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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: シン・ゴジラ
「私の夫はフクイチに殺された!」急死した原発作業員の妻が“決意の告発”via nifty.news
[…] そんな中、今年6月13日に亡くなったとされる原発作業員・山岸浩さん(享年50)の妻・光子さんが、怒りの声を上げた。「主人は、3畳もない犬小屋のような作業員宿舎の個室で誰にも看取られず死んでいたんです。しかも、具合が悪くなり約1週間前から、その個室で臥せっていたそうです。なぜ、仲間も会社も病院に連れて行ってくれなかったのか。もし気に留めてくれていたら、もっと長生きしていたと思うんです。それが悔しくて、今回お話することを決心しました」(光子さん=以下同) 山岸さんは13日の朝、亡くなっているのを仕事仲間が部屋を訪ねた際に発見された。死亡推定時刻は13日午前0時とされるが、それはベニヤ板1枚ほどの薄い仕切り越しに、死亡推定時刻の30分ほど前まで人の気配がしていたという隣り部屋の作業員の証言から推測されたものだ。 「私が最後に会ったのは5月末に帰京した際。体調が悪い中、無理して浅草までデートしてくれたのが、最後の思い出となりました」 […] それほど危険と隣り合わせの仕事なら当然、作業時間にも制限があるはずだが、「そこでは放射線量の関係で20分作業して1時間休むべきところ、実際は作業2時間、休み1時間のサイクルでやらされていると言っていました。“現場が青白く見えるんだ”と電話してきたこともありました」 この他にも作業現場では安全のために数々の規制が設けられているが、それを守っていたら作業が進まないと、規則破りが恒常化していたと思われる話も、いろいろ聞いたという。 起床は午前3時半。1時間後には宿泊所の前に集合して現場へ出発。担当する場所によって異なるが、山岸さんが死の少し前までやっていた作業時間は、1日に作業6時間とミーティング2時間の計8時間。午後4時頃には宿舎に戻るが、翌朝が早いので午後8時頃には床に就いていたそうだ。帰京できるのは月に一度、3日だけだったという。 「主人は“肝臓が痛い”などと常々、体調不良を訴えていました。実は5月末に帰京した際、約20キロもやせ、歩行もままならない状態だったんです。当然、私は福島に戻るのを止めましたが、“自分は現場責任者だから休んでいられない”と行ってしまったんです」 […] 「主人は帰京時、毎日、作業終了時に計る放射能測定結果の紙を束ねて持ち帰っていたんですが、それを見ると、数値のほとんどがゼロだったんです。それに、遺体を引き取りに行った息子たちの話では、地元警察で解剖して放射能測定をした数値もゼロだったと説明を受けたというんです。いくらなんでも、そんなわけないでしょうと、葬儀の際に、派遣した会社の社長に問い質そうとしたんですが、不信感を抱いた息子と睨み合いになり、社長は線香の1本も上げず、“休日に亡くなったから労災は下りない!”と一方的に言い残して帰ってしまった。以来、互いに連絡を取っていない状況なんです」 本誌が光子さんから見せてもらった山岸さんの「死体埋火葬許可証」の死因欄には「一類感染症等」と記されたところが消され「その他」となっていた。ちなみに、一類感染症とはエボラ出血熱、天然痘、ペストなど感染力や死亡率が極めて高い感染症を指す。光子さんによると、この他にも今回の山岸さんの死亡時の対応に関しては不可解な事実があるという。 「息子たちが警察から宿舎に戻ってくると、すでに主人の部屋は勝手に片づけられ、返してもらえたのは時計と携帯電話ぐらい。主人は几帳面な性格で、給与明細を束にして持っていたはずなんですが、その明細も放射線管理手帳も、戻ってきていません」 […] 「たとえば熱中症で仲間が倒れた際、チームの仲間が倒れた者を大きな布で覆って隠し、作業が中断しないようにしていたそうです。また、救急車やドクターヘリで急病人が搬送されることもあったそうですが、その際、自分が福島第一原発で働いていることは絶対に伏せるように指導されていたそうなんです。主人も入社時、福島第一原発で働くことを部外者に口外しないように誓約書を書かされたと、漏らしていました」 […] 一方、宿舎の住環境についても、地元でこんな話を聞けた。「同じような宿泊所は原発周辺にいくつもあります。事故当初は、いわき市内の旅館を借りるなどしていましたが、山間の遊休地に安い中国製プレハブを建てたほうが安上がりだし、管理もしやすいですからね。今回の話も、1週間も寝込んでいる人を病院に行かせないなんて、第三者の目がないからできること。実態は昔の“タコ部屋”と同じでしょう」(地元事情通) 最後に光子さんは言う。「主人は、地元の方が作業頑張ってとの思いで折ってくれた鶴を大切に保管していました。福島に行くとき、“未来の子どもたちのために放射能浴びて来るんだ”とも言っていました。だから納棺の際、その鶴を入れてあげました。主人なりに誇りを持って作業員をしていたんです。でも、こんな野垂れ死にのような形で……。他にも、同じように亡くなった方はたくさんいると思います。そんな犠牲のもと、事故になれば将来の子どもに責任を負えない放射能が出る原発の再稼動を目指していいのか、もう一度、考えていただきたい」 […] もっと読む。 ◇参照元福島原発作業員・釣崎清隆の『シン・ゴジラ』評! 大概の批評が見落とした“シン・ゴジラの本当の価値”とは? 『シン・ゴジラ』のクライマックスこそ、たゆまぬ試行錯誤と日進月歩の技術革新を続ける1Fという壮大な実験場のリアリティに迫っている。原発事故当初は日本の技術的敗北を見せ付けられたものの、事故後の国産極地作業ロボットの長足の進歩は僕自身が現場で目の当たりにしているし、忌憚のない収束技術の公募によって、日本全国のユニークなアイデアが1Fに集約され、実際にあらゆる実験が現在も行われている。 放射性物質の固化技術もそのひとつである。石棺化を超越するゴジラの「凍結」技術とはまさにこれであり、地に足の付いた近未来の技術なのだ。 人類の英知で原子力を制圧するという夢のある未来像は、反原発のノイズの渦中にありながらも、現在進行形で地道に追及され続けている。ゴジラという動く原子炉を人間の手で制圧するこの作品では、いったん敗北しても立ち上がる日本人の姿も描いている。
「物の怪」としてのゴジラ via Huffington Post
(抜粋) とはいえ、共通点として個人的に強く印象に残ったのは、ゴジラがもたらす圧倒的な「災厄」のイメージだ。初代ゴジラにも共通するが、それはそれぞれ の作品が作られた時代を反映している。最初の『ゴジラ』は1954年、つまり終戦から9年後に公開された。朝鮮戦争に伴う特需もあって急速に復興が進む中 だが、まだ戦争の記憶が鮮烈だったころだ。つまり、ゴジラがもたらす「災厄」はまぎれもなく戦争をイメージさせるものとなっている。作中で逃げ遅れた母子 の母親が子に向かって「もうすぐお父様のところへ行くのよ」と語りかけるシーンは多くの日本人が戦争中の空襲を思い出しただろうし、水爆実験により生まれ たとの設定は当時問題となっていたビキニ環礁での核実験を反映したものだ。ガイガーカウンターで放射能を測定するシーンは原爆の被害を思い出させただろ う。 今回の『シン・ゴジラ』公開は2016年、つまり2011年の東日本大震災から5年後にあたる。300万人が死に多くの都市が灰燼に帰 した戦争に比べれば、震災の被害は大きいとはいえないが、平穏な暮らしに慣れた現代の私たちに与えたインパクトは十二分に大きかったといえるだろう。ゴジ ラが呑川を遡上するシーンで見られた、ボートを押しのけて水が押し寄せるシーンは、震災時に数多く記録された、津波の記憶を鮮烈によみがえらせる。逃げ惑 う人々、避難所で過ごす人々、政府の対応のもたつきも記憶に新しいし、放射性物質拡散のようすを示した図は震災によって引き起こされた原発事故の際に私た ちが見たものとよく似ていた。 作り手の意図はともかく、両作品に共通して私が感じたのは、ゴジラの破壊神としての圧倒的な力が、観客の心の 反映でもあるのではないかということだ。それは戦争や大地震、原水爆や原発事故のような、大きな被害や衝撃を与えた災厄が、数年を経過し、記憶として昇華 されていくことであり、また、それでもなお残りかつ逆に増幅する不安や恐れ、不満やいらだちを象徴するものでもあり、同時にままならぬ現状をすべて破壊し てしまいたいと願わずにいられない衝動のあらわれでもある。 (略) 最初の『ゴジラ』と『シン・ゴジラ』の双方に共通する「戒め」の要素はおそらく、最も恐ろしいのは人間そのものだという点だろう。ゴジラが水爆実験 で生まれたという出自自体がそのことを如実に示しているが、他にもある。『ゴジラ』においては、戦車の砲撃や戦闘機のミサイル攻撃がまったく通じなかった ゴジラを倒した「オキシジェンデストロイヤー」を開発した芹沢博士が、核兵器に勝るとも劣らない威力をもつと思われるその技術の兵器転用を恐れ、自らの命 とともにそれを葬り去る。『シン・ゴジラ』においては、ゴジラを倒すために東京に核兵器を落とすという恐ろしい決断を国連が平然と下す。 ゴ ジラはそれ自体が人間には理解不能な災厄であると同時に、それよりさらに恐ろしい人間の内なる「闇」を映し出す鏡のような存在でもあるわけだ。両作に共通 する「ゴジラは東京に現れたあの1頭だけではないかもしれない」という示唆は、このような「闇」が完全には消すことのできないものであり、今後も人類が自 らの一部分として共存し、戦い続けなければならないものであるということを象徴している。 しかし同時に、人間の叡智と勇気を最終的には信頼 するという点も、両作に共通している。科学や自然が福音と災厄の両面を人間にもたらす両刃の刃であるのと同様、人間自身もまた、光と闇の双方を内包してい る。多くの災厄が人間自身の所業に起因するのと同時に、どんな苦難も悲嘆も人間は乗り越えることができ、実際そうやって私たちの社会は発展してきたという ことだ。そして巨大な災厄を乗り越えるため人々が頼るものが武力ではなく、科学の力と、現場の人々の協力と努力であるというのはある意味実に日本的ではな いかと思う。
石原さとみ、『シン・ゴジラ』出演で「原爆や放射能について考えさせられた」via 楽天Woman
映画『シン・ゴジラ』の完成報告会見が19日、都内にて行われ、キャストの長谷川博己、竹野内豊、石原さとみ、庵野秀明総監督らが登壇した。石原は「これほどまでに自分が生きる未来のために、深く学んでいこうという決意することはなかった」と語り、本作への出演で大きく感情が揺さぶられたことを明かした。 (りゃく) そんな中、米国国務省の女性エージェント、カヨコ・アン・パタースン役を演じた石原は「怖くて震え ました」と語り始める。「3・11の経験があったからこそ参考にできる部分もあったんですけど、映画を観てその風景が蘇ってきたりもしました」と打ち明け た。また本作で初めて気づいた感情があったという。「今まで日本人として敗戦や被災で被害者感情をもっている自分がいたんですけど、今回アメリカ側の人間 を演じさせていただいて、先日オバマ大統領が広島で献花をされましたが、勝手ながらですけど自分自身気持ちが重なる部分もあって…。こんなにも原爆とか原発とか放射能について考えさせられたことはこれまでなかったです」とコメント。本作出演で、今までとは違う感情が生まれたようだ。 全文は石原さとみ、『シン・ゴジラ』出演で「原爆や放射能について考えさせられた」