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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: ローウェル・ウッドベリー
ABCC幹部 「黒い雨」の健康被害指摘 1950年代 米政府見解に異唱え via 毎日新聞
原爆による放射線の人体への影響を研究していた米原爆傷害調査委員会(ABCC)の幹部が1950年代半ば、広島で原爆投下直後に降った「黒い雨」などの放射性降下物が病気の原因になった疑いがあると指摘し、詳細な調査が必要だと米政府関係者に伝えていた。原爆投下後の放射性降下物の人体への影響はないという米政府の見解に異を唱える内容だった。ABCCでもその後、詳細な調査は行われず、被爆75年を迎える今も、米政府は見解を変えていない。 テキサス医療センターに未公開報告書 ABCCの生物統計部長だったローウェル・ウッドベリー医師(故人)が、戦後、米軍から核政策を引き継いだ米原子力委員会(現エネルギー省)の関係者らに送った未公開の報告書がテキサス医療センター図書館に残されていた。日付はないが、54年3月に米国が南太平洋のビキニ環礁周辺で水爆実験を実施し、被ばくが問題になった直後の調査の記述があることなどから、以後数年間に作成されたとみられる。 報告書は、ABCCが広島・長崎で被爆した約4万人を対象に53~55年に実施した疾病調査で、原爆爆発時に出た直接放射線の影響がほぼないとされた爆心地から2キロ超の地点にいた48人に、放射線が原因とみられる急性症状や病気が確認されたと説明。4・9キロの地点にいて、投下翌日から放射性降下物が降った地域で父親を捜した女性(当時20歳)に脱毛が見られたことを例に挙げ「放射性物質が落ちた地域の線量は強く、症状を引き起こすだけの被ばくをした恐れがある」と指摘した。甲状腺機能障害とみられる症状が2キロ以内の人と同様に見られる点にも注目し「原因が黒い雨なのか、詳細な調査が必要だ」と訴えていた。 原爆投下後の残留放射線について、米政府は45年9月に「存在しない」との公式見解を発表。55年2月には米原子力委が、上空500~600メートルで爆発した広島・長崎の原爆では放射性降下物は「害なく消えた」との見解を示し、その後も覆していない。ABCCの調査・研究を引き継いだ放射線影響研究所は「黒い雨について聞き取りはしたが、詳細な調査はしてこなかった」としている。 専門家「米政府があえて無視した可能性」 米国の核政策とABCCの歴史に詳しい奈良大の高橋博子教授(日米関係史)は「広範囲に降った黒い雨の影響を認めれば『不必要な苦しみを与える兵器』の使用を禁ずる国際法に反する恐れがあり、米政府がウッドベリー氏の指摘をあえて無視した可能性がある」と話している。 […] 全文
アメリカによる内部被曝隠しと放射線影響研究所via 明日に向けて
「知られざる放射線研究機関 ABCC/放影研」の書き起こしより。 そんな放影研に福島県郡山市から依頼があった。大久保利晃(としてる)理 事長が、市の健康管理アドバイザーとして招かれたのだ。専門的な知識を期 待されてのことだった。 「放射線に被ばくすればするほど、ガンは増えます。これは逆に。だんだん だんだん減らしていったときにどうなるのか。本当にゼロに近いところでも ごくわずかに増えるのか増えないのか。これが一つの問題です。」 「本家本元、広島の研究では増えたのか増えてないのかということは統計学 的に証明できてないです。」(大久保氏の福島での集会レクチャーより) 実は放影研のデータは、福島ではそのまま活用できない。放影研が調査して きたのは、原爆が爆発した瞬間、身体の表面に高線量の放射線を浴びる外部 被曝だ。福島で今、起きていることはこれとは異なる。放射性物質が呼吸や 食べ物から身体の中に取り込まれ、放射線を放ち、細胞を傷つける、内部被 曝だ。 […] 放射線の人体への影響を60年以上調べている放影研だが、実は内部被曝のデー タはないという。しかし言うまでもなく内部被曝は原爆投下でもおきた。爆発 で巻き上げられた放射性物質やすすがキノコ雲となりやがて放射性物質を含ん だ雨を降らせた。この黒い雨で汚染された水や食べ物で、内部被曝が起きたと 考えられている。 「黒い雨の方は、これは当然、上から落ちてきた放射性物質が周りにあって被 曝するのですから、今の福島とまったく同じですよね。それは当然あると思う のですよ。それについては実は、黒い雨がたくさん降ったところについては、 調査の対象の外なんですよ。」(大久保氏談) […] だがABCCが内部被曝の調査に着手していたことが、私たちの取材でわかった。 それを裏付ける内部文章がアメリカに眠っていた。 「1953年にウッドベリー氏が書いた未発表の報告書です。」(公文書館員談) ローウェル・ウッドベリー氏はABCCの当時の生物統計部長だ。報告書には広島 の地図が添えられ、内部被曝の原因となった黒い雨の範囲が線で書かれている。 ウッドベリー氏は、黒い雨の本格的な調査を主張していた。 「原爆が爆発したときの放射線をほとんどまたは全く浴びていない人たちに被 曝の症状が見られる。放射線に敏感な人が、黒い雨による放射性物質で発症し た可能性と、単に衛生状態の悪化で発症した可能性がある。どちらの可能性が 正しいか確かめるために、もっと詳しく調査すべきだ」(ウッドベリー報告書) […] 玉垣秀也氏は、医師の国家試験に合格したあと、ABCCに入った。黒い雨を含め、 原爆投下後も残った放射性物質、残留放射能の調査を命じられた。玉垣氏は、 原爆投下後に広島に入った救助隊員40人を調べた。5人に深刻な症状を確認し、 うち2人はすでに死亡していたという。 … Continue reading
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Tagged ABCC, Lowell Woodbury, ローウェル・ウッドベリー, 健康, 内部被曝, 大久保利晃, 大滝慈, 広島・長崎, 放射線影響研究所 (放影研), 東日本大震災・福島原発, 玉垣秀也
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