東日本大震災 福島第1原発事故 県産ヒラメ提供中止 海産物、風評根深く タイで安全性PRへ /福島 via 毎日新聞

タイ・バンコクの日本料理店が相馬市沖で取れたヒラメなどの鮮魚を提供するイベントを中止したことで、漁協など県内の関係者らに落胆が広がっている。福島第1原発事故に伴う輸入規制のないタイは県産農産物の最大の輸出先で、このようなトラブルは起きていなかった。県は現地の状況や水産物への反応を分析し、食品商社も試食会など現地の消費者の理解を深める方策を模索している。【尾崎修二】

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 県の放射性セシウム調査ではこの3年間、県沖の海産物約2万5000点全てが国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を下回り、昨年は98%が不検出だった。加えて県漁連は、水揚げごとに独自基準値(同50ベクレル)で自主検査をしており、二重の安全確認を徹底している。立谷組合長は「県や国は水産物の安全アピールにしっかり取り組んで」と訴えた。

 県は現在、タイ以外の東南アジア地域へも鮮魚輸出を計画している。しかし今回の騒動で、海産物の風評は農産物以上に根深いことが明らかになった。

 県によると、タイへの農産物輸出は原発事故で一時ストップしたが12年度に再開し、今年度はモモ31トン、カキ16トン、リンゴ3トンなどを輸出。市民団体の抗議や、インターネット上での根拠のない危険情報の拡散といった事態は起きなかった。

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 関係者にとって救いなのは、タイ政府が安全性を理解してくれていることだ。タイ保健省は、現地の市民団体から「福島の魚は危険に決まっている」「魚を提供している店名を公表せよ」などの抗議を受けたが、日本側に検査体制などを確認した上で「厳密に検査されており安全」と表明。さらに輸入された県産魚の放射性物質を検査し、放射性セシウムは不検出と確認したという。

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