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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: 水俣病
水俣病患者ら講師、原発事故と鉱毒も検証 宇大で28日に市民講座 via 下野新聞
水俣病患者や支援者を講師として招き、公害の背景などを問い直す市民講座「水俣から照らす-原発災害と足尾銅山鉱毒事件」が28日午前10時から、 宇都宮大峰キャンパスで開かれる。同大多文化公共圏センターが主催。2013年の勉強会に続く講座では、福島第1原発事故の影響からの支援を訴える人も新 たに講師に加わる。 13年の勉強会は宇都宮大などが佐野市出身の田中正造(たなかしょうぞう)の没後100年の節目に合わせ、鉱毒事件、水俣病、原発事故の教訓を考察。国や企業が推進した経済活動に伴い、市民生活が犠牲になる構図に類似性がある、と指摘した。 (略) 午後0時半まで。無料。予約不要。(問)同センター028・649・5228 全文は 水俣病患者ら講師、原発事故と鉱毒も検証 宇大で28日に市民講座
水俣「語り部」教訓伝える 「原発事故に一人一人が向き合わなければ」via 産經新聞
(抜粋) 福島県を訪れたのは水俣病患者で水俣市立水俣病資料館語り部の会会長の緒方正実さん(57)と同じく語り部で漁師の杉本肇さん (53)と親族らだ。昨年、南相馬市や飯舘村で被災した人々が、水俣病からの教訓を学ぼうと熊本県水俣市を訪問してから交流が続いている。何度も水俣市に 足を運んでいる南相馬市の高村美春さん(46)が、水俣での出来事を多くの人に聞いてもらいたいと講演を依頼した。 ■福島との共通点 水俣病はチッソ水俣工場の排水に含まれたメチル水銀による有機水銀中毒。昭和31年に公式確認された後、被害者への差別や風評被 害、補償や認定などをめぐる被害者同士の対立や分断が起きた。現在も症状に苦しむ人や補償をめぐる訴訟が続いている。原発事故後、経済が優先された背景や 補償をめぐる分断や差別など、水俣と福島の共通点が注目されてきた。 杉本さんの両親は水俣病の症状に苦しみながらも、水俣病を「のさり(天からの授かり物)」と受け止め、精いっぱい生き抜いた。その亡き母の思いや自身の経験を伝えている。弟や親類とバンド「やうちブラザーズ」も結成し、水俣の人たちに笑顔を届けようと奮闘している。 緒方さんは網元の家に生まれ、家族とともに幼いころから水俣病の症状に苦しんだが差別を恐れ、約40年間も隠し続けた。救済策に申請して認められなかったが、あきらめずに何度も申請を出し続け、平成19年に患者認定を勝ち取った。 (略) ■豊かさと引き換え 長い間1人で闘い続けてきた緒方さんは、水俣病の原因企業であるチッソを「赦(ゆる)す」という心境にまでたどり着いた。その経験や思いを伝えている。緒方さんは足の具合が悪かったが、足場の悪いところを歩き、浪江町の様子をしっかりと見て回っていた。 緒方さんは「水俣病の発生当時を思いだした」と話す。その上で、こう力を込めた。「戦後復興を目指す中、経済優先をして水俣病は起きた。原発事故も同じく 豊かさを求める過程で起き、その引き換えに町を一瞬で破壊してしまった。この原発事故にきちんと向き合い、一人一人が日本の国家がどう対応していくのか しっかりと見ていかなければならない」(大渡美咲、写真も) 全文は水俣「語り部」教訓伝える 「原発事故に一人一人が向き合わなければ」
水俣病に理解深める 福島で県内中学生 交流会控え研修 via 福島民報
福島県と熊本県水俣市の中学生の交流会は31日から11月3日まで、福島市などで開かれる。福島市の県青少年会館で13日、県内の中学生対象の事前研修会が開かれ、放射線や水俣病について学んだ。 […] 事前研修会では、放射線の種類や内部被ばく、外部被ばくの違いについて学んだ。ドライアイスやアルコールなどを使った特殊な装置で、自然界に存在する放射線も観察した。水俣病の特徴についても学び、交流会に備えた。 もっと読む。
そこに差別があったから、水俣病も原発もやってきた via Web Dice
ドキュメンタリー『阿賀に生きる』ニュープリント版全国上映中、カメラマン小林茂さんに聞く (略) 例えば、足尾鉱毒事件が発覚した時、農民のために、足尾を閉山する、もしくは企業や工場に強い規制をかけるということが出来ていればと思いますが、企業と 政府は一体でした。水俣では、チッソの社長が「ここにサーキュレーター(浄水所)を作りましたからもう大丈夫です」と言って、浄水所を通じた水を飲んでみ せるという、ごまかしのパフォーマンスを行って、国民に工場は危なくないとアピールした。でもその排水の水は、そこ(浄水所)を、通っていなかった。九州 の水俣も、新潟の水俣もそう。御用学者が登場します。新潟水俣病のときには「新潟地震の時に、倉庫の農薬が散乱してそれが原因だ」とか言ったんです。御用 学者、企業、政府は、常に結託している。そのトライアングルが変わらない限りは、何も変わりません。 ──国の価値観が“富国強兵”から、未だ変わっていないということですね。 「列強と肩を並べるために」というのが、国の第一の価値観であった訳です。 そのためには、少々のことには目をつぶるということになってしまう。その皺寄せを引き受けた最たる人たちが、公害の被害者だったり、薬害の被害者で、その中には被差別部落の人たちや、いわゆる“マイノリティ”と呼ばれる人たちがいます。 (略) ──「川も魚も都合がある」、この言葉は、映画を作る人だけじゃなくて、国を作る政治家やすべての人にもあてはまるのかもしれませんね。 そう、原発を作ってエネルギーや雇用を生むと言っても、廃棄物だって出るし、地震だって来るし。そこにある川や魚や、住人の事情があるはず。だか ら、逆に言うと、差別があるから原発が来たんだよ。水俣病も、差別があったからこそ、工場が来た。そういう人たちが、こういう病がでた、それは奇病で伝染 病である、と言われて封じ込まされた。そこで被害を受けた人の生活を切り離して、病気のことだけをフォーカスしたら、原田正純先生のような、被害者と生活 をともにした医師の活動は生まれなかったと思いますね。足尾鉱毒事件の田中正造も、自分の考えや思想、価値観をひっくり返しました。 全文はそこに差別があったから、水俣病も原発もやってきた
社説 原田正純氏死去 水俣病の教えは今も via 東京新聞
原田正純さんは、いつも水俣病患者のそばにいた。患者に寄り添い、その暮らしから真実を読み取ろうと試みた。弱いから見えるものがある。原田さんが提唱した水俣学は、弱者に学べと訴える。 水俣病とは、何だろう。水俣病研究の第一人者、原田正純さんの生涯をかけた問いだった。 水俣病多発地帯、ミカン畑に囲まれた熊本県水俣市湯堂の集落を、原田さんは「わたしの原風景」と書いている。 半世紀以上前、熊本大学の若き医師として、朽ちかけた貧しい患者の家を訪ね歩いた。診察を拒否する患者たち。水俣病と診断されて、風評被害に遭うのが怖い。大学病院の医師が診察を拒否されるなど、想像すらしなかった。 水俣病の原因は、チッソという化学会社が、水俣湾に垂れ流した有機水銀だ。高度経済成長を牽引(けんいん)した、元は「国策企業」である。これらは疑う余地がない。しかし、水俣病の正体は、いまだ判明していない。政府と最高裁で病気の認定基準が違う。補償が膨らまないように、国が配慮しているようにも見える。 水俣病はなぜ起きて、なぜ終わらないのか。 原田さんは、自らを問い詰めた。本当は極めて社会的、政治的、経済的な“水俣事件”を医学に独占させたこと、医学に丸投げしたことが間違っていたと気が付いた。そして「専門家とは何か」という新たな問いにたどり着く。 「専門家と素人」の壁を取り払い、水俣病にかかわり合ったさまざまな分野の人の話をみんなで聞きながら、私たちの生き方や社会のあり方を見直そう。そう考えて提唱されたのが「水俣学」だった。人々の健康を奪い、地域のきずなを引き裂いた水俣の悲劇を繰り返さないために。 原田さんの願いは、かなえられたのか。私たちは今、原子力ムラに封印された科学に対する不信に揺れている。政府は原発再稼働へと急いでいる。 続きは 社説 原田正純氏死去 水俣病の教えは今も
環境汚染による健康影響評価の検討 -水俣病の拡大相似形としての原発事故 (高岡 滋) via 水俣協立病院
高岡滋医師による論文「環境汚染による健康影響評価の検討 -水俣病の拡大相似形としての原発事故」(岩波書店『科学』2012年5月号)が、水俣協立病院ホームページからダウンロード可能です。 東日本大震災による福島第一原発事故と水俣病はよく比較される。実態の解明、原因の排除、住民への情報提供、健康障害の解明と治療、被害者への補償、再発防止など、水俣病でどれ一つとしてまともに実行されなかった「本来あるべき公衆衛生学的対策」が、果たしてきちんとなされていくのか、ということが私の最大の関心事であった。原発事故は深刻で規模も大きいゆえ、ある程度の対策はなされるだろうと最初に想像したが, それが間違いとわかるのに長くはかからなかった。 しかし、それと同じくらいショックであったのは、長年メチル水銀の健康影響(リスク)を考察してきた目から眺めると、放射線医学専門家の多く、そして放射線物理学者のほとんどが、公衆衛生学が営々と築いてきたリスクと因果関係解明の歴史と手法を理解せずに、放射線のリスクを語っていた(いる )ことである 。以下 、メチル水銀中毒と比較しながら、述べてみたい。 続きは 環境汚染による健康影響評価の検討 -水俣病の拡大相似形としての原発事故 (高岡 滋)
“チッソ化”で泥沼化する東電処理 via 日経ビジネスオンライン
チッソがモデルの東電賠償債務処理? 財務省が描く東電の賠償債務処理はチッソ方式がモデルになっているというのが霞ヶ関のもっぱらの見方である。だが、このチッソ方式が果たして「成功体 験」といえるのか、クビを傾げざるを得ない。水俣病患者に対する国の姿勢は決してほめられたものではない。原因企業チッソを隠れ蓑に、国は腰が引けた対応 で責任認定を頑に拒み、少なからぬ患者が前途を悲観して命を縮めた一方、1990年には水俣病裁判の政府責任者として和解を拒む弁明を続けていた環境省企 画調整局長が自殺した。そして、2004年には最高裁が国と熊本県の行政責任を認める判決を下している。 それでも、チッソを存続させ、患者への補償に充てた公的融資の返済を行っていることを評価すべきとの指摘があるかもしれない。だが、水俣病発生からすで に半世紀が経過している。当時の社長以下、責任のある幹部の大半が鬼籍に入り、チッソの社員ということ以外に水俣病との関係を見いだせない人々が働く企業 に補償債務の返済というペナルティーを与え続けることにどれほどの意味があるのか。 前述のように、チッソが抱える公的債務の総額は約3150億円。確かに巨額ではあるが、民主党が2009年の政権奪取直後に無駄な公共事業としてやり玉 に挙げた川辺川ダム(熊本県)の建設費が3300億円、八ッ場ダム(群馬県)は4600億円だった。公害や原発事故のように、国が責任を問われる事象が起 きた場合に、人道上の見地よりも目先の算盤勘定を優先させることはままあるが、国民レベルの視線ではそうした行政の対応は甚だ理不尽に映る。 続きは“チッソ化”で泥沼化する東電処理
考・原発 私の視点2 医師 原田正純さん via tagosaku (西日本新聞)
「原発推進」の国策が招いた福島第1原発事故と、公害の原点とされる水俣病。産業優先のひずみを地方に押しつけ、自然環境や罪のない人が被害を受けた点で、この二つの類似性を指摘する声がある。 「確かに共通点はある。明らかな人災で、非情に広範な人が影響を受け、地域社会が破壊されたことなどだ。しかし、安易に似ていると見てはいけない。水俣病が公式確認から半世紀を経ても解決しないのは行政や企業の怠慢。放射能汚染の問題は違う。事故が起きた以上、これから百パーセントの対策を講じても、放射線の影響は20年、30年先にお呼び、長期にわたり解決できない。そもそも放射線の影響についての医学的知見はわずか。将来、がんになっても、原発事故の放射線によるものかどうか判定できない。」 (中略) 「公害は社会的、政治的に弱い人たちに集中する。世界の公害の現場を見て思うのは、そういう差別の構造が常にあるということだ。」 (中略) 「全国の国立大が推進派だけを優遇し、反対派を冷遇しているのなら大学として機能していない。」 (中略) 「原発を推進したのは電力会社と国。巨大さと権力の大きさが水俣病の原因企業のチッソとは全然違うということだろう。」 全文は考・原発 私の視点2 ◇ 関連記事: ・【9/8東京新聞こちら特報部1/2】原発事故 水俣病に学べ 産官学癒着の「人災」 原田正純医師に聞く 表面化に長期間 放射線被害 もっと複雑