福島県教職員組合の副委員長柴口正武さん(ペンネーム、Monster松)は、震災後福島県浪江町から避難を重ね、現在は福島県相馬市に住む。中学校の数学教師である柴口さんは、組合の専従になる以前から組合機関紙に4こまマンガを連載してきた。
柴口さんは、「本当は憲法の文章をしっかり読んでほしいのですが、なかなかそうもいかない。そこでマンガでひきつけようと思っているのです」と語り、安倍晋三を「本当は顔も見たくないのですが」と言いながら、さっさとすばやく描き上げる。安倍晋三は「あまりたくさん描いたので、私の中では一番できがいい」そうだ。
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柴口さんは、震災直後は「(マンガも)描く気がしなかった」という。そこには想像を絶する体験、厳しさがあった。しかし、「今やっと(マンガが)描けるところまで来たような気がします」と語った。福島県教組は、震災後の取り組みが山積みしているにもかかわらず、憲法問題という原則的課題をしっかりとりくんでいる。柴口さんの言葉の中に、その姿勢を見た思いがした。(取材:6月5日 湯本雅典)
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