東京電力に国の指針上回る慰謝料命じる 福島地裁 va NHK News Web

原発事故による避難指示が出なかった地域に住む福島県の住民が、被ばくへの不安に対する慰謝料が妥当ではないと訴えた裁判で、福島地方裁判所は、東京電力に対して、国の指針を上回る額の慰謝料を支払うよう命じる判決を言い渡しました。

福島市や二本松市など福島県の中通り地方の避難指示が出なかった地域に住む50人余りは、東京電力が示した慰謝料が妥当ではないとして、4年前、増額を求める訴えを起こしました。

裁判では、中通り地方などの住民への慰謝料の額について、東京電力が国の指針に基づいて12万円以内としていることが妥当かどうかが争われました。

19日の判決で、福島地方裁判所の遠藤東路裁判長は「原告の住民は原発事故で先の見通しがつかない不安を感じ、精神的苦痛を被ったと認められる」と指摘しました。

そのうえで、慰謝料の目安については「1人あたり30万円が妥当だ」として国の指針を上回る額を認め、さらに、原告一人一人の事情も考慮して、東京電力に対して、合わせておよそ1200万円の支払いを命じました。

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原告は控訴しない方針
裁判のあと、原告側の野村吉太郎弁護士は福島市で記者会見を開き、控訴しない方針を明らかにしました。

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また、今回の判決で認定された賠償額は3年前に福島地裁で判決が出された、いわゆる「生業(なりわい)訴訟」に比べ、1人あたり8万円ほど高く、野村弁護士は、「慰謝料としてはこれまでの最高額で、高く評価する」と述べました。

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東京電力は…

東京電力は「今後、判決内容を精査し、対応を検討して参ります」とコメントしています。

全文は東京電力に国の指針上回る慰謝料命じる 福島地裁

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