脅かされる危険性を認めた。 現在の島の住民は二つの集落で計約380人。戦後最盛時の約10分の1にすぎないが、島民全員が乗る船は港にはない。事故時に伊方原発側から風が吹けば、救援船が来ても避難先の本土もまた風下に当たる。事実上、逃げ場はない。 森田さんは「長島の自然を守る会(現・上関の自然を守る会)」のメンバーだ。現地の山口県上関町での抗議や選挙の手伝いに足しげく通った。守る会の趣旨は開発に伴う自然破壊を食い止めること。原発周辺の自然を調査する地道な活動に力を入れ、カンムリウミスズメ、スナメリなど希少生物の生息を明らかにしてきた。 原告は希少種 08年に森田さんも原告に加わって起こした原発予定地周辺海域の埋め立て免許取り消し訴訟では、こうした生物の名前を原告として訴状に記載した。従来の反原発訴訟は憲法が保障する人格権や人の生存権を救済根拠としてきたが、それにとどまらず、生き物を代弁して「自然の権利」を主張したのだ。訴えは注目され、全国から支持者が集まった。 […] ◆ノート70年 原発差し止め4件、人格権侵害の危険認定も 原発の周辺住民が設置許可取り消しや運転差し止めなどを求めた訴訟では「(司法審査は)行政庁の判断に不合理な点があるか否かという観点から行う」という判断の枠組みが踏襲されている。最高裁が1992年、四国電力伊方原発1号機訴訟の判決で示した。 司法審査の対象が限定され、住民側敗訴が相次ぐ中、2006年以降の(1)北陸電力志賀原発2号機訴訟の金沢地裁判決(2)関西電力大飯原発3、4号機訴訟の福井地裁判決(3)同高浜原発3、4号機仮処分の福井地裁決定(4)高浜3、4号機仮処分の大津地裁決定--の4件は運転を差し止めた((1)(3)はその後住民側敗訴)。(2)では、日本の法制下で人格権を超える価値は見いだせず、生命を守り生活を維持する利益は人格権の根幹とした上で、原発の運転によって、それが侵害される具体的な危険があると判断した。 ニュースサイトで読む: http://mainichi.jp/articles/20170121/ddl/k39/040/553000c#csidx12873cd83b4a49483cd0b4eb1613876 Copyright 毎日新聞 もっと読む。
故郷奪った福島原発 「原子力明るい未来のエネルギー」標語考案者の大沼勇治氏に聞くvia長週新聞新聞
[…] 大沼氏は双葉町の入口に掲げられた原発PR看板「原子力明るい未来のエネルギー」の標語を子どもの頃に考案して表彰された過去を明かし、震災後は「明るい未来」どころではなくなってしまった双葉町や福島の実情を伝えるために、全国各地を訪れて講演などで思いをのべている。近年は福島がどうなっているのか、とりわけ双葉町や大熊町がどうなっているのかは、まるで報道管制でも敷かれたように表に出てこない。そして原発に翻弄された一般住民を東電と同列の「加害者」のように叩く構造もあるなかで、いいたいことをあからさまにいえない力も加わっている。その声なき声を伝えることを重視し、以下、大沼氏が撮影した写真とともにインタビュー形式で紹介する。 「。。。」Q 福島第1原発事故が起きてからの変化はどうだったか。 A 原発で成り立ってきた町は、事故が起きてから一変した。私も家とアパートのローンが残ったまま出ていかなければならず、その後もローンは払い続けて補償金で完済したが、無人のアパートは汚染されているので、もう貸すこともできない。自宅もおそらく解体するしかない。人口に見合わないのに電源立地交付金で建てた立派な駅や役場なども何の意味もないものになってしまった。それらのハコモノができたからといって、潤ったのは工事に携わった人ぐらいで私たち住民の生活がよくなるわけでもなかったのだが…。東電の補償金でローンは終わり、残った補償金で土地を探した。土地と建物を探すときも、福島では避難者がいっぱいで地価も上がっていたので、茨城に土地を買った。震災の年とその2年後に子どもが生まれ、幼稚園にも通わせなければならない。茨城だったら東京からも1時間半、福島には4時間ぐらいで行くことができるのでそうした。 原発事故に直面している者として、30年以上にわたって反対している人たちと交流することは大切だし、家族でデモに参加することで祝島の人たちと共感しあえたらいいと思って上関に来た。 […] 今、福島原発の復旧作業のための作業員でいわきなどの宿舎やホテルもいっぱいになっている。そういう人のための宿舎をやれば2150万円くらいの補助金が下りる。コンビニなどを開いた人にも国が補助金を出して住民の帰還を促している。住民票を移して自分もいなければならないのが条件だが、そこまでして戻りたいという人はあまりいない。メディアがコンビニなどを映して復興しているかのように伝えているが、現実には人などほとんどいない。 私は福島の現状を講演しながら回っているが、私がこの地域のことを知らないように、遠くなればなるほど、五年半前のことはもう話さなくてもいいという空気も感じる。また、福井など原発を推進しているようなところへ講演に行くのは、やはりおっかないなという思いもある。ネットなどでも「原発を推進していたくせになんだ」「虫が良すぎる」という書き込みを見かけたりする。しかし逆に、このような境遇になったからこそ思いを伝えられる。福島第一原発があのような状況になって、原発を推進する人はいないと思う。双葉町民の心情もそうだと思う。ただいいづらくていえない。双葉町民で脱原発を訴えている人に出会わないのは、家族や親戚、周囲に勤めている人がいるとかが大半だからだと思う。 双葉町は、「原子力明るい未来のエネルギー」の標語とまったく反対の運命をたどってしまった。この看板は今年3月4日に「老朽化して危険だ」という理由で撤去されてしまった。双葉町の負の遺産である看板を残してほしいという署名は6500筆にのぼったが叶わなかった。看板よりも撤去されるべき倒壊家屋は無数にあり、なにより撤去してほしいのは原発だ。そして町長が「看板の老朽化」よりも心配しないといけないのは、5年半も避難生活を送っている双葉町民のことではないだろうか。そのような心配よりも真っ先に看板を撤去するのはなぜなのか。「大事に保管する」といっていた看板は今シートに包まれ、草に覆われている。双葉町が行き着いた先は「明るい未来」ではなく、人がいなくなり赤信号だけが点滅する暗い町だ。いくら看板を撤去しても過去は永遠に残る。 […] Q 原発事故を経験した双葉町民として、上関や全国の人人に伝えたいことは何か。 A 上関町の景色を見て、原発に30年反対してきた気持ちに共感できる。たった1回の事故で、これから先もいつ帰れるかわからないが、そのようななかで解除しようとしている。国は補償金を払いたくないので、被災者の立場ではなく「復興」を無理矢理させようとしているのを感じる。原発ができれば町が発展するという“嘘”というか、“魔法”で信じ込ませるやり方は上関も双葉も同じだ。建てれば最初の何年かは町財政も右肩上がりだが、それが次第に下がってくるとまた増設、増設になり、麻薬のように依存していく。1回建ててしまうと必ずそうなってしまう。交付金がおり続けるわけでもなく、その交付金もハコモノに化けてしまう。 […] もっと読む。
上関原発訴訟 建設予定地を裁判官ら視察 /山口 via 毎日新聞
中国電力が上関町に建設を計画している上関原発を巡り、同町祝島の住民らが県を相手取り、建設予定地の公有水面埋め立て免許の取り消しを求めた訴訟で、山口地裁の桑原直子裁判長らが28日、祝島や建設予定地周辺を視察した。裁判官による現地視察は初めて。進行協議の一環で、原告や弁護士ら計約30人が参加した。 […] 原告側は「高齢化が進む祝島の集落は、急な斜面に家々が密集し路地も狭い。定期船や漁船だけでは原発の過酷事故の際に避難が難しい」として、「原発の立地は不適切」と主張している。祝島の視察では、島婦人会の前会長で、原告の中村隆子さん(86)が裁判長らに「島には若い人が少なく、避難場所もない。事故になったら放射能を浴びます。私たちを見殺しにしないでください」と訴えた、という。 同行した原告の山戸孝さん(39)は視察後に「原発に反対してきた島民の思いが伝わらないはずがない」と語った。弁護団の小島寛司弁護士は「祝島から建設予定地までの距離間などリアリティーが伝わったと思う」と話した。次回口頭弁論は9月1日にあり、今後、原告の本人尋問を実施するのか協議する。【土田暁彦】 全文を読む。
原発推進派が過半数 震災後初、山口・上関町議選 via 朝日新聞
中国電力が上関原発の建設を目指す山口県上関町の町議選(定数10)が16日、投開票された。原発推進派の8人が当選し、過半数を占めた。反対派の当選は2人だった。投票率は86・03%(前回90・24%)。 1982年の原発計画浮上以来、町議選は今回が8回目で、2011年3月の福島での原発事故後 は初の実施。過去7回もすべて推進派が過半数を占め、前回(定数12)は推進派9人、反対派3人だった。今回は定数が2削減され、13人が立候補。選挙戦 では、推進派候補9人の大半が原発問題の争点化を避け、「高齢者福祉の充実」などを訴えの中心に据えた。一方、4人の候補は原発反対を前面に出した。 続きは 原発推進派が過半数 震災後初、山口・上関町議選
大間原発のあさこはうすより祝島へ 2012.9.24 via YouTube
祝島に本州最北端の青森県大間町から小笠原厚子さんがやってきました。 大間で建設中の原発の真ん中に厚子さんの家「あさこはうす」はあります。 今は亡き厚子さんの母・熊谷あさ子さんが土地を売らずに守り続け、厚子さんと建てた家です。念願だったという祝島訪問。厚子さんのお話にぜひ耳を傾けてください! 関連記事 〈もんじゅ君のエネルギーさんぽ〉脱原発でも建設再開? via 朝日新聞
上関原発:着工を認めず 枝野経産相が明言 via 毎日jp
枝野幸男経済産業相は5日の記者会見で、中国電力が建設を計画している上関原発(山口県上関町)について「この原発も、原発を新増設しない原則の適用対象だ」と述べ、着工を認めない考えを示した。 政府のエネルギー・環境戦略は「30年代の原発ゼロ」目標に関連して「原発の新増設はしない」原則を明記している。 (中略) 今回の枝野氏の発言は、原子炉の新規着工を事実上認めない考えを示したもので、上関以外の5基についても適用される可能性がある。 全文は 上関原発:着工を認めず 枝野経産相が明言 ♢ この記事の直後: ♦ 上関原発:中国電、予定地埋め立て免許延長申請 via 毎日jp 中国電力は5日、山口県上関(かみのせき)町に計画している上関原発に ついて、予定地埋め立てに必要な免許の3年間延長を山口県に申請した。枝野幸男経済産業相らが同日、同原発について「原発を新増設しない原則の適用対象 だ」と述べ、着工を認めない考えを示す中、中国電は建設に強い意欲を示した。申請を受けた同県は「国のエネルギー政策がはっきりしない」として、免許の延 長を認めない考えだが、混乱は長引く可能性がある。(以下略) ♢ 関連記事: ♦ 上関原発建設計画:反原発団体、白紙撤回申し入れ /広島 via 毎日jp
原発いらない なあブー via 朝日新聞
100キロはあろうかという豚が、一斉に鳴き声を上げて駆け寄ってきた。 硬い毛に覆われた豚たちは、盛んに鼻で地面を掘り起こす。この習性で荒れ地を耕してくれているのだという。 瀬戸内海に浮かぶ、山口県の祝島(いわいしま)。長く放置され、雑草が覆う耕作地で豚を放牧しているのは、氏本長一(うじもと・ちょういち)(62)だ。 「ストレスがないから健康に育つ。なあ、ブー」 肉は東京のレストランにも出荷され、ほかの豚とは違う、と食通をうならせる。 半日もあれば巡れる島は、外周12キロ、人口は500人弱。人々は日々、魚をとり、畑を耕す。 ハート形の島には、集落は港近くの一つしかない。細い路地に家が並び、「つくりすぎたよ」と言っては夕げのおかずをやりとりする。昔からそうやって暮らしてきた。 1982年。海をはさんで4キロ先にある本州側に、上関(かみのせき)原発の建設計画が明らかになった。 争いを好まぬ島の人も、この時ばかりは気色ばんだ。 「海と山があれば生きていける。でも、その環境を失うことがあったら、島はどうにもならない」。反対は島民の9割に及び、10億円を超える漁業補償金も拒んだ。 30年たっても結束は変わらず、建設計画は進んでいない。その島民の思いとともに、氏本の畜産もある。 […] 放牧する豚の餌は、島民の残飯を利用する。その量からいくと、飼育規模は30頭。通常の3倍ほど、1年半をかけて育てる。 食を考えることは、生活の足元を見直し、ひいてはエネルギーのあり方を考えることにもつながった。氏本は「人間も動植物と同じ、自然のなかの一つ。身の程をわきまえて暮らすのがいい」と言う。 ◇ 原発計画に対し、反対運動の先頭に立ったのは、松江の会社をやめて漁協職員として戻った氏本のいとこ、山戸貞夫(やまと・さだお)(62)だった。その山戸の長男、孝(たかし)(35)も大学卒業後に大阪で就職した後、00年に島に戻った。 勤め口が見つからない中、6月のある日、10年近く放置されていた実家のビワ畑に入った。オレンジ色の実がたわわに実っている。口に入れると、汁があふれ、何とも言えぬ甘みが広がった。太陽の味とでも言うべきか。しっかり育てたら、農業で食べていけるかもしれない。 島で生きることを意識したとき「原発とは共存できない」という思いは強まった。 いま、ビワやヒジキなど、島の産品の販売を進める孝は言う。「島できちんと生きていくことが大切です。それは、地域のため、生活のため、と原発を認める以外の選択肢を示すことにもなる」 昨年1月、山戸や孝、氏本らが中心になって、太陽光や風力などで電力の自給を目指すプロジェクトが始まった。「反対」から一歩進み、原発を必要としない生活を提案したい。小さな島が発信する、大きな試みだ。 全文は 原発いらない なあブー