原発80年運転、米国で初の申請 規制委が審査へ via 朝日新聞

米原子力規制委員会(NRC)は、南部フロリダ州のターキーポイント原発3、4号機(加圧水型、出力各80万キロワット)の運転をさらに20年延長する申請を受理し審査を始めたと発表した。同原発はすでに60年運転を認められており、認可されれば米国で初めて80年運転が可能になる。

原発を所有するフロリダパワー・アンド・ライト社(FPL)が1月31日付で申請した。3号、4号機はそれぞれ、1972年、73年に商業運転を開始。2052年、53年までの運転延長を目指す。同社はすでに10億ドル(約1040億円)以上かけて改修しており、審査には2年ほどかかるとみられる。同社は地球温暖化や大気汚染の改善に重要だとしているほか、「運転延長で、よりコストの高い発電設備の建設を避けることができる」としている。

米国では原発の運転年数を40年と定めているが、申請すれば20年間延長できる。NRCは昨年、2回目の延長のための審査の指針を公表していた。

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ほかに6基が80年運転の申請を計画している。

日本では東京電力福島第一原発事故後に、原発の運転期間は原則40年とされたが、原子力規制委員会の審査に合格すれば、1度に限って最長20年延ばせる。延長は「極めて例外的」とされたが、これまで関西電力高浜原発1、2号機と美浜原発3号機(いずれも福井県)で認められている。(ワシントン=香取啓介)

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