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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: 樋口健二
(著者に会いたい)『原発労働者』 寺尾紗穂さんvia 朝日新聞
■人の尊厳と対立する被曝労働 寺尾紗穂さん(33歳) 音楽家でエッセイストの寺尾紗穂さんには、歌詞に原発労働者が登場する「私は知らない」という作品がある。この歌も本書も、誕生のきっかけは樋口健二さんの『闇に消される原発被曝(ひばく)者』だという。この約30年前の本を読み衝撃を受けた翌2011年、福島で原発事故が起きた。 […] 思い立つと、すぐ行動に移す。会えた元原発労働者らから、日常的なデータの改変、効率化で増えた「使い捨て」の非熟練者や謎の外国人労働者、労災認定の却下など、理不尽な労働現場の実態を聞き出す。それだけでなく、寺尾さんは彼らの人生にも向き合う。背景には「ひとごとではなく、わがこと」と感受できる想像力が人一倍ありそうだ。 学生時代に東京・山谷で出会った「元土方さん」に感銘を受け、ホームレスを支援する音楽イベント「りんりんふぇす」を続ける。戦争にも関心を抱く。東大大学院時代の論文は著書『評伝 川島芳子』(文春新書)に。近刊『南洋と私』(リトル・モア)では戦前のサイパンが主題という。戦争でも原発でも、寺尾さんの視線の先には弱者がいる。 「経済性や合理性というのは、命の問題や人間の尊厳と対立するトピック。そのことを、頭ではなく、目の前に座っている人の言葉や存在から考えていきたい。いまある自分はただの幸運にすぎないですから」 もっと読む。 「私は知らない」を聞く。
「原発はズサンでウソだらけ」 作業員3人、決意の重大証言!データを書き換え、ボヤを見逃し、黒人を燃料プールに放り込む・・・ via 現代ビジネス
核燃料プールに潜る外国人ダイバー 「(核燃料)プールに入る外国人ダイバーをよく見かけました。休憩所 では会わないけど、現場に行くときにスレ違うんです。航路で全国をまわるんでしょう。船のカタログを見ていましたから。プールに入ると、200〜300ミ リシーベルトの被曝をする。1回のダイブで200万円はもらえると仲間から聞きました」 こう証言するのは、2010年から福島第一原発で働いている30代の現役作業員・水野豊和氏(仮名)だ。建屋内の巨大なタービンを分解し、機能を点検する仕事をしている。 日本人作業員の年間被曝制限量は、50ミリシーベルト。水野氏によると、大量被曝する危険な仕事には外国人作業員がかり出されているという。 外国人作業員の問題は以前から指摘されていた。1977年にはカメラマンの樋口健二氏が敦賀原発(福井県)で働く黒人作業員の写真をとり、存在を否定していた科学技術庁と通商産業省(いずれも当時)が国会で追及され認めた経緯がある。 「プールの底には、タバコの吸ガラやペンなどさまざまなものが落ちています。それを拾うために放り込まれるのでしょう。1F(イチエフ、福島第一原発のこと)には黒人だけでなく白人もいました」(水野氏) 事故直後だけでなく、平時の原発作業もズサンで、電力会社の発表はウソにまみれている。ここで紹介するのは、『原発労働者』(講談社現代新書)などの著書がある音楽家・寺尾紗穂氏(33)が聞いた作業員3人の決意の証言だ。 都内に住む高橋南方司(なおし)氏(71)は、2011年まで22年間1Fで働いていた。仕事は作業員の健康をチェックし、足場を作る指示を出す安全管理。ボヤが起きていないか、構内を見回るのも仕事だった。 福島第一原発での配水管入れ替えの様子。いたるところで汚染水が漏れ、毎時100ミリシーベルト以上の場所も点在する 「原発では火の出る作業はいくらでもありますが、第一発見者は『あなたが火元じゃないんですか』と東京電力から疑われるのがイヤで、報告などしません。見て見ぬふり。小さい火事なら、まわりに燃えるものがなければ広がらない。木片などをどかすぐらいです。 モニター管理している東電や東芝などの元請けが気づき、火を消す際も 消火器など使いません。布をかけて酸素を遮断するなどして、なんとかするんです。水をまいたり消火器を使うと火災扱いになり、消防署へ届ける義務が生じ る。だからシートをかぶせたり踏んだりして、痕跡を残さないようにモミ消しているんです」 被曝制限量超えを嫌う下請け作業員が、高線量を知らせるアラーム・メーターをハズして仕事するのも日常的。なかには地下にモレた汚染水と思われる水を、「バケツを素手で持ってかき出せ」と元請けから指示された作業員もいる。 続きは「原発はズサンでウソだらけ」 作業員3人、決意の重大証言!データを書き換え、ボヤを見逃し、黒人を燃料プールに放り込む・・・
寺尾紗穂 原発で働くということ 連載第1回 30年間の空白via 現代ビジネス
この本を読み進めるうち、私は大きな衝撃を受けざるを得なかった。それは証言者の中で、「土方」仕事を経験しており、山谷や釜ヶ崎のようなドヤ街から流れてきた労動者が少なくなかったことだ。 山谷、土方、日雇い、ドヤ街、そして原発。 そこに生きる人びとの人生、彼らが抱える問題に対して、すでに無関心ではいられなくなっている自分がいた。 マスクなんかしていられない 「宿泊先は山谷のつばめ荘だった。そこから毎日、工務店に通っただ。せんべい布団一枚で一泊七十円。仕送りするには、こんな所に泊まるしかなかったわけよ」 『闇に消される原発被曝者』には、福島県双葉町出身の大久保智光さんのこんな証言が書かれている。 大久保さんは終戦を海南島で迎え、戦後は、闇屋や長野のダム建設にたずさわり、食いっぱぐれのない農業をやっていく決意をする。しかしそれだけでは一家を養えない。山谷に出てきて日雇い仕事をしていた大久保さんだったが、やがて福島第一原発で働き始める。出稼ぎが普通であった農家にとって、1971(昭和46)年に稼働しはじめた原発は、地元で現金収入を得られる格好の働き口となった。 しかし、原発内での労働は過酷なものだった。大久保さんは「暑くて、苦しくてたまらなくなって、防毒マスクをはずして仕事をしたもんだ。今思うと余計に放射能をいっぱい吸い込んでいたんだ!」と証言している。マスクというのはもちろん放射能による内部被曝を防ぐためのものだ。しかし実際は暑くて現場で使えない。 これは大久保さん一人が体験したことではない。労働者として原発に入り込み、原発内部の実態を描いた堀江邦夫『原発ジプシー』でも、次のように書かれている。 原子炉建屋にくらべ、タービン建屋内はさほど(放射)線量は高くない。アラーム・メーターも鳴らない。それだけに作業時間は長くなる。その間、反面マスクをつけたままだ。息苦しい。頭痛もしてくる。 最初のころは、真面目にマスクをつけていた。だが、ほとんどの労動者はマスクを首にぶら下げているだけだ。私もついつい彼らの仲間入りをすることが多くなってしまった。「内部被ばく」への不安よりも、その場の肉体的苦痛から逃れたい気持の方が強いのだ。 そこで働く労動者がどれだけ過酷な状況で使うかが全く考慮されていないこのマスクについては他にも、作業の説明をその場で仲間にする時に声が聞こえないので結局外して作業する、といったことが起きている。 もっと読む。
本紹介『それでもあなたは原発なのか』~日本を代表する論客の講演記録 via レイバーネット
福島第1原発事故とは何だったのか。「3・11」前後を通して識者らの講演記を中心にインタビューやルポを交えた拙著『それでもあなたは原発なのか』を3月、鹿児島市の南方新社から出しました。 肩書を記すまでもない広瀬隆、藤田祐幸、小出裕章、樋口健二、鎌仲ひとみさんらのほか、福島現地で奮闘する石丸小四郎さんや「プロメテウスの罠」 を司る朝日新聞の依光隆明さんら十数人を取り上げています。中でも、漫画「美味しんぼ」の鼻血問題に実名で登場し一躍有名になった松井英介さんには、低線 量の内部被ばくに関して警告を発していただいています。 甲山事件の元被告、山田悦子さんから「さながら反原発の『百科全書』となっています」、レイバーネット関係者では木下昌明さんから「あとがきは、 あなたの切実な思いが伝わってきて胸を打ちました」とそれぞれ封書が届きました。原発労働者で心筋梗塞の労災申請不支給処分取り消しを求めて提訴している 福岡市の梅田隆亮さんからは「私がこれまで読んだ原発の本の中では一番読みやすく、分かりやすい」と口頭で言われました。そのような性格を持つ拙著かもし れませんが、書評に載るほどのレベルではないとも言えます。 続きは 本紹介『それでもあなたは原発なのか』~日本を代表する論客の講演記録 参考:南方新社HP
被ばく労働者の使いすてを許すな!via 思想運動
「被曝労働者に安全と権利を!『被曝労働を考えるネットワーク』設立集会」が十一月九日、東京・亀戸文化センターで開催された。今月初旬、福島第一事故首足現場や除せ院現場のさぎょういんの労働争議が次々に報道されたことも手伝って、多くのメディア関係者を含め参加者は二八〇名、会場は立ち見の人であるれ熱気に包まれた。 […] 「高線量地域での除染作業は不可能だ。ほころを吸ったら必ず内部被ばくする。大変危険だ」。 […] 全国一般いわき自由労組の桂武さんは[…]除染争議案件について報告した。環境省直轄の除染事業における特殊勤務手当て(いわゆる危険手当)ピンハネ問題である。 全文はこちら
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