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西尾正道氏 原発汚染水の海洋放出は人類への“緩慢な殺人”via日刊ゲンダイ

 最近はすっかり“安全運転”になっている小泉進次郎環境相だが、就任直後、まず発言に窮したのが福島第1原発の汚染水問題だった。前任大臣が離任直前「海洋放出しかない」と“宿題”を投げ、小泉氏の見解に注目が集まったのだ。敷地内での保管に限界が迫り、海洋放出論は加速している。これに強く警鐘を鳴らすのが、内部被曝を利用したがんの放射線治療に長年携わってきた医師で北海道がんセンター名誉院長の西尾正道さん。がんと核をめぐる闇を語った。 […]  ――自然界にも放射性物質はあるから、放出は安全だという声もあります。  自然界の放射性物質はもともとごく微量で、ほとんどが大気中核実験や原発稼働によって自然界が汚染されて急増したものです。このため放射性物質であるトリチウム(三重水素)は1950年の約1000倍の濃度になっています。汚染水に大量のトリチウムが含まれるから危険なのです。  ――どのように危険なのでしょうか。  トリチウム(半減期は12・3年)はベータ線を出しヘリウムに変わりますが、水素としての体内動態を取ります。細胞内の核の中にも水素として入り放射線を出します。このため、低濃度でも人間のリンパ球に染色体異常を起こすと、74年の日本放射線影響学会で報告されています。ドイツでも原発周辺のがんと白血病の調査をして、子どもに影響があると結果が出ています。 […] ――稼働させているだけで放射性物質が放出されれば原発はクリーンエネルギーとはいえませんね。  日本でも全国一トリチウム放出量が多い佐賀県の玄海原発の稼働後に、白血病死亡率が高まりました。北海道でも泊原発のある泊村は原発稼働後数年して、がん死亡率が道内市区町村でトップになりました。加圧水型原子炉はトリチウムの排出量が多いからです。ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊さんも2003年に「トリチウムを燃料とする核融合はきわめて危険で、中止してほしい」という嘆願書を当時の小泉純一郎首相に提出しています。 […]  ――稼働させているだけで放射性物質が放出されれば原発はクリーンエネルギーとはいえませんね。  日本でも全国一トリチウム放出量が多い佐賀県の玄海原発の稼働後に、白血病死亡率が高まりました。北海道でも泊原発のある泊村は原発稼働後数年して、がん死亡率が道内市区町村でトップになりました。加圧水型原子炉はトリチウムの排出量が多いからです。ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊さんも2003年に「トリチウムを燃料とする核融合はきわめて危険で、中止してほしい」という嘆願書を当時の小泉純一郎首相に提出しています。 このままでは日本人の3分の2ががん患者  ――日本はどうでしょう。  日本政府もトリチウムが危険だとわかっているからこそ隠してきました。米国は広島・長崎の原爆投下後も残留放射線や内部被曝はないとし、その後の歴史は内部被曝を隠蔽・軽視する姿勢が続いています。がんは50年ごろから世界中で増えています。がんは生活習慣病ではなく生活環境病なのです。  日本では40歳代から死因のトップががん死となりました。このままいけば日本人の3分の2ががんに罹患するでしょう。これからの日本社会は放射線被曝だけではなく、農薬の残留基準値も世界一緩いデタラメな対応と遺伝子組み換え食品の普及による多重複合汚染の生活環境により、健康が損なわれると思います。 ■科学には表と裏、光と影がある […] 全文

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原発廃炉金属の加工再利用 情報開示の請願採択 via 北海道新聞 (原発金属の再利用を監視する市民の会 [室蘭])

伊達市議会             (北海道新聞 2019.10.1)【伊達】市誠会定例会は 30日、市民団体「原発廃炉 金属の再利用を監視する市 民の会」から提出されてい た、廃炉金属の加工再利用 事業の情報開示を求める請 願を全会一致で採択した。請願は、1.室蘭への廃炉金属搬入時に市民や周辺自治体に情報公開することや 問い合わせ窓口の設置 2.放射性物質のモニタリング調査と第三者機関による検証 ーなどを求めている。議会への請願は憲法16条 の請願権により国民に認められた権利。採択された講願は市長に送付され、議会から処理の経過や結果の報告を請求することができ、 議会、行政機関双方に実現への努力が要請され、一定の法的拘束力を持つ。市民の会は室蘭市議会にも請願提出を目指したが、 陳情書の提出にとどまって いた。 傍聴席で審議を見守った同会の大倉幸子共同代表は「この問題はあまり知られておらず、請願採択は大きな前進。 伊達市議会は 私たちの話をよく聞いてくれ、良識ある判断をしてくれた」と評価した。廃炉金属について、日本製鋼所は国の実証実験に参加。 2016年に茨城県の東海原発から金属廃棄物60トンを室蘭製作所に搬入、低レベル放射性廃棄物の処分容器を試作した。(和田年正) 全文

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福島 聖火リレー出発地付近で周辺より高い放射線量測定via NHK News Web

東京オリンピックの聖火リレーのスタート地点となる、福島県の「Jヴィレッジ」の近くで、周辺より高い放射線量が測定され、今月再び除染が行われていたことが環境省への取材で分かりました。 環境省によりますと、周辺よりも高い放射線量が測定されたのは、来年3月26日から始まる東京オリンピックの聖火リレーのスタート地点となる「Jヴィレッジ」に隣接する楢葉町が所有する駐車場付近です。 先月環境保護団体から指摘を受け、東京電力が調査したところ、地上1メートルの高さで1時間当たり1.79マイクロシーベルトの放射線量が測定されたということです。 これは、原発事故に伴う避難指示解除の目安となる1時間当たり3.8マイクロシーベルトを下回っていますが、Jヴィレッジに設置されているモニタリングポストの1時間当たり0.1マイクロシーベルト程度に比べおよそ18倍高い値です。 また、地表から1センチの高さでは、1時間当たり70.2マイクロシーベルトでした。 楢葉町「残念」 Jヴィレッジ近くの駐車場付近で周辺より高い放射線量が測定されたことについて、楢葉町くらし安全対策課は「除染が終わり地域の拠点として運営を再開しにぎわいを取り戻していた中でこのようなことが分かり、残念だ。東京電力には再点検やモニタリングを行って安全を確認するよう要望した」とコメントしています。 また、Jヴィレッジの鶴本久也専務は「利用者にご心配をおかけして大変申し訳ない。東京電力から除染などの対応を行ったと聞いているが、安全に利用してもらえるよう努めたい」とコメントしています。 […] 全文

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北電側に「主張なく遺憾」 泊原発廃炉訴訟 裁判長、結審も示唆 via 北海道新聞

北海道電力泊原発(後志管内泊村)は安全性を欠くとして、道内外の約1200人が北電に廃炉を求めた集団訴訟の第30回口頭弁論が3日、札幌地裁であった。武藤貴明裁判長が北電側に対し「明確な主張をしておらず、大変遺憾」と述べ、積極的な主張を促した。 […] 全文

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福島第一の排気筒 人力で切断着手 作業員被ばくリスク via東京新聞

東京電力は三日、福島第一原発1、2号機建屋脇に立つ排気筒(高さ約百十メートル)を、人力で解体する作業を始めた。筒本体を輪切りにする遠隔操作の切断装置が不具合で使えなくなったためで、八月に始まった解体は、作業員が被ばくのリスクを負う人力に頼ることになった。  東電によると、三日午前七時すぎ、作業員三人が乗ったかごがクレーンで高さ百十メートル付近までつり上げられ、筒頂部の切断装置に乗り移った。装置の発電機が燃料切れのため、作業員は軽油百リットルを補給した。 […] 作業員は顔全面を覆うマスクと防護服、火花で燃えない服も着用。約一時間の作業で〇・一ミリシーベルト程度の被ばくが避けられない。  排気筒解体は頂部から筒本体を二~四メートルずつ輪切りにしていき、来年三月までに高さを約六十メートルにする予定だが、トラブル続きで遅れている。 (小川慎一、山川剛史) 全文

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福島第1廃炉、燃料搬出31年までに完了 工程表改定 via 日本経済新聞

政府は2日、東京電力福島第1原子力発電所の廃炉に関する会合を開き、廃炉工程表の改定案を示した。建屋内のプールに残る使用済み核燃料を2031年末までに全て取り出す目標を新たに掲げた。事故後30~40年とする廃炉の完了時期は維持した。廃炉作業で最難関とされる溶融燃料(デブリ)の取り出しは21年に2号機から始める。ただ既に工程に遅れが生じ、直近ではトラブルが相次いでいる。 11年の東日本大震災の影響で福島第1原発は1~4号機で水素爆発や炉心溶融(メルトダウン)を起こした。東電は11年12月に政府が作った廃炉工程表に基づいて廃炉作業を進めている。工程表は約2年に1度改定しており、17年9月以来となる。費用は廃炉だけで約8兆円と政府は試算している。今回、41~51年までの廃炉完了時期は維持した。 […] 改定案は1~6号機の原子炉建屋のプールに残る使用済み燃料を31年末までに取り出すことを明記した。当初は炉心溶融した3号機からの燃料取り出しは14年末に始める予定だったが、約4年遅れの今年4月に始まった。炉心溶融に至らなかった4号機ではすでに全量を取り出している。 廃炉で作業が最も難しいとされるデブリの取り出しは21年にまず2号機から始める。1~3号機では、原子炉圧力容器やその外側の格納容器にデブリがたまっている。総量は900トン程度と推計されているが、詳細な量や成分は分かっていない。放射線量が高く人が近づくことはできないため、作業は遠隔となり難航が予想される。 日々発生している放射性物質に汚染された水を巡っては、発生量を現在の1日平均170トン(18年度)から20年中に150トンに減らす目標を掲げてきた。改定案では発生量を最小限に抑える方針を示したが追加の数値目標は出さなかった。 個別の工程は当初計画より遅れているものも多い。3号機の燃料取り出しの遅れのほか、足元でもトラブルが頻発している。 8月に始まった1、2号機の排気筒解体では、装置のトラブルなどでたびたび作業が中断した。排気筒下にある汚染水をためる箱からは、一部が地中に漏れ出た恐れが出ている。予定通り廃炉を終えられるかは不透明だ。 全文

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<東海第二原発 再考再稼働>(2)ふるさと失いたくない バンドボーカル・TOSHI-LOWさんvia 東京新聞

二〇一一年三月に起きた東京電力福島第一原発事故で、県産のホウレンソウが出荷できなくなった。水戸市の実家が営む冷凍食品会社は、ホウレンソウが主力商品だったので、大ダメージを受けた。関西圏への出荷分は全部だめになり、それが何年も続いた。原発問題はエネルギーではなく生活の問題だと認識した。  自分は若い頃に東京に出て、ふるさとを捨てた人間だと思っていた。でも福島の事故が起きたことで、ふるさとって大事なんだという郷土愛に気付いた。  茨城県だって住めなくなるんだ、地元を喪失するかもしれないんだ、と現実味を帯びて感じた。ふるさとがなくなっていいとは思えなかった。  それ以来、原発反対の声を上げている。アーティストだからではない。アーティストである前に国民であり、親であり、人間。おかしいことはおかしい、と言う。  ファンは非日常を求めてライブに来るから、嫌がる人もいるが、原発の話をすることもある。「気付くのも気付かないのも自分次第。でも、気付いたら何かしなければならない」と伝えている。  何を歌うかなんて自分たちの自由だと思っている。曲作りでは、聴く人の心に描かれる風景が、自分の訴えたいことと合っていればいい。「鼎(かなえ)の問」という曲では、原発事故をイメージしながら、自分が大事にしているものが失われていく情景を書いた。大事なものが何か、考えるきっかけになってほしい。  十月の台風19号では実家も被災した。ボランティアで、県内の被災地で災害ごみの片付けなどを手伝った。台風のような災害は片付けたら復興できる。でも、原発事故はそれができない。 […] 全文

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署名6万人分 原電、初の受け取り 東海第二再稼働反対 via東京新聞

[…] 市民団体「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」と「再稼働阻止全国ネットワーク」のメンバーらが午後三時半前に原電本店が入るビルの玄関前で、担当者に署名簿が入った段ボールを手渡した。本店に入ることは拒まれた。東海村前村長の村上達也さんが「なぜ社長が出てこない。こういう会社が安全第一だと言えるのか」と迫ったが、担当者は何も答えなかった。  連絡会によると、原電は「原発で成り立っている当社の理念と相反する」として、これまで署名の受け取りを拒否し、郵送しても返されたという。参加者らが「署名を返さないで」と声を上げると、担当者は「今回はそれはしません。約束します」と明言した。  この日は原電本店前や周辺でデモと集会もあり、約二百五十人が「原発はいらない」と声を上げた。  運転期間四十年超の東海第二は昨年十一月、規制委に最長二十年の運転延長を認められた。原電は再稼働を目指すが、東海村や水戸市など六市村の同意がなければ原発は動かせない。 (小川慎一) 全文

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排気筒、人力で切断へ 福島第一装置トラブルvia東京新聞

東京電力は二十八日、福島第一原発で進める1、2号機建屋脇の排気筒(高さ百十メートル強)の解体で、筒頂部に設置済みの切断装置が使えなくなったため、別のクレーンで作業員を装置の上に乗せて人力で筒本体を切断すると発表した。  排気筒は事故当初、1号機原子炉格納容器の圧力を下げるため、高濃度の放射性物質を含む蒸気を排出し、内部が汚染。遠隔操作の切断装置を使うことで作業員の被ばく線量を抑えていた。だが、八月一日の作業開始から四カ月を迎えようとした段階で、人力に頼らざるを得なくなった。  東電によると、二十七日正午、四ブロック目の筒本体を内側から輪切り中、四台の回転のこぎりのうち一台の刃が切れ目に挟まって抜けなくなった。筒上部が刃にのし掛かったことが原因。クレーンのつる力を変えたりして刃を抜こうとしたがうまくいかず、装置の一部も故障した。  筒本体の輪切りは八割超進み、一・三メートル分を残している。二十九日夕方以降、充電式電動工具(ディスクグラインダー)を持った作業員三人を乗せた鉄製かごを別のクレーンでつり上げ、切断装置に移って作業する。装置の燃料が同日未明に切れるため補給も行う。作業は約三時間を見込むが、作業員は顔全面を覆うマスクと防護服を着用して動きが制約され、強風の場合は作業できない。 […] 全文

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汚染水が集水箱から漏れ出たか via NHK News Web

[…] 福島第一原発にある高さ120メートルの排気筒は、事故の際、放射性物質を含む気体が放出された影響で、内部が激しく汚染されていて、周囲の地下には、排気筒の中に降った雨水が漏れ出てきた際にためておく、深さ1メートルのコンクリート製の集水箱が設置されています。たまった雨水は、放射性物質のセシウム137が、1リットルあたりおよそ2000万ベクレル含まれるなど、高濃度の汚染水になっています。集水箱は、水位が40センチを超えると排水ポンプが自動で起動し、専用のタンクに送る仕組みになっていますが、東京電力によりますと、ポンプが起動していない時にも、水位が下がっていたことがわかったということです。水位の低下は、台風19号が接近していた先月11日以降、27日までに8回起きていて、東京電力は、コンクリート製の集水箱に穴が空いている可能性があり、高濃度の汚染水が地中に漏れ出たと見られるとしています。東京電力は、周辺の地下水の放射性物質の濃度には変化が見られず、環境への影響は確認できていないとしていますが、今後、汚染水が漏れ出るのを防ぐ対策を検討するとしています。 全文

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