Tag Archives: 生態系

第16回中部大学ESDシンポジウム「原発事故の生態系への影響について考える~福島とチェルノブイリの現場から~」(1月27日)via 中部大学

◇開催日:2017年1月27日(金曜日)17時10分~19時10分 ◇会場:リサーチセンター2階 大会議室 ◇主催:中部大学 国際ESDセンター 開催概要: 2008年より開始した中部大学ESDシンポジウムでは、これまで全学7学部より、それぞれの専門領域から、持続可能な社会づくりに向けた「学びの場」を提供していただきました。 今回のシンポジウムでは、 チェルノブイリと福島を拠点に動植物に対する放射線の影響について研究をされているサウスカロライナ大学のティモシー・ムソー教授と、放射性セシウムの生態系内の循環について研究をされている名古屋大学の竹中千里教授をお招きし、原発事故の生態系への影響について考えます。 *ムソー教授の講演は、英語発表となります(通訳あり)。 プログラム ■開会挨拶 宗宮弘明 (中部高等学術研究所 国際ESDセンター長) ■講演 (17:15~18:55) 「動植物や微生物への放射線の影響、いま明らかになっていること」 ティモシー・ムソー (サウスカロライナ大学教授/中部大学客員教授) 「森林生態系おける放射性セシウムの局在と動き」 竹中千里 (名古屋大学生命農学研究科教授) ■話題提供 (18:55~19:05) 「福島の現場に入ることのESD的な意味」 上野 薫 (中部大学応用生物学部 講師) ■閉会挨拶 【お申込み方法】 下記へメール、ファックス、または電話にて、お名前とご所属をお知らせください。 中部大学 国際ESDセンター TEL:0568-51-4485(内線5719) FAX:0568-51-4736 E-mail:esd@office.chubu.ac.jp 原文

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除染で破壊される里山の生態系 村民がいなくなった飯舘村の現在 via JB Press

(抜粋) 汚染地域でも立ち入りはできる不思議 飯舘村小宮地区の農場で野菜の栽培を続け、その線量を測定してインターネットで公開している伊藤延由さん(70)の農場に行った。 避難で人がいなくなった田んぼには、田植えの時期になっても水が入らなかった。そのためカエルが産卵の場所を失った。伊藤さんが田んぼに水を入れたら、モリアオガエルやツチガエルが産卵に戻ってきた。 そんな話を前回書いた。 「目黒さんが帰ってるみたいだから、寄っていきましょう」 白い軽トラを運転する伊藤さんがそう言った。目黒さんは隣の農家だ。モリアオガエルのタマゴを見にいった帰りである。この山あいの集落では「隣の家」は歩いていくのがしんどいほど離れている。軽トラで行く。 小宮地区は「立ち入りはできるが、住んではいけない」区域に指定されている。だから、ときどき村人が掃除や犬猫の餌やり、持ち物を取りに帰ってき ている姿を見かける。考えてみると、放射性物質で汚染された一帯なのに、不思議な光景だ。日本の法律が原発災害の放射性物質が20キロを超えて飛んでいく ことを想定していなかったためである。20キロ圏内が強制避難・立ち入り禁止になっていた時も、その外側(原発から30~50キロ)にある飯舘村は、汚染 度は内側と同じくらいなのに「住んではいけないが、立ち入りはできる」という不思議な扱いだった。だから住民は村外に避難したあとも、宿泊しなければ自分 の家に帰ることができた。今でも基本は変わらない。伊藤さんの農場は、原発から33キロだ。 (略) 目黒さんが山林でキノコ栽培の床木を取っていたように、阿武隈山地はいろいろな恵みを村人にもたらしていた。例えば、田畑の肥料。山林の地面には、 落ち葉や枯れ木が落ちて積もり、分解され土に還っていく。いわゆる「腐葉土」である。村人は、腐葉土を山から運んで田んぼに入れる。豊かな栄養分を含むだ けでなく、腐葉土には様々な微生物がいる。それが活動して土壌をより豊かにする。 また山は、薪や炭といった燃料の供給源でもあった。それを燃やして煮炊きをし、暖を取る。山には炭焼き小屋があり、炭を焼く職人もいた。そうした 木を燃やしても有毒物質は出ない。灰はまた自然に還る。ナベを磨くときにタワシにつける磨き粉に使ったり、山菜を煮るときのアク抜きにも使う。 そうやってコメや野菜を作る。食べる。稲を刈り取ったあとの稲藁は牛の飼料になる。牛のふんは肥やしになる。 牛だけではない。人間の糞尿は肥料に使える。田畑に撒く。また作物が実る。なるほど、そう思ってみると、村の農家の便所はだいたい母屋から離れている。糞尿が汲み取りやすいようにそうなっているのか、と納得した。 (略) だから村には都会のような大規模なスーパーマーケットがない。なくても村人は困らない。食料は、買わなくても身近にあるからだ。というより、目黒さ んの話を聞いていると「食品を買う」という発想があまりない。「そんなもん、そこらへんにいくらでもあっぺ」と目黒さんは笑った。 そうやって村人がコメを作るために田んぼを開墾する。水を入れる。カエルが来る。タマゴを産む。オタマジャクシになり、手足が生えてまた森へと 帰っていく。水路にドジョウが住む。カモやサギが飛んできて餌を捕る。そんな生態系の一部に、人間も組み入れられている。それが阿武隈山地と共生してきた 「里山」の生活形態なのだ。 土壌を根こそぎ掻き出す除染作業 「それが、原発事故でどうなったと思います?」 豊かな暮らしだなあ、とぼんやり感心しながら聞いていた私は、伊藤さんの言葉ではっと我に返った。そうなのだ。ここは放射能の汚染地帯なのだ。 3.11のあった年、伊藤さんは、自分の農場の土に沁み込んだ放射性物質の計測を依頼した。 ・腐葉土: 1キロあたり11万ベクレル ・深さ5センチの土: 同1.7万ベクレル ・深さ10センチの土: 同1080ベクレル ・収穫されたコメ: 2万8000ベクレル (略) 2011年3月、福島第一原発から漏れ出した大量の放射性物質は、放射能を帯びたチリの雲として流れ、この阿武隈山地に雨や雪になって降り注いだ。枝や … Continue reading

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福井県・若狭湾の原発停止で北方系の魚介類が戻ってきた via 日刊SPA!

現在、日本で稼働している原発は1基もない。これまで、原発を冷やすために取り込んだ海水が温められ、海に放出され続けてきた。ところがこの「温排水」が 止まったことで、原発周辺の海域の環境が回復してきているという! 原発停止によって(良い意味で)激変した各地の海の状況をリポートする。 <福井県・若狭湾の原発> ◆温排水停止で、減少していた北方系の魚介類が戻ってきた 原発の温排水が海の生態系に与える影響について、実際に海に潜って調査している研究者がいる。京都大学舞鶴水産実験所の益田玲爾所長は、’04年以降、毎 年1月下旬~3月上旬に高浜原発の放水口から北東約2kmの「音海」という海域に生息する魚介を定点観測してきた。益田所長は「温排水による生態系への影 響は明らか」と語る。 「’04~’11年にかけて、原発から2kmの地点の水温が、湾内外の他の海域より2℃高くなっていました。水中では熱が伝わりやすいため、2℃というの は魚介類にとって大きな違いなのです。熱帯・亜熱帯の南方系の魚介類が生活できるギリギリの温度は11℃なのですが、原発の温排水で、春や夏に来た南方系 の魚介類が冬を越せるようになっていました。本来いるはずのない生物が繁殖することで大きな混乱が起きていました」 ところが、温排水が止まったことで、元の健全な生態系が音海の海に戻りつつあるという。 (略) 「海の生態系で非常に重要なのは、浅瀬に生い茂る海藻。さまざまな魚介類の餌である生物が棲むエサ場であり、稚魚が育つ棲み処でもあります。アワビやサザ エなどの貝類も海藻を餌としています。温排水が放出されていた頃は、『磯焼け』といって海藻が壊滅した状態でした。海水温の変化による直接的なダメージに 加え、本来冬場の音海にはいないはずのアイゴという海藻を食べる魚が温排水の影響で一年中いるようになり、海藻が食い荒らされてしまったのです。 全文は福井県・若狭湾の原発停止で北方系の魚介類が戻ってきた

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高浜原発:南方系の魚、死滅か 停止後、温排水止まり 若狭・内浦湾 via 毎日新聞

関西電力高浜原発(福井県高浜町)がある若狭湾内の内浦湾で、原発稼働中は多数確認できた南方系の魚介が、停止後はほとんど見られなくなったこと が、京都大フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所の益田玲爾(れいじ)准教授の調査で分かった。原発からの温排水が止まったためとみられ、原発が 生態系に与える影響の大きさが明らかになった。 益田准教授は04年以降、毎年1月下旬から3月上旬にかけ、高浜原発の放水口から北東約2キロの内浦湾 内▽隣接する京都府舞鶴市の舞鶴湾内▽同市沖の外海の3地点で、生息する魚介の種類を定点観測。その結果、内浦湾は他の2地点より平均水温が約2度高く、 冬場に舞鶴湾などにはほとんどいないソラスズメダイなど十数種の南方系の魚介を確認。局地的な温暖化の状態で、南方系生物の生態系ができていたという。 続きは 高浜原発:南方系の魚、死滅か 停止後、温排水止まり 若狭・内浦湾

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北海道泊原発がヤバい!via 日刊SPA!

(抜粋) 11月11日、福島事故の惨状に衝撃を受け結成された市民団体「泊原発の廃炉をめざす会」(以下、廃炉の会)が、北海道電力を相手取り泊原発1~3号基の廃炉を求める訴訟を札幌地裁に起こした。 実はこの泊原発、あまりよく知られていないが、非常に危険な原発なのだ。例えば泊のすぐ西、日本海上にユーラシアプレートと北米プレートの境界があり、震 度7以上の大地震が相次いでいる。また、泊が位置する積丹半島の西方沖15kmの日本海海底には長さ60~70kmの活断層が発見され、想定される地震の マグニチュードは7.5級。ところが、いずれの知見も建設当時の安全審査基準には組み入れられていない。 さらに、沸騰水型の福島第一と違い加圧水型原子炉を使用する泊は、特に蒸気発生器の細管破断が問題視され、20年以上運転を続けている古参の1~2号機は原子炉容器の脆性破壊が危惧されているのだ。 続きは北海道泊原発がヤバい! ◇ 関連記事: ⇒『泊原発「廃炉の会」 本格的な法廷闘争へ』 に続く http://nikkan-spa.jp/102631 ⇒「泊原発周辺の生態系がおかしい!?」に続く http://nikkan-spa.jp/102632 ◆「昔、原発があった」と早く言えるように 赤い花びらの中に若い緑色の花が二重に咲いているバラ。チェルノブイリで発見されたものと同様の奇形 福島の事故が起きるずっと前から地元で反原発の活動を続けてきた草の根運動家、斎藤武一氏。 泊村からわずか5km離れた岩内町に生まれ育った斎藤氏は、原発の温排水の影響を調べるため、30年以上も岩内港の海水温を測ってきた。温排水のせいで海 水温は平均0.3度上昇している。0.1度の変化で魚は生息地を変えるので、今では特産品だったスケソウダラが捕れなくなった。’90年に岩内で見つかっ た突然変異のバラを世間に訴え、北海道の市町村別がん死亡率を自力で調べて死亡率1位が泊で2位が岩内と知り、さらに原発近隣区域の雨と乳がん死の関係を 探ると年間降雨量が最も多い小樽市で乳がん死亡率が最も高いことを突き止めた(放射能の影響を知らせる専門の調査はまだない)。まるで草の根の科学者のよ うな人だ。「廃炉の会」では、原告団の代表を務めている。    

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