〈あらすじ〉
1986年、ウクライナ・ソビエト社会主義共和国のプリピャチ。消防士のアレクセイ(ダニーラ・コズロフスキー)は元恋人のオリガ(オクサナ・アキンシナ)と10年ぶりに再会する。彼女が独りで育てている10歳の息子の父親が自分だと察し、家族3人での新生活を決意する。2週間後の4月26日、地元のチェルノブイリ原子力発電所が爆発し、穏やかな日常が一変する。原発の地下通路の構造に詳しいアレクセイは事故対策本部の会議に招集され、水蒸気爆発が発生すると欧州全土が放射性物質で汚染されることを知る。被曝した息子にスイスで最高の治療を受けさせることを交換条件に、アレクセイは爆発を阻止するための決死隊に志願する。
〈解説〉
未曾有の大災害に直面した消防士が、家族を守るために命がけの任務に挑むヒューマンドラマ。主演俳優ダニーラ・コズロフスキーの監督第2作。136分。
- 中野翠(コラムニスト)★★★☆☆当時の原発の内部はこうなっていたのかという興味。主人公(消防士)は捨て身の活躍ぶりだが、後遺症は? と気になる。
(略)
- 洞口依子(女優)★★☆☆☆20世紀の最も恐ろしい核災害という背景に錘が無い。学びにも欠ける。大体、恋愛ドラマ展開というその安っぽさに閉口。