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Tag Archives: 風評被害
大分県椎茸農協「風評で被害」 東電に26億円賠償請求 via 西日本新聞
2011年の東京電力福島第1原発事故の風評被害で大分県産干ししいたけの価格が下落したとして、全国一の生産量を誇る大分県椎茸(しいたけ)農業協同組合(阿部良秀組合長)が東電に対し26億2059万円の損害賠償を求め、国の原子力損害賠償紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)を申し立てたことが24日、分かった。代理人弁護士によると、同様の申し立ては関東や東北ではあるが、西日本では珍しいという。 農協によると、放射性セシウムが国の基準を大幅に下回る1キロ当たり10ベクレル以下の干ししいたけだけを出荷していたが、東日本を中心に一部の県で生産された干ししいたけから比較的高い放射性セシウムが検出されたことから、全国で買い控えが発生。安全な大分産も量販店や学校給食への卸しなどが減り、損害を受けたと主張している。申し立ては17日付。 事故前の県産干ししいたけの平均単価は1キロ当たり4千円台だったが、11年度は同3404円に下落。13年度は同2427円まで落ち込んだという。農協側は事故後の12~14年度分の損害賠償を求めている。 […] 全文
王貞治氏「風評被害も払拭」世界少年野球福島大会 via日刊スポーツ
[…] 日本や米国、初参加のラオスなど14カ国・地域から少年少女が集まり、野球教室や交流試合を行う。東日本大震災からの復興を目指す福島は20年東京オリンピック(五輪)の野球、ソフトボールが行われる。王理事長は「大会を盛り上げて五輪につなげられたら。(震災の)風評被害も払拭(ふっしょく)できるように少しでも役に立ちたい」と情熱を示した。 全文
原発事故後復興PRに240億円〜電通1社で via OurPlanet-TV
ダントツ1位は環境省の除染PR国の省庁の中で、電通に対してもっとも高額な支出をしていたのは環境省だった。除染やがれき処理に関わる啓発のために支払った費用は7年間で113億3364万円。毎年10億円以上をつぎ込んでいた。基本方針は「安全と安心を取り戻す」「ふるさとから離れて暮らしている住民を取り戻す」「地域の住民としての誇りをとり戻す」。ただインターネット上で公開している動画の中には、再生回数が10回未満のものも多く、効果は重視していないとみられる。支出の内訳は真っ黒で、一切あきらかにしていない。 福島第一原子力発電所事故後、風評被害の払拭や福島県の復興PRのために、国や県から広告代理店「電通」に支払われた金額が240億円にのぼることが、雑誌「たぁくらたぁ」編集部による情報公開で分かった。福島県産農産物の情報発信に66億円。環境省が除染や中間貯蔵施設等に関する広報活動に支払った金額は120億円を上回った。 調査を行ったのは、長野県でミニコミ機関紙「たぁくらたぁ」を発行している野池元基さん。原発事故後の復興PRのために、国や福島県が電通と結んだ契約を調べたところ、2011年から2018年までの7年間に、240億円もの費用を支払っていた。この金額は、福島中央テレビ(日本テレビ系)や福島テレビ(フジテレビ系)の4年分の売り上げに匹敵する。 復興庁のリスコミが2位環境省に次いで多かったのは、復興庁の13億9,328万円だ。他の省庁が徐々に広報予算を減少させている中、唯一、2018年度に大幅に増額した。背景にあるのは、「風評払拭・リスクコミュニケーション強化戦略」。妊産婦や乳幼児など子どもの小さな世帯をターゲットに、テレビCMや電車広告を展開。また「放射線に関する正しい知識」を広めるため、有識者を集めた「風評払拭・リスコミ強化のためのメディアミックスによる情報発信に関する検討会」を開催。「放射線のホント」などを刊行した。検討会のメンバーは、薮内道彦氏や熊坂仁美氏らクリエイターのほか、高村昇長崎大教授や早野龍五東大名誉教授、開沼博立命大学准教授などが顔を並べる。 復興庁「放射線等に関する情報発信事業ー実施報告書」(全113ページ 42MB)※ファイルが大きいのでご注意ください。 マスコミ動員した風評払拭地方自治体ながら、環境省と並んで突出していたのが福島県だ。73億8,800万円と、やはり年間10億円以上を電通に支払っていた。福島県の原発事故前の当初予算は総額で1兆円を下回っていた。しかし事故後に復興予算が流入し、2015年には1兆8994億円と事故前の2倍以上に膨らんだ。広報予算も例外ではなく、事故前の10倍以上となっている。このため外部監査の報告書では、「各部局の連携により事業が効果的に行われていると認められるケースはほとんどなかった。」と指摘。ほとんどが随意契約となっていることを改め、予算を圧縮するよう提言している。 情報発信事業に関する財務事務執行 及び管理運営に関する外部監査報告書https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/117384.pdf この福島県の広報予算で気になるのが、2012年から実施している「新生!ふくしまの恵み発信事業委託業務」だ。福島県の農産物といえば、ジャニーズの人気グループ「TOKIO」を起用したCMが有名だが、それだけでなく、福島県内のマスコミ関係者を集めた「ふくしま農林水産安全・安心メディア発信研究会」を年6回開催。福島県のネガティブな情報を払拭し、明るい情報をつくりだそうと意見交換を重ねている。 […] また会合では、新聞報道や在京テレビの報道も分析。他県の報道などを研究し、県のマイナスイメージを払拭する工夫を検討するなど、地元メディアが報道機関という立場を超えて、行政と一体化している様子が垣間見える。資料には「原発事故、放射能、除染、避難生活、風評被害を軸としたネガティブなニュースが根深く継続することを考えれば、ポジティブなニュースをいかにきめ細かく(地元メディアの力をお借りして)発掘し、発信することが重要になってくる」などと記載されていた。 “http://www.ourplanet-tv.org/files/20190524anshinanzen.pdf” target=”_blank”>「安全・安心メディア発信研究会」2012年度議事録(全187ページ28MB)※ファイルが大きいのでご注意ください。 会社の方針に沿えないと退職した地元紙の元記者はこう話す。「 復興に前向きに頑張ってる人を取り上げ続ければ、福島も元気になるだろうという安直な方針に危機感を抱いていた。自主避難者は切り捨てろ、臭いものに蓋をする感覚というか。書いてもベタ記事で、載ればいいだろ、という扱いだった。こうした会社の方向性に疑問を感じて辞める人は多いが、会社の方針のかげにこうした会議の存在があったとしたら、残念だ」 […] 電通との契約を公開請求したのは、福島県伊達市の除染をめぐり、不安払拭のための対策事業、通称「心の除染」事業を電通が2億116万円で随意契約していることを知ったのがきっかけだという。 […] 全文と動画
【97カ月目の福島はいま】「語り部たらん」。詩で綴る奪われたふるさと、表面的な〝復興〟への疑問。双葉町出身の元教師・二階堂晃子さん「語らねば原発事故被害が消えてしまう」via 民の声新聞
「見えない百の物語」(土曜美術社出版販売)という詩集がある。作者は、福島県双葉郡双葉町出身の元教師・二階堂晃子さん(75)=福島県福島市在住=。大切なふるさとを根こそぎ奪った原発事故への怒り、差別を恐れて「福島から来た」と県外で口に出来ない苦悩、国や福島県が進める〝復興〟への疑問、「語り部としての決意」が伝わってくる作品の数々。その中から3篇を紹介しながら、二階堂さんが詩に込めた想いに迫りたい。元号が替わっても原発事故被害は終わらない。それぞれの被害を語り継ぐ事こそ、新たな原発事故被害を防ぐ。 […] 【原発事故被害を語ると復興の妨げ?】 古来より人は語り伝えてきた 人が生きていく思い 忘れ去られようとする言葉 消されようとする歴史 広島を 長崎を 沖縄を 人々は語り継いできた 今 語り部たらん 見えない 匂わない 感じない福島を ふるさと追われ 葬られ 風に運び去られん福島を ブルーシートの下に隠された消えない線量 フレコンバッグピラミッドを横に置いた避難解除を 裏山除染作業のすぐわきで部活をする高校生を 地表より一メートルを測量する意味 人の生殖器官の高さであることを 廃棄物を積んだトラックと並行している日常を 今 語り部たらん すべての悲しみの源 決して消えない恐怖 人災が成せる 未曽有のむごさを 平穏な息吹 まだ蘇らないままに 望郷の思い ひとつにして 手を取り合い 抱き合い 雄々しく立ち上がる 同胞を 六年の歳月に刻まれる九万の物語 自ら命を絶った幾十人の無念さ 「なんかいも死のうと思った でもしんさいでいっぱい死んだから つらいけどぼくは生きると決めた」 少年がギリギリ生きたこの思いを 今 語り部たらん 詩集のタイトル「見えない百の物語」。それは、原発事故被害者には百人百様の〝物語〟がある事を改めて教えてくれる。しかし、時間の経過とともに「語り部」は減る一方。語ればつらいし、時に周囲に叩かれる。 「話は山ほどあるんです。でも、それを語る人がいません。語ろうとすると、復興の妨げになると拒絶されてしまう。でもね、語って行かなければ消えちゃうんですよ。県外では様々なイベントや学習会で原発事故が語られているのに、福島に戻って来ると驚くほど関心が低い。いかに福島県が表面的な〝復興〟に偏って来ているか…。オリンピックで復興を世界にアピールするためには、マイナスの話は持ち出して欲しくないというのが本音なんだと思います」 最近では講演の講師として招かれる事も増えた。一昨年からは、群馬県の共愛学園前橋国際大学で年1回、学生に特別講義をしている。学生から寄せられた直筆の感想文はファイルされて大切に保管されている。表題作「見えない百の物語」は、学生の反応や教室の様子を綴った作品だ。 「質疑応答で1人の女子学生が手を挙げました。学内で100人にアンケートをとったんだそうです。原発存続が1割、原発廃絶も1割。どっちでも良いが8割だった。これほどまでに関心が低いのかとがく然とした、という話をしてくれました。そうしたら、別の学生が手を挙げました。そのアンケートで『どっちでも良い』と答えた学生さんでした。二階堂さんの話を聴き、いかに自分が無知であったかを痛切に感じました。今からでも出来る事はありませんか?と言ってくれたんです。本当に感動しました。『福島だけの問題では無い』、『ふるさとを自分の意思で離れる事と奪われる事は全く違う』という発言もありました。伝わったんですね。うれしかったです。どれだけ励まされたか分かりません」 詩集の問い合わせは土曜美術社出版販売株式会社03(5229)0730まで。 全文
奇怪なことvia 雁屋哲の今日もまた
2019-04-15 […] 話しは2014年に遡ります。 その年の4月末に発売された「ビッグコミック スピリッツ」誌の第22・23合併号に「美味しんぼ 福島の真実編」第22話が掲載されると、突然、新聞、テレビ、週刊誌、インターネットで私に対する非難が巻き起こり、しかも、国会議員、大臣、最後には総理大臣まで乗り出してきました。 安倍晋三首相が「美味しんぼ」を風評被害を巻き起こすと非難するのがテレビで流されました。 […] 私は取材の最後に、2013年4月に、埼玉県に避難していた福島第一原発事故の際の双葉町の町長井戸川克隆さんを訪ねました。 たまたまその際に、偶然、岐阜環境医学研究所の所長の松井英介先生が同席されていました。 松井先生が、「福島に取材に何度か行かれたそうですが、体調に変わりはありませんか」と私に尋ねられます。 で、私が「理由が分からないのに突然鼻血が出まして」といったら、松井先生は「やはり」と仰言います。 同時に、福島取材で色々と力を貸して下さった、斎藤博之さんが、驚いて、「えっ!雁屋さんもなの!僕もそうなんだよ。あれ以来何度か出るようになった。病院に行っても理由が分からないと言うんだ」 すると、取材にずっと同行してくれていた安井敏雄カメラマンが、「僕もそうなんですよ」と言います。 なんと、福島取材に行った我々取材班4人の中の3人が鼻血を出していたんです。 ついでに私が耐え難い疲労感について言うと、斎藤博之さんも、安井敏雄さんも「ああ、私もそうですよ」「いや、ひどく疲れてたまらないんです」といいます。 驚いたことに、それを聞いて井戸川前町長が、「私も鼻血が出ます。今度の町長選の立候補を取りやめたのは、疲労感が耐え難いまでになったからです」と仰言るではありませんか。 さらに、「私が知るだけでも同じ症状の人が大勢いますよ。ただ、言わないだけです」と仰言る。 すると松井英介先生が、「大坂で放射能に汚染されたがれきの焼却処理が行われた際、大阪の市民団体がインターネットで体調変化を訴える声を募ったところ、声を寄せた946人中、842人が、鼻血、目、喉や皮膚など空気に触れる部分の症状を訴えている」と仰言った。 放射線だけの影響とは断定できないと松井先生は仰言ったが、それは大変なことではないでしょうか。 松井先生の説明では、「鼻の粘膜や、毛細血管細胞の70〜80パーセントは水で出来ている。水の分子H2Oは放射能で切断されて水酸基(-OH)のような、毒性の強いラジカルと呼ばれるものになる。しかも、ラジカル同士がくっつくとH2O2(過酸化水素)になる。過酸化水素はオキシフルとして消毒薬に用いられるくらい毒性が強い。放射能は直接粘膜や毛細血管の細胞・DNAを傷つけるが、同時に水の分子が切断されて細胞の中に出来るラジカルによる作用が大きい」 ということです。 福島で人びとが受けている放射能被害は、福島第一原発から放出された放射性微粒子によるものです。 放射性微粒子は呼吸によって肺から血管に入り体中に回ります。食べ物や水と一緒に取り込まれ、消化器から血管内にはいり込み、やはり体内に回ります。 そのようにして体内に入った放射性微粒子は何処かの臓器に付着すると、その臓器の付着した部分に害を与える。 微粒子一個はマイクロの単位で極めて小さいけれど、付着した臓器の微粒子の周辺の細胞は破壊される。しかも、その微粒子の数が極めて多い。結果的に臓器の被害は大きくなる。 空間線量が1ミリ・シーベルトとすると、その空間に浮遊している微粒子の数はそれこそ無数。 一呼吸だけで何千・何万の放射性微粒子が体内に入る。 一個当たりの微粒子の害は小さくても、それが、何千・何万となると鼻血を出させたり、疲労感を感じさせる原因を作るのでしょう。 (斎藤博之さんは、私達の福島取材の前に、取材に適した場所を選ぶために何度も福島に通い、結果として私達の数倍被爆したことになります。 その後、斎藤さんの体調は回復せず、歯茎からも血が出るようになり、2017年に脳梗塞で亡くなりました。死因が放射能によるものかどうかは明かではありませんが、私が「鉄の胃袋魔神」とあだ名をつけたほど、活発で食欲旺盛だった斎藤さんが、福島の取材を終えた後、鼻血、激しい疲労感、歯茎からの出血などで、衰弱したことは確かです。東北地方の民俗学的知識の豊富なことと言ったら歩く民俗学事典のような人で、おまけにマルクスの資本論は端から端まで頭の中に入っているという凄さでした。例えば、私が、マルクスが、ルイ15世の愛妾・マダム・ポンパドールの「我が亡き後に洪水は来たれ」という言葉を引用したのは何処だっけ、と尋ねたら、ちょっと待ってねと言って、3,4分後に、あれは第1部『資本の生産過程』第3篇『絶対的剰余価値の生産』第8章『労働日』に書かれているよ、と返事がありました。感性豊かで、明敏な頭脳。本当に惜しい人を亡くしました。私にとって真の友人であり、同志でした。斎藤さん本当に有り難うございました。ご冥福をお祈りします。 斎藤博之さんについてはこのブログにも書きました。 […] そして話しは2019年に飛びます。 当時の編集長からメールが来ました。 以下に、氏の承諾を得て、そのメールを書き写します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 少し愉快なことがございましたので ご報告させていただこうとメールをさせていただきました。 昨年の12月に中国と日本の出版ビジネスを手がけている会社から 日中のデジタル・ゲーム関係のフォーラムに 出席しませんかと声をかけられました。 … Continue reading
「東電よ福島県農民連の声を聞け」via 山本太郎
2018.4.18 資源エネルギーに関する調査会
(東日本大震災8年)福島米復活、まず業務用 外・中食用、産地は表に出ずvia 朝日新聞
[…] 福島県の米どころ、会津地方。会津美里町の一角にJA全農福島の巨大なコメ倉庫がある。30キロと1トンの玄米が入った袋が5~6メートルの高さに積まれていた。「首都圏をはじめ各地に出荷されます」と担当者。 だが、大半の最終的な行き先は家庭の食卓ではなく、コンビニや外食チェーンなどだ。 農林水産省の調査(2017年6月までの1年間)によると、福島米の業務用比率は65%で、群馬と並んで全国トップクラスだ。原発事故前と比較できるデータはないが、全農福島が扱う分では業務用比率が80%を超え、事故前より15ポイントほど増えたという。 福島米の価格は事故後、大きく下がった。出荷団体と卸業者らとの「相対取引価格」は、それまでは全国平均レベルだったが、14年産は全国平均のマイナス10・4%まで落ち込んだ。 しかし18年産(速報値)はマイナス3・0%まで回復。事故前に迫る水準に戻った。牽引(けんいん)するのが業務用の需要だ。共働きや単身世帯が増え、持ち帰りの「中食」や外食の機会が多くなる中、業務用のコメは不足気味で、流通業者の一人は「福島米は味が良い割に価格は安く、業務用の引きが強い」と説明する。 消費者離れが進んだ福島米だが、業務用であれば国産と表示され、「福島」が表に出ないケースが多く、買い控えの影響を受けにくい側面もある。売り先があることは、「農家の経営の安定につながる」(全農福島幹部)という。 ■家庭用、苦戦続く ――根強い風評、PR懸命 「寂しいね。自信をもってつくったコメだから、堂々と『福島』を出して売りたい」 須賀川市のコメ農家松川正夫さん(74)は悔しがる。事故前は家庭用が中心だったが、今は収穫する15トンの多くが業務用だ。 原発事故から8年になるが、福島米に対する消費者の不安はいまもぬぐい去れていない。東京都内のある米穀店は昨年、福島のブランド米で11年秋にデビューした「天のつぶ」を店頭に並べたがほとんど売れず、取り扱いをやめた。店主は「原発事故の影響が続く『福島』はどうしても選ばれにくい」と話す。 福島県は12年からコメの「全量全袋検査」を続けている。費用は年約60億円。15年8月以降、国の基準値を超える放射性物質は検出されておらず、早ければ20年産米からサンプル検査に切り替える予定だ。 しかし、消費者庁が今年2月に実施した消費者調査では、放射性物質を理由に福島県産品の購入をためらう人は12・5%。13年の調査開始以来、最も低かったが、それでも距離を置く傾向は残る。 この状況を打開しようと、県は昨年10月から職員が「売米(うりこめ)隊」と称して各地の米穀店を訪れ、福島米のおいしさや安全性をPRして回る活動を始めている。 ■生花に活路、県も後押し コメ以外はどうか。 福島県が収穫量全国トップ級のキュウリは、東京都中央卸売市場の17年度の価格が全国平均より6・6%高く、事故前の水準にほぼ回復した。真夏はライバルの産地が少ない上、日々の食卓に欠かせないことが価格上昇につながっている。 特産のモモは価格が戻っていない。17年度の価格は全国平均より23・3%低い。「贈答用などは産地へのこだわりが強く出る」(県農産物流通課)ため、敬遠されがちだ。 福島第一原発がある沿岸部の浜通りでは、口に入れるものではないため、風評被害を受けにくい生花に活路を見いだす農家が増加。県も普及を後押しする。 先駆けが、福祉関係のNPO法人「Jin」(浪江町)だ。 代表の川村博さん(63)は事故前、野菜を育てていたが、14年からトルコギキョウの栽培を開始。今では売り上げが年1500万円にのぼり、栽培農家は町内外に広がっている。 全文
2018-11-18黒川祥子さん講演:«心の除染»が意味するもの
津田敏秀 岡山大学院生命科学研究科教授のYOUチューブとともに、この黒川さんの録画も拡散願います。私が原子力マフィア(通常「原子力村)と呼ぶ、子どもの被爆の悲惨がよくわかります。東京の北区立図書館で、検索、本来「伊達市長による」をつけたほうがいいと思う著書『心の除染』を予約ました。
【サン・チャイルド】なぜ福島市民は設置継続を拒んだか。「危険な町だと誤解招く」via 民の声新聞
「今も続く苦しみ表すには軽い」~公開されぬアンケート結果を全入手 唐突に設置され、唐突に撤去された巨大モニュメント「サン・チャイルド」が浮き彫りにしたのは「市民の分断」ではなく、決して一言では語り尽くせない、原発事故から90カ月を経た現状に対する十人十色の多様な捉え方。そして市民感情を無視した木幡浩市長の〝独り相撲〟への怒り、税金の使途に対する疑問だった─。本紙は、福島市の情報公開制度を使ってアンケート用紙に書き込まれた直筆の意見を全て入手した。設置してしまった後に実施されたアンケート(無記名)。回答は110通に達したものの、福島市民に具体的中身が公開される事は無い。長くなるが、なるべく多くの意見を紹介したい。市民はなぜ、巨大モニュメントを拒んだのか。 【20代「議会で納得いく説明を」】 […] 「これまで普通に福島市内に居住してきた者の心情を害すると思われる。風評を増長し、さらなる誤解につながると思われる」(20代男性) 「市長や市議会は、(設置に関与した)一般財団法人への責任追及を強めるべき。百歩譲ってヤノベケンジ氏の作品を推すにしても、別の作品でも良かったのではないか」(20代男性) 「核実験時代のプルトニウムも自然界にある放射能もあるのに、その事実を知らない人が見た場合『ゼロ以外は危険』と思われてしまいます」(20代女性) 「設置に反対します。震災の記憶を思い出す事がつらい方がたくさんいます。アンケートを書きたくても来られない方もたくさんいます。ここ数日の市長の発言にはがっかりしています。市民は見ています。福島市の『こむこむ』にサン・チャイルドはふさわしくありません」(30代女性) 「なぜ市民の意見も聴かずにあんなものを設置したのか理解に苦しみます。防護服など震災後も必要としていなかったにもかかわらず、なぜそれを設置しなければいけないのですか?まして子どもの施設に?少しでも早くあの像をなくしてくれることを望みます。子どもが夢をはぐくむ施設なら、政治的なもの個人的な意見や主義主張が色濃く出るものを置くべきでは無いと思います」(30代女性) 「撤去する必要性は全く感じない。継続して設置して良いと思う。風評被害を呼ぶとか非科学的だとかいう意見もあるが、それは考えすぎだと思う」(30代男性) […] 【40代「今も被曝リスクと戦っている」】 「この7年半の間、放射線による被曝リスクに不安を持ちながら子育てしています。事故後は他県に母子避難をしていました。家庭の事情もあり福島に戻って来た今でも、不安と戦いながら生活をしています。市長には、この不安の大きさがどれだけつらいものか想像できないのでしょう。風化させないためとおっしゃっていますが、あの事故・震災を経験した私たち当事者が忘れることはありません。むしろ忘れているのは国、行政、東電ではないでしょうか。『この像が風評加害となる』との意見が多く聴かれますが、私はその意見とは異なります。今も続くこの心の苦しみを語るのに、この像はあまりにも軽すぎます」(40代女性) 「福島=放射能=防護服という表し方はどうかと思う」(40代女性) 「忘れたくても忘れられない現在の状況をつきつけられるようで、つらい。元気をもらっている人がいるのかと思うと、またつらい」(40代女性) 「福島を『フクシマ』として、自らの主義主張のためには福島県民、福島市民を風評被害の犠牲者でいて欲しい勢力の存在が見えてきます。そういう政治利用のために与するのは面白くありません」(40代男性) 「ヤノベさんの意図する想いを知らずに、見た目だけで反対している人が多いと思います。福島市に来て3年ですが、復興の象徴のモニュメントとしてふさわしいと思います」(40代女性) 「宇宙服か原発事故の服か分からないが、後者にしか見えない。福島県外の作者が馬鹿にしているように見える」(40代女性) 「『ふくしま未来研究会』の連中を許さない。民事訴追して罰してください」(40代男性) […] 【60代「ようやく平穏を取り戻せたのに…」】 「これ以上、市民対市長という対立を深めないためにも、やはりサン・チャイルドはお返しするのがいいと思います」(60代女性) 「ようやく平穏な日常を取り戻せた矢先に、誤解や新たな混乱を招くようなものを設置すべきではないと思います」(60代男性) 「こういう服装の子どもが福島市はもとより、福島県内にいたことはありません。1人も!」(60代女性) 「痛々しい感じがして良い気持ちではないです」(60代女性) 「アンケート用紙を各所に置いたら良い。このアンケート用紙をボードか何かに貼って公開したら良いと思う」(60代女性) 「防護服がなくては住めない町なのかと誤解されそうです」(60代女性) 「忘れかけた記憶を戻すことはないので、ここに設置することは反対です」(60代女性) 「非常に不快。県知事が海外に行って県産品のPRをしていることを否定しているようだ」(60代女性) […] 全文
防護服の子供立像「サン・チャイルド」 福島市で撤去作業始まる via 産経ニュース
福島市は18日、JR福島駅近くの教育施設に設置した防護服姿の子供立像「サン・チャイルド」の撤去作業を始めた。「東京電力福島第1原発事故の風評被害を一層、招く」などと批判が寄せられていた。 作業は高さ約6.2メートルの像を20日まで3日かけ解体、市の施設で保管する。新たな展示場所などは未定。 この日は朝から像の周囲を立ち入り禁止とし、午前8時半から解体撤去に向けた作業を開始。「子供にショックを与えないため」として覆いをかけるなどして、午後5時ごろに作業を終えた。像の解体は19日以降に行われる。 […] 全文 ◇福島市、防護服姿の像の撤去開始 (ロイター) […] 通院で前を通っていたという女性(74)は「市内の放射線量は既にかなり低く、個人的に風評のことは気にならなかった。撤去されてかわいそうにね…」と残念そうだった。 像は、現代美術家ヤノベケンジさんが東日本大震災をきっかけに2011年に制作。放射性物質の心配のない世界を取り戻した未来を表しているという。[…]