【北京=羽田野主】中国外務省の趙立堅副報道局長は19日の記者会見で、東京電力福島第1原子力発電所にたまる処理水の海洋放出について「周辺国と十分に協議して慎重に決めてほしい」と述べた。
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日本政府は福島第1原発にたまり続ける処理水の海洋放出を月内にも決定する方針を固めている。中国外務省のコメントは初めてだ。
趙氏は「原発事故による放射性物質の漏れは食品安全や人類の健康に深刻な影響を及ぼしている」と主張した。
そのうえで「日本政府は国際社会に大きな責任を負う態度を堅持し、処理水がもたらす影響を綿密に見積もってほしい」と注文した。中国でこの問題への関心は高く、ネット上では否定的な意見が目立つ。
韓国では市民団体などが反発している。韓国外務省当局者は16日に「国民の健康と安全保護を最優先に、日本側の汚染水処分に関する活動を鋭意注視する」との立場を示した。