青森・六ケ所村長選、現職後継を全村議支持 17日告示 via 朝日新聞

核燃料サイクル施設がある青森県六ケ所村の村長選が17日告示、22日投開票される。核燃施設の是非が毎回の争点で、推進派の圧勝が続く。今回も現職の後継者が村議全員から支持を得た。東京電力福島第一原発事故以来、初となる村長選だが、村では反原子力の声は高まらない。

六ケ所村は人口1万788人。使用済み核燃料再処理、ウラン濃縮など核燃サイクル施設が集まる。運営する日本原燃の社員約2500人の半数が県内出身で、約200人が村民だ。村の出稼ぎ労働者数は、1985年度は1214人だったが2010年度は211人に減った。

「住んでいて良かったと実感できる村をつくる」。5月27日にあった総決起大会。3期務めた現職から後継指名を受けた戸田衛(まもる)氏(67)が、約800人の支援者を前に語った。3月に副村長を退職、18人の村議全員の支持を取り付けた。集会では建設中の再処理工場についても触れ、「世界一安全な施設にしていく」と推進の立場を強調した。

一方の反核燃派はメンバーの高齢化などから擁立が難航。無投票の 可能性も高まった。しかし、今月になって環境団体所属の菊川慶子氏(65)と反核燃団体の梅北陽子氏(61)が、立候補を表明。両氏は反核燃の立場は同じ だが、それぞれ背景や活動内容は異なる。菊川氏は03年の村議選に出たが、得票は41票で落選。梅北氏は村長選に2度立候補し、前回は274票(現職は 5106票)だった。

村では、福島第一原発の事故後も反原子力の大きな動きはみられない。

続きは青森・六ケ所村長選、現職後継を全村議支持 17日告示

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