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介護現場の「3・11」語る 金沢で講演会 七尾に避難の女性 via 中日新聞

東日本大震災発生時に福島県内の特別養護老人ホームで働いていて、現在は七尾市に避難している石井いづみさん(62)の講演が三日、金沢市三社町の県女性センターであった。「介護の現場で体験した3・11」と題し、自らの経験を語った=写真。  石井さんが働いていたのは東京電力福島第一原発から十一キロの施設。寝たきりの人を含む百五十人の高齢者が暮らしていた。震災発生の翌日、原発の爆発が起き、不確かな情報の中で施設に残るか避難するかの決断を迫られ「チーム力が誇りだった仲間同士が感情をさらけ出し、傷つけ合った」と混乱を振り返った。  その後、職員や入居者は福島県南部や栃木県などに散り散りになり、今も戻れない状態といい「人間の力で制御できない物質の事故からは何も得られない。二度と繰り返してはいけない」と訴えた。さらに「私たちが体験した恐怖や不安、傷つけ合う悲しみをもう誰ひとり味わってほしくない」と思いを伝えた。  講演は、原発に頼らない暮らしの実現を目指す市民団体「さよなら!志賀原発ネットワーク」などが、原発事故を見つめ直す機会にと主催し、約三百人が集まった。講演前には、原発を題材にしたドキュメンタリー映画「日本と原発 4年後」の上映もあった。 (小坂亮太)     原文

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高齢化、貧困…被災地の課題にどう対応 福島大でシンポ via 朝日新聞

[…] 南相馬市の人口は約5万4千人で、震災前と比べて約1万7千人減った。ただ、65歳以上人口はほとんど変わらず、高齢化率は震災直前の26%から33%まで増えた。楢葉町でも高齢化率は38%に上るが、相双地域では医療施設の8割、福祉施設の4割が休止中で、お年寄りに医療や介護のサービスを提供することが課題となっている。 楢葉町からは、介護保険のサービスには含まれていない「地域での運動教室」を通じて介護予防を図っていることが報告された。 住民同士でお互いに助け合い、住民の意識も改革するのが狙いとされたが、町住民福祉課主幹の玉根幸恵さんは「地域でできる所と、行政が入らないとできない所は分けて考えている」と述べ、行政の関与も必要との認識を示した。 原発事故の被災地では、東京電力からの賠償金などで、原発事故以降、生活保護世帯が減少していた。しかし、賠償金を使い切った世帯を中心に再申請が増えているという。また、全国から集まった除染作業員が仕事を失い、被災地で生活保護を申請するケースが増えていることも報告された。南相馬市では昨年度の生活保護申請80件のうち、15件が除染作業員だった。 自治体側からの報告に対し、厚生労働省生活困窮者自立支援室長の本後健さんは、2015年4月から「生活困窮者自立支援制度」を立ち上げ、暮らしに困っている人の自立を助け、生活保護が必要となる前の段階での支援を進めていることを説明。そのうえで、「近所づきあいの中で困っている人に気づけることが重要。制度だけでは解決できない」と地域コミュニティーの重要性を強調した。   全文

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原発地帯の老人ホーム、そこで働く20代職員はヒロインで“美談”か? via Cyzowoman

(抜粋) <登場人物プロフィール> 渡辺 雅子(57)福島県在住。パート勤務。夫、二女と3人暮らし。長女は東京在住 渡辺 舞(27)雅子の二女。福島県の老人ホームで介護スタッフとして働く (略) 「原発から50キロ離れているとはいえ、これからどうなるのか予断を許さない状況でした。私たちも、東京にいる長女のところに避難することにしたん です。でも舞のホームは、お年寄りには移動するリスクの方が大きいと、お年寄りを避難させないことに決めたというんです。お年寄りはそれでいいかもしれま せんが、若い職員のことはどうでもいいと思っているとしか思えません。舞は、まだ20代。仕事より命が大切に決まってます。ホーム側だって、無理に引き留 めはしないだろうし、引き留められたって辞めればいい。介護の仕事なんていくらでもあるんですから。とにかく、家に一度帰ってくるように電話で説得しまし た」 ■「お年寄りはもう十分生きた。若い娘が命をかけることはない」 さすがに疲れていたのか、着替えを取りに来たと言って、舞さんはいったん帰宅した。雅子さん夫婦は、一緒に東京に避難することを強く勧めたが、舞さんは頑として首を縦に振らなかった。 「『私には、待っていてくれるお年寄りを守る責任がある』って言うんです。その人たちを置いて逃げるなんてことはできないって。私も、はっきり言い ましたよ。『お年寄りはもう十分生きたじゃない。あなた1人いなくなったって、誰も責めない。お年寄りの家族だって、そうまでして守ってほしいなんて思っ ていない。あなたには、まだ未来がある。20代のあなたが命をかけることはない』って」 雅子さん親子は、泣きながら言い合ったという。しかし、舞さんの決意は変わらなかった。雅子さん夫婦は、長女の「2人だけでもいいから、東京に避難してほしい」という要請を受け入れて、夫婦だけで長女宅に向かった。 「でも、舞を1人残している後ろめたさがあって、東京にいても毎日気が気じゃありません。それで、すぐにまた福島に戻ることにしたんです。娘が福島 に残っているのに、親がのうのうと避難先で暮らすわけにもいかないでしょう。うちの周辺も、放射線量は低くありません。将来への不安は、もちろん大きいで す。私たちはもう50代だから、いずれ何かの病気になって死ぬし、それがちょっと早くても、もうあきらめはつく。でもねぇ、舞はまだ若いのに、私たちより ももっと先のないお年寄りの命を守った挙げ句、放射能の影響が出たら……私はホームを恨みます。お客さまを第一に考えています、なんて広告に謳っているの は、舞のような若い職員の犠牲の上にあるのか、って言いたいですよ」 (略) 「舞は『うちの会社の機動力はすごい』って手放しで自慢していましたが、私にしてみれば疑問だらけですよ。困っているのは舞のホームだけじゃないの に、自分のところのお客さんだけ不自由しなければいい、みたいな傲慢さを感じてしょうがないんです。全国に系列の会社があるというんなら、なおさら、舞み たいに若い職員は避難させるとか、お客さんだけでなくて職員を守ってくれてもよかったんじゃないかと思えてしょうがない。そりゃあ、お年寄りを見殺しにで きないという気持ちは、頭ではよくわかっているんです。でも親としては、やっぱりなんでうちの娘が犠牲にならないといけなかったのかと思う。私の心が狭い ですか?」 今は、雅子さんの周囲でもあまり放射線の心配を口にする人はいないという。雅子さん一家も舞さんのホームも、平穏な日常が戻ったように見える。し かし、今でも「介護とはどうあるべきか」などという言葉を聞くと憤りを感じるという雅子さん。単に「逃げずに原発事故に立ち向かった」という美談で終わら せてはいけない。 全文は原発地帯の老人ホーム、そこで働く20代職員はヒロインで“美談”か?

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