Tag Archives: 東日本大震災追悼式

【政府追悼式終了へ】原発事故風化を懸念(1月29日)via 福島民報

政府は東日本大震災の起きた三月十一日に毎年主催してきた追悼式を、発生から十年となる二〇二一(令和三)年を最後に打ち切る方針を固めた。東京電力福島第一原発事故の現場である福島県にとっては、犠牲者を悼み、災害の教訓を伝えるのに加え、事故と復興の現状を全世界に発信できる得がたい機会でもある。式の取りやめにより風化が進まないか。強く懸念する。  (略) 地元主体への切り替えを求める声が出ている点も理由に挙げたが、東北の被災三県の自治体は既に主体的に実施している。政府関与がなくなることで一地方の追悼行事と見なされ、国民の関心はさらに薄まりかねない。  県民の受け止めは分かれている。「国民の震災の記憶が風化し、防災への意識が薄れていく」「帰還困難区域が残るうちは縮小しても式典をやめるべきでない」など政府の継続主催を望む声が上がる。一方、全国で毎年のように大災害が起きる現状から、打ち切り方針に理解を示す人がいる。県民感情は揺れ動いているのが実情ではないか。  東京で行われている政府追悼式には皇嗣[こうし]秋篠宮ご夫妻のほか、首相、衆参両院議長、最高裁長官ら三権の長、各国政府関係者らが例年出席している。注目度は高い。被災地の代表者が犠牲者への思いや復興への決意を語る場面は毎年胸を打つ。誤解が残り、農作物などへの風評も根強い福島県にとって、強い発信力を持つ式の意義は大きいはずだ。  (略)  政府は今後も原発事故復興の前面に立つと約束している。ならば、福島市で毎年催される県主催の追悼式典に共催し、三権の代表が出席するくらいの覚悟と決意を示してほしい。原発事故を猛省し、教訓と復興の進み具合を発信する率先垂範の姿勢を望む。  福島県にとって震災と原発事故は過去の出来事ではなく、今なお進行中だ。県民に寄り添った判断を求める。風化や風評の拡大を招く対応は絶対に許されない。(鞍田 炎) 全文は【政府追悼式終了へ】原発事故風化を懸念(1月29日)

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福島知事 安倍首相式辞に違和感 「原発事故」文言使わず via 毎日新聞

 東京都内で11日にあった東日本大震災の政府主催の追悼式で安倍晋三首相が「原発事故」の文言を式辞で使わなかったことについて、福島県の内堀雅雄知事は13日の定例記者会見で、「県民感覚として違和感を覚える。原発事故、原子力災害という重い言葉、大事な言葉は欠かすことができない」と批判した。  追悼式は震災翌年の2012年から毎年開かれ、昨年まで首相は式辞の中で原発事故について触れていた。 続きは  福島知事  安倍首相式辞に違和感 「原発事故」文言使わず 

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“首相周辺から不快感”との報道も…伊吹文明衆議院議長の「追悼の辞」全文 via BLOGOS

11日に行われた政府主催の「東日本大震災三周年追悼式」で、三権の長として安倍総理、山崎参院議長、竹崎最高裁長官とともに式辞を述べた伊吹文明衆議院議長の発言内容について、共同通信が「首相周辺から不快感が出ている」と報じている。 […] 一方、共産党の小池晃参議院議員は自身のTwitterで、「(伊吹衆院議長が)脱原発という言葉を使ったことも意外。それらに比べ、安倍首相の式辞は、原発に触れず復興は進んでいると。失望。」とコメントした。また、結いの党の柿沢未途衆議院議員も、「(留保付きではあるが)驚いた。」とコメントした。 問題となっている伊吹衆院議長の「追悼の辞」は、以下のとおり。 […] 一方で、震災から3年が経過し、被災地以外では、大震災以前とほぼ変わらぬ日々の暮らしが営まれております。 しかし、被災地では仮設住宅等で、ご不自由な生活を余儀なくされている方々もなお多く、震災前の生活を取り戻すことは容易ではありません。特に原子力発電 所事故のあった福島県では住み慣れたふるさとに戻ることができず、今なお放射性物質による汚染に苦しんでいる方々が多くおられる現状を、私たちは忘れるべ きではないでしょう。 そういった方々の事を思うと、電力を湯水の如く使い、物質的に快適な生活を当然のように送っていた我々一人一人の責任を、全て福島の被災者の方々に負わせてしまったのではないかという気持ちだけは持ち続けなりません。 思えば、私たちの祖先は、自然の恵みである太陽と水のおかげで作物を育て、命をつないできました。 それゆえ、自分たちではどうすることもできない自然への畏敬と、感謝という、謙虚さが受け継がれてきたのが日本人の心根、文化の根底にあったはずです。 科学技術の進歩により、私たちの暮らしは確かに豊かになりましたが、他方で、人間が自然を支配できるという驕りが生じたのではないでしょうか。そのことが、核兵器による悲劇を生み、福島の原発事故を生んだのだと思います。 3年目の3.11を迎えるに際し、私たち一人一人が、電力は無尽蔵に使えるものとの前提に立ったライフスタイルを見直し、反省し、日本人として言行一致の姿勢で、省エネルギーと省電力の暮らしに舵を切らねばなりません。 主権者たる国民より選挙を通じて主権を委ねられている我々国会議員は、被災地の復興に全力で取り組むとともに、震災で得た教訓を元にエネルギー政策の在り方について、現実社会を混乱させることなく、将来の脱原発を見据えて議論を尽くしてまいりたいと存じます。 結びに、震災で亡くなられた方々のご冥福を心からお祈りし、追悼の言葉と致します。 平成26年3月11日 衆議院議長 伊吹文明 全文は “首相周辺から不快感”との報道も…伊吹文明衆議院議長の「追悼の辞」全文 関連記事 東日本大震災3年 天皇陛下のおことば全文 via 朝日新聞 (「さらにこの震災により、原子力発電所の事故が発生し、放射能汚染地域の立ち入りが制限されているため、多くの人々が住み慣れた地域から離れることを余儀なくされています。いまだに自らの家に帰還する見通しが立っていない人々が多いことを思うと心が痛みます。」こうした原発事故、放射能汚染についての言及は1周年にはあったが昨年の2周年ではまったく消えていた。今年3周年にあたって復活している。当サイト内「東日本大震災追悼式 天皇陛下のおことば全文 via 朝日新聞」2周年の「おことば」も参照されたい。)  

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東日本大震災追悼式 天皇陛下のおことば全文 via 朝日新聞

追悼式で読み上げられた天皇陛下の「おことば」は以下の通り。 本日、東日本大震災から2周年を迎えるに当たり、ここに一同と共に、震災によりかけがえのない命を失われた多くの人々とその遺族に対し、改めて深く哀悼の意を表します。 2年前の今日、東日本を襲った巨大地震とそれに伴う大津波により、2万人を超す死者、行方不明者が生じました。震災後に訪れた被災地では、永年(ながねん)にわたって人々が築いてきたふるさとが痛々しく破壊されており、被災者の悲しみはいかばかりかと察せられました。一方、この厳しい状況の中、被災地で、また、それぞれの避難の地で、気丈に困難に耐え、日々生活している被災者の姿には、常に深く心を打たれ、この人々のことを、私どもはこれからも常に見守り、この苦しみを、少しでも分かち合っていくことが大切だとの思いを新たにしています。 この度の大震災に際して、厳しい環境の下、専心救援活動に当たった自衛隊、警察、消防、海上保安庁を始めとする国や地方自治体関係者、多くのボランティア、そして原発事故の対応に当たった関係者の献身的な努力に対し、改めて深くねぎらいたく思います。 諸外国からも実に多くの善意が寄せられました。物資や義援金が送られ、また、救援の人々も多数来日し、日本の救援活動を助けてくれました。また駐日外国大使など日本に住んでいる外国人を始め、災害発生後の日本を訪れる多くの外国人が、被災地に赴き、被災者を励ましてくださっていることに感謝しています。 この度の津波災害において、私どもは災害に関し、日頃の避難訓練と 津波防災教育がいかに大切であるかを学びました。この教訓を決して忘れることなく、これから育つ世代に伝えていくことが大切と思います。今後とも施設面の 充実と共に、地域における過去の災害の記憶の継承、日頃からの訓練と教育などにより、今後災害の危険から少しでも多くの人々が守られることを期待していま す。危険な業務に携わる人々も、この度の経験をいかし、身の安全が確保されることに工夫と訓練を重ねていくよう願っています。 続きは 東日本大震災追悼式 天皇陛下のおことば全文 参考 主な式典におけるおことば(平成24年)via 宮内庁 (昨年の1周年追悼式では、原発事故、放射能汚染について「さらにこの震災のため原子力発電所の事故が発生したことにより,危険な区域に住む人々は住み慣れた,そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています。」と踏み込んでいた) 当サイト内関連記事 今上天皇のお言葉をカットする不敬メディアの意図を推測する via Blogos

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今上天皇のお言葉をカットする不敬メディアの意図を推測する via Blogos

2月18日に冠動脈のバイパス手術を受けられて、3月4日に退院されたばかりの天皇陛下が、昨日行われた「東日本大震災一周年追悼式」にご出席された。 以下が陛下の追悼式でのお言葉(音声版&テキスト版)である。 「東日本大震災から一周年、ここに一同と共に、震災により失われた多くの人々に深く哀悼の意を表します。 一年前の今日、思いもかけない巨大地震と津波に襲われ、ほぼ二万に及ぶ死者、行方不明者が生じました。その中には消防団員を始め、危険を顧みず、人びとの救助や防災活動に従事して命を落とした多くの人びとが含まれていることを忘れることができません。 さらにこの震災のため原子力発電所の事故が発生したことにより、危険な区域に住む人々は住み慣れた、そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています。 続きは今上天皇のお言葉をカットする不敬メディアの意図を推測する 音声:2012年3月11日 東日本大震災一周年追悼式 今上天皇お言葉

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