原発立地町、大熊町議会選挙の報告 (下)
| 脱原発派議員木幡ますみさんトップ当選で、東電に勝つ!
| 「帰る人も帰れない人も等しく支援し続ける」-政策スローガン
└──── 高橋光利(大震災義援・ウシトラ旅団)
(上)は11/20発信【TMM:No3797】に掲載
【開票結果】
11月11日の投開票結果は、木幡ますみ候補が561票を獲得し、トップ
当選を果たしました。投票率は前回町議選の51.4%を上回る53.1%。
2位当選の石井和弘氏は東京電力が推す候補です。24票差でした。
この結果は、町民の間では前回に続き「東京電力に勝った」という
評価の方が先に立ちます。そのことを喜ぶ声が聞こえてきます。
木幡ますみは、町政報告のチラシ「ますみの声」を定期発行し、県内
広域に分散している町民に手渡し続け、対話する活動を重ねてきました。
町民からは、「町が何をしているのかがよく分からない」という声が
聞こえていました。そうした活動をする町議は、木幡ますみを除けば
一人もいません。その地道な蓄積が評価されたことは
間違いありません。
大熊町では、原発をどう評価するかで町民の立場はそれぞれ
微妙です。事故後、避難を余儀なくされた町民にとってはそれを自ら
考え続ける8年間でした。
開票結果は、町民それぞれの立場を越えたポジションに木幡ますみが
立ち始めていることを示しています。
唯一「東電にモノ申す町議」です。原発に長く働き、今も集落の区長
を務める80歳男性の言葉が耳に残っています。
「大熊は最終処分場になろう。大熊がみんなに顔向けできる貢献は、
それぐらいしかねぇべ。」
【今後について】
現在、町の施政は旧町長が主導する「学校建設」が課題です。
これには疑問の声が多くあがっています。
一体、児童が何人集まるかも不明のまま着手される学校建設です。
町が発注するハコモノはゼネコン清水建設が行い、まちづくりの企画
検討業務まで清水建設に発注されています。
旧町長の主導する町政は、「復興の演出」で、これには2020オリン
ピック開催前までに原発事故の収束を演出したい政府の肝いりがあり、
今春の新役場開庁セレモニーに安倍晋三が来たことからもそれが
伺えます。
木幡ますみが構想するまちづくりは、「帰る人も、帰れない人も
等しく支える」、人とコミュニティの豊かなあり方をめざすまち
づくりです。
この施策を各論まで作っていくためには、意見と知恵が必要で、
議論はこれからです。
1期目、木幡ますみには時に村八分的な扱いもありました。
帰る人も帰れない人も町民として支え続けられる町政実現のために
力を発揮する2期目の活動が求められています。
たんぽぽに集う皆さんの変わらぬご支援ご協力をお願いする
しだいです。
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