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トリチウムを含む福島原発放射性廃液の海洋投棄に反対する決議 via 市民と科学者の内部被曝問題研究会有志及び内部被曝を憂慮する市民と科学者

2018年7月20日 〖ここからダウンロードできます〗 トリチウムを含む福島原発放射性廃液の海洋投棄に反対する決議(pdf,3ページ,191KB) 福島原発事故によるトリチウム総量は約3400兆ベクレル、2014年3月でタンク貯留水中に830兆ベクレルのトリチウムがあると発表されている。この膨大な放射性廃液はその後も増加する一方である。そのため、漁連などの反対運動の隙があれば、政府・東電はトリチウムを含む福島原発事故廃液の処理・処分として、それを希釈して海洋に投棄しようとしてきた。現在、ここに至っていよいよ政府は海洋投棄の実施に踏み切ろうとしている。原子力規制委員会の更田豊志委員長は規制するどころか海洋投棄を提唱し、先導している。 我々は以下の理由で放射性廃液を海洋に投棄することは決してすべきでないと考える。 1.トリチウムは生命・健康への危険性が少ないと誤解されているが非常に危険な放射性物質である。なぜなら、人体の大部分を占める通常の水と化学的に区別がつかず、生体のあらゆる場所に取り込まれ、内部から被曝させ、活性酸素等を介して間接的に細胞膜やミトコンドリアを破壊する。また、直接的に遺伝子、DNAの化学結合を切断する。トリチウム特有の危険性として遺伝子の水素原子とトリチウムが入れ替わるとベータ(β)崩壊でトリチウムがヘリウムに変わることによって遺伝子の化学結合が切断される。 植物は炭酸同化作用によって水と炭酸ガスからでんぷんを作る。このでんぷんの水素原子がトリチウムに変わることによって有機トリチウムが形成され、動植物や人間が体の一部としてその有機トリチウムを長期間取り込み、内部被曝する。 2.このようにして、原発から放出されたトリチウムによって玄海原発周辺の住民の白血病の増加、世界各国の再処理工場周辺の小児白血病の増加、原発周辺の小児がんの増加等が報告されている。現実に被害が発生しているのである。 3.たとえ、希釈して海洋投棄されたとしても食物連鎖などの生態系を通じて濃縮される。さらに気化してトリチウムを含む水蒸気や水素ガスなどとなって陸地に戻り、環境中を循環する可能性がある。希釈すれば安全というのは過去に多くの公害問題でくりかえされた誤りであり、環境に放出される総量こそ問題である。それ故、放射性物質や有害物質は徹底的に閉じ込め生態系から隔離することが公害問題では唯一正しい原則的な対応である。 以上のようにトリチウムは半減期が12年と長く、長期にわたって環境を破壊する。生体の大部分を、さらに遺伝子をも構成する水素の同位体であるから、希釈して投棄して安全とは言えない。それ故、トリチウムの海洋投棄を決して行わないよう政府・原子力規制委員会に強く要請する。 決議賛同者氏名  市民と科学者の内部被曝問題研究会有志及び内部被曝を憂慮する市民と科学者 2018年8月5日現在 個人 淡川典子、青木幸雄、青柳行信、伊集院真知子、上里恵子、吾郷健二、吾郷成子、阿部 毅、 阿部健太郎、阿部めぐみ、有田武生、アントニオ弓削、池村奈津子、石岡敬三、石川隆之、石下直子、 石田紀郎、石堂太郎、伊集院真知子、稲垣 博美、稲垣 睿、印南敏夫、今田裕作、岩田深雪、 上野益徳、上野祥子、魚住公成、魚住優子、内海洋一、宇野朗子、衛藤英二、遠藤順子、 及川洋子、大倉弘之、岡田俊子、小木曽茂子、小野英喜、大沼淳一、大見哲巨、大和田幸嗣、 大湾宗則、奥森祥陽、尾崎一彦、尾崎憲正、尾崎宗璋、落合栄一郎、落合祥堯、小野寺晶、 折原利男、勝部明、川崎陽子、川添 務、河原よしみ、木次昭宏、木原和子、木村千亜紀、 許 照美、熊谷まき、黒河内繁美、黒田節子、鍬野保雄、權 龍夫、国分 天、小林立雄、 小柴信子、児玉順一、小橋かおる、後藤五月、小針修子、小東ゆかり、小林久公、小宮市郎、 小山 潔、コリン・コバヤシ、今 正則、斉藤さちこ、齊藤智子、佐藤和利、佐藤京子、佐藤大介、 澤田昭二、嶋田美子、島 安治、下澤陽子、下山久美子、庄司善哉、白井健雄 、白鳥紀一、 菅原佐喜雄、杉野恵一、鈴木則雄、鈴木紀雄、砂川正弘、髙木和美、高階喜代恵、高瀬光代、 滝本 健、田代真人、橘 優子、舘澤みゆき、田中一郎、田中 清、高木 伸、高橋精巧、 高橋武三、髙松利昌、辻 陽子、辻本 誠、哲野イサク、寺尾光身、友田シズエ、外谷悦夫、 冨田孝正、中川洋子、中沢浩二、長尾高弘、長澤民衣、中須賀徳行、永田文夫、名出真一、 中西綾子、中村由紀男、奈良本英佑、難波希美子、西尾正道、西川生子、西川隆善、西里扶甬子、 根本 勘、野村修身、萩原正子、萩原ゆきみ、橋爪亮子、橋本恵美、馬場利子、林 敬次、 原田二三子、平佐公敏、福島敦子、藤井隼人、藤井弘子、藤原寿和、 舩冨和枝、星川まり、 堀江みゆき、松井英介、松井和子、松岡由香子、松尾美絵、松沢哲成、松久 寛、三上幸子、 水鳥方義、水戸喜世子、宮口高枝、宮嵜やゆみ、宮下京子、宮永崇史、向平恵子、向平 真、 三ツ林安治、三室 勇、森下育代、森田眞理、矢ケ崎克馬、八木和美、梁取洋夫、矢野勝敏、 山口サエ子、山崎清、山崎知行、山崎正彦、山田五十鈴、山田清彦、山田耕作、山田勝暉、 山田敏正、山田 誠、山本清子、山本英彦、横山恵子、横山義弘、横山由美子、吉田明生、 … Continue reading

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「処理水処分」在り方問う 楢葉で福島第1廃炉国際フォーラム via 福島民友

東京電力福島第1原発の廃炉について学ぶ「第3回福島第1廃炉国際フォーラム」が5日、楢葉町で2日間の日程で開幕し、初日は廃炉の疑問に専門家が答える意見交換を行った。地元の団体の代表や高校生らが登壇し、第1原発の地上タンクで保管が続く放射性トリチウムを含む処理水の処分方法を巡り、合意形成の在り方を問う声があった。 意見交換で遠藤瞭さん(ふたば未来学園高3年)は処理水の処分について「科学的知見だけでは(処分後の)社会への影響は分からない」と指摘。経済産業省が30日に富岡町、31日に郡山市と東京都で開く公聴会については「話し合ったとしても絶対安全というわけではなく、何かしらの問題は出てくると思う」と専門家に意見を求めた。 同省の松永明廃炉・汚染水特別対策監は「科学的知見だけではなく、風評被害なども含めて国の小委員会で検討中」とし、公聴会や関係者との議論を踏まえて検討する考えを示した。ただ遠藤さんが「公聴会は限られた場所や時間、人数になる。十分なのかなと思う」と問うと、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)の山名元(はじむ)理事長は「明確な答えは出せないが、リスクやメリット、デメリットなどを住民が共有し、判断するやり方が一番の理想」とし、科学的な情報を共有することも重要とした。 意見交換は立命館大の開沼博准教授が進行役を務めた。廃炉への関心を高める情報発信や廃炉後の作業員の雇用、廃炉教育の在り方などについても議論した。 […]       全文

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トリチウム処理水で公聴会 今夏開催 via 毎日新聞

経済産業省は18日、東京電力福島第1原発の汚染水を浄化処理した後に残る放射性トリチウム(三重水素)を含む処理水の処分について、国民に意見を聞く公聴会を今夏、福島県や東京都で開くことを明らかにした。    同省は公聴会で、海への放出や地下への埋設など検討中の五つの処分方法を説明し、実施時期などについて意見を聞く。参加者は公募し、希望者が多い場合は抽選などで選ぶ。抽選に漏れるなど来場できない人向けに書面での意見募集も行う。開催日時や場所など詳細は7月ごろに公表するという。 原発からの汚染水は、大部分の放射性物質は浄化装置で除去しているが、トリチウムは取り除けない。このため、政府・東電は敷地内のタンクにため続けており、その貯蔵量は87万6000トンにもなる。  トリチウムは自然界でも発生し、国内外の原子力施設では希釈して海に放出している。原子力規制委員会は「安全上問題なく、福島第1原発の処理水も海洋放出すべきだ」との見解だが、地元の漁業関係者は風評被害を懸念して反対している。 […]     全文

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福島原発汚染水対策 凍土壁、効果見えず 国費345億円投入、近く完成 via 毎日新聞

東京電力福島第1原発1~4号機の周囲の土を凍らせて壁を築き、地下水の流出入を遮断する「凍土遮水壁(凍土壁)」について、原子力規制委員会は週内にも、全面凍結を認可する。当初は汚染水抑制の「切り札」とされ、世界でも類のない対策がようやく完成するが、国費345億円がつぎ込まれながら遮水効果ははっきりしない。浄化後の処理水の行方もめどが立たず、事故から6年半近くが経過してもなお、汚染水問題が廃炉作業に立ちふさがる。【柳楽未来、岡田英】 […] 凍土壁の建設は2013年5月、外部有識者による政府の「汚染水処理対策委員会」が複数の大手ゼネコンから提案された案の中から選び、東電に指示した。その年の秋には、20年東京五輪招致のヤマ場が控えており、国が前面に出て汚染水対策に当たっていることを国際的にアピールする狙いがあった。  民間企業の事故の後処理に税金をつぎ込めば国民の反発を招きかねないが、対策委関係者は「過去に例のないチャレンジング(挑戦的)な凍土壁なら国費を出せるという実情があった」と明かす。凍土壁は小規模な実用例はあるが、1・5キロにも及ぶ規模や年単位の長期の維持は例がなかった。  当時、政府・東電は、粘土で壁を造るなどの方法に比べ、凍土壁は建設にかかる時間が短く、不都合が起こった場合、解かせば元に戻せるなどのメリットがあると説明した。しかし、規制委は凍土壁によって地下水がせき止められて原子炉建屋周辺の地下水位が下がれば、建屋内の汚染水が逆流して漏れ出すことを懸念。効果や影響を見ながら段階的に凍結していく方針を取ったため、当初15年度内としていた完成予定は大幅に遅れた。  さらに遮水効果についても、計画を認可する規制委の審査で有識者から懐疑的な意見が相次いだ。今回認可されるのも、「遮水効果を上げていないから(地下水位が下がって汚染水が逆流することはなく)安心して凍結を進められる」(更田(ふけた)豊志・規制委員長代理)という皮肉な理由からだ。  凍土壁は年間に十数億円の維持費がかかる上、維持管理に携わる作業員の被ばく量も多い。原子炉建屋の地下の損傷部をすべて修復するめどはたっていない。浅岡顕・名古屋大名誉教授(地盤力学)は「このままでは効果の薄い凍土壁をずっと維持しないといけなくなる。別の種類の壁を検討すべきだ」と指摘する。 処理水80万トン、行き場なく  汚染水問題では、浄化後の処理水の扱いも東電を悩ませている。  汚染水は62種類の放射性物質を除去できる「多核種除去設備」で処理するが、トリチウムだけは原理的に除去できない。トリチウムは宇宙線によって自然界でも生み出されているほか、世界各地の原子力施設からも海に放出されている。規制委は「安全上問題ない」として処理水を海洋放出すべきだとの立場だが、風評被害を懸念する地元漁業関係者を中心に反対が根強い。東電は第1原発敷地内にタンクを次々と建設して処理水をため続けており、その量は80万トンに迫る。 […]   全文

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3カ月たっても効果見えず…凍土壁にはもう頼れない? 漏洩リスク高いタンクの使用継続もvia産経ニュース

東京電力福島第1原発の汚染水対策として期待されていた「凍土遮水壁」が運用開始から3カ月経過しても効果が見えない。相変わらず汚染水が増え続けていることから、東電は漏洩リスクのある「フランジ型タンク」を来年度以降も使用継続する見通しを原子力規制委員会に示した。フランジ型では汚染水が漏れるトラブルがたびたび生じており、長期使用への懸念が高まっている。(原子力取材班) 「懸念が現実に…」漏れるため息 凍土壁は1~4号機の建屋を取り囲むように地中に凍結管を埋め込み、氷の壁を作って地下水の流れを遮断する仕組み。政府と東電が汚染水対策の「抜本策」と位置づけて国費約345億円を投じ、今年2月に建設工事が完了した。東電は当初、凍土壁が完成すれば汚染水の発生量は“劇的”に減少すると見込んでいた。  ところが、先月27日に東電が規制委との非公開の面談で提示した資料によると、汚染水の発生量は現在、1日400トン程度で、3月末に凍土壁の運用を始める前からほとんど変わっていない。  凍土壁の凍結範囲は現在、海側(東側)が100%、山側(西側)が95%でまだ完了していないが、東電はこのまま効果が出ず、汚染水が増え続けることも仮定して、来年4月以降もフランジ型で汚染水を保管する試算を規制委に示した。  かねて、凍土壁の効果に疑問を呈してきた規制委側は「指摘していたことが、残念ながらその通りになりつつある」とため息を漏らす。 […] 東電は当初、今年度内に全てのフランジ型を解体し、継ぎ目がなく漏れにくい「溶接型」のタンクに置き換える計画だった。そもそも、フランジ型タンクの耐用年数は「5年が目安」(東電)だからだ。  ところが、増え続ける汚染水に溶接型の建設が間に合わず、現在、ストロンチウムのみを処理した濃度の高い汚染水をフランジ型タンクに移送している。  一方で溶接型タンクの一部では、放射性物質の濃度の低い処理済み水を保管している状況もあり、規制委の更田豊志委員長代理は、「ウサギを鉄格子に入れているのに、トラを木枠に入れていますという世界だ」と、その矛盾を指摘している。 […] もう限界…敷地埋め尽くすタンク […] 政府と東電は、トリチウムを除去する方法などさまざまな選択肢がある中で、汚染水処理装置でも取り切れないトリチウムを含んだ水(約60万トン)の海洋放出も検討している。今秋にも何らかの方針を示すとみられるが、実際の放出には事前の調査や必要な設備の建設に1年半~2年程度かかるとみられ、地元との協議や規制委による審査などでさらに長期化する可能性もある。問題は、そこまで持ちこたえられるかどうかだ。  東電は「タンクの容量は当面確保されており、今後、凍土壁の効果もある程度期待できると信じている」としているが、そんな悠長なことを言っていて大丈夫なのだろうか。  巨額の費用を投じた「氷の壁」の現実を、そろそろ直視しなくてはならない時期にきているのではないだろうか。 もっと読む。

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「漁業が死んでしまう」=トリチウム放出に反対-福島県漁連 via 時事ドットコム

 トリチウム水の海洋放出について、福島県漁業協同組合連合会(県漁連)の鈴木哲二専務理事は27日、「まさに汚染水。万一海に流すことになったら福島県の漁業が死んでしまう」と述べ、強く反対する考えを示した。 福島県内の漁業者は、東京電力福島第1原発事故の発生を受けて操業を自粛。1年余りたった2012年6月、試験操業の形で再開した。県漁連は現在、第1原発から20キロ圏内としてきた漁業自粛海域を10キロまで縮小することを検討している。 続きは「漁業が死んでしまう」=トリチウム放出に反対-福島県漁連

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福島原発 現実味帯びる「トリチウム汚染水」の海洋放出 via dot.

福島原発タンク1000基に貯まる最大の難題 東京電力・福島第一原子力発電所をめぐる問題で、除去困難な放射性物質であるトリチウム(三重水素)を含んだ汚染水の海洋放出が現実味を帯びてきた。 経済産業省が設置した汚染水処理対策委員会の「トリチウム水タスクフォース」は4月19日、約1000基のタンクに保管されているトリチウム汚染水の処理 方法について、コストや処理期間などの試算結果を発表。「(タスクフォースは)処理方法を決める場ではない」(山本一良主査=名古屋大学参与・名誉教授) としたうえで、水に薄めて海に流す方法が最も低いコストで済むとの試算を明らかにした。 ●原子炉建屋に流入する地下水は1日300~400トン 福島第一原発の敷地内では、原子炉建屋に流入する地下水が1日に300~400トンに上り、炉心から溶け落ちた燃料と混じり合って生じる汚染水の処理に追われている。 (略) 原子力規制委員会の田中俊一委員長は3月23日の日本外国特派員協会での講演で、「トリチウム除去は技術的にもほぼ不可能に近いことなので、どの国もみな 排水している。漁業者が反対しているのは安全の問題ではなくて、どちらかというと風評被害の問題。もっと政治のほうで努力していただきたい」と政府に対し 政治決断を促している。 4月10日に福島県いわき市内で開催された「第1回福島第一廃炉国際フォーラム」でメインスピーカーを務めた ウィリアム・マグウッド4世・経済協力開発機構・原子力機関事務局長も、「このままタンクを造り続けるわけにはいかない」としたうえで、「ほかの国であれ ば(トリチウムは)すでに海に流しているだろう」と言及している。 こうした中でタスクフォースでは、「地層注入」「海洋放出」「水蒸気 放出」「水素放出」「地下埋設」の5つの選択肢を設定したうえで、前処理について「希釈」「同位体分離」「なし(そのまま処分)」の場合の技術的成立性に ついて検証。その結果を55パターンからなる一覧表にまとめた。 (略) しかし、事は簡単ではない。現在、東電は地下水バイパスやサブドレンを通じてくみ上げた地下水を海に放出しているが、その際の基準値は漁協との取り決めに より1リットル当たり1500ベクレルに設定している。今回、シミュレーションで用いられた告示濃度の6万ベクレルはその40倍に上る。合意のうえで40 倍も基準を緩めることが前提になる。 ●タンク内に事故前の放出量の400年分 そもそも東電がタンクに貯め込んだトリチ ウムの総量そのものが膨大だ。東電の推定によれば、2013年12月時点で汚染水に含まれていたトリチウムの総量は8×10の14乗(=800兆ベクレ ル)。これは原発事故前に東電が保安規定で定めていた年間の放出管理基準値(2.2×10の13乗=22兆ベクレル)の40倍近い。 事故前から全国各地の原発はトリチウムを海に放出していたが、福島第一の実績は2009年度で2×10の12乗(2兆ベクレル)。この数字と比べると、タンクに貯められているトリチウムの総量は約400倍(=400年分)にも上る。 原子力に関わる多くの専門家は「健康や環境に与える影響はないに等しい」と声をそろえるが、異論もある。トリチウムが放射性物質であることに変わりはない。 全文は福島原発 現実味帯びる「トリチウム汚染水」の海洋放出

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トリチウム除去は困難、海放出が最短と評価 経産省部会 via 朝日新聞

 東京電力福島第一原発にたまり続けている低濃度の汚染水対策で、除去が難しい放射性物質トリチウム(三重水素)について経済産業省の作業部会は19日、分離は困難とする評価をまとめた。さらに五つの処分方法を検討した結果、水で薄めて海に放出する方法が最も短期間で安く処分できると評価した。  福島第一原発の敷地内には、溶け落ちた核燃料を冷やすための注水などで発生した汚染水が約80万トンたまっている。放射性セシウムなどを多核種除去設備ALPS(アルプス)で取り除いているが、トリチウムは水分子をつくる水素そのものが放射化したもので、いまある設備で分離するのが困難だった。  経産省は、約30億円を投じてトリチウムの分離方法を公募。企業6社と1大学が応じた。国内外の専門家に評価を依頼したところ、「すぐ実用化できる技術は確認されなかった」と結論づけた。企業独自によるコスト試算も、141億円から18兆円と幅があった。 […] もっと読む。

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フクシマ原発からの 放射能漏洩はトテツモナイ量に! 全く報道されない「トリチウム」の危険性 via ダイヤモンド社書籍オンライン

東京が壊滅する日 ― フクシマと日本の運命 【第4回】 2015年7月28日 広瀬 隆 [ノンフィクション作家] 福島第一原発事故を半年前に予言した書『原子炉時限爆弾』で、衝撃的な事実を発表したノンフィクション作家の広瀬隆氏。 頻発する地震、活発な火山噴火の中、新たなリスクが「東京を含む東日本地域」に差し迫っているという。 発売当日から大きな話題となり、発売5日で増刷が決定した『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』のなかで、「タイムリミットはあと1年しかない!」と予言した著者が、日本の報道界には封印された「トリチウム」のおそるべき危険性を緊急警告する! […] ここから漏れ出している放射能汚染水は、ハンパな量ではない。 東京電力は必死になってそれを回収しているが、この4年間で貯蔵量が75万立方メートルというトテツモナイ量に達しているのだ。 1立方メートルとは、一辺が1メートルのサイコロの大きさだから、それを縦に積み上げると、75万メートルになる。富士山の高さは3776メートルだから、75万メートルは富士山の200倍の高さになる。 大型飛行機が飛行するのは、1万メートルだから、75万メートルはわれわれにちょっと想像もできない量だと、分るだろう。 この汚染水の貯蔵量は、これからも、歳月ときれいに比例しながら増えてゆくのだ。なぜなら、放射能を除去する対策がないまま、水を流しこんで、内部を冷やし続けなければならないからだ。 しかもそのメルトダウンした燃料の放射能を洗い出した水が、地下に流れこんで、そこから外洋にどんどん流れ出している。 海岸線の地下水は、太平洋の沖合とつながっているからである。 しばしば報道されてきた「汚染水の大量漏洩」は、陸上で漏れ出している話だけで、地下から漏れ出している大量の汚染水については、まったく無視している。 […] 問題は、その汚染水に含まれている放射性物質の量と種類である。 大量に漏洩している放射性セシウムと放射性ストロンチウムは、いずれも、人体に重大かつ深刻な影響を与える。 この二つの放射性物質の危険性については、『東京が壊滅する日――フクシマと日本の運命』にくわしく述べたので、必ず読んでいただきたい。しかし、よく知られていないのが、トリチウムの危険性なので、ここで説明しておきたい。 これが放射性セシウムと放射性ストロンチウムと共に、汚染水に大量に流れこんでいるのだ。 トリチウムという放射性物質は、元素としては水素である。 しかし通常の水素は原子核が陽子1個でできているが、トリチウムの原子核は、そこに中性子が2個くっついている。 重い水素なので、「三重水素」とも呼ばれる。普通の水素とトリチウムの違いを模式的に描くと、この図のようになる。 この放射性物質トリチウムがなぜおそろしいかというと、化学的には水素なので、水素のように振る舞うからだ。 つまり人間の体は、大部分が水でできている。水は、水素と酸素の化合物H2Oである。 血液であれリンパ液であれ、細胞をつくっている中心部分の染色体であれ、その遺伝情報を伝えるデオキシリボ核酸(DNA)の分子であれ、水素なしには存在しない。 DNAを構成する究極の原子は水素H、炭素C、酸素O、窒素N、リンPである。その水素が、放射線を出す水素になってしまえば、体内で、どれほどおそろしいことが起こるかは、誰でも想像できるだろう。 このトリチウムが酸素と結合すると、「トリチウム水」という放射能の水になるので、水蒸気となって東日本全域の空気中を漂っているのだ。 それがわれわれの体内に入って、自由に移動している。 そしてトリチウムの原子核についていた中性子が、“マイナスの電荷を持った電子”を放出して、“プラスの電荷を持った陽子”に変化し、水素がヘリウムHeになる。 その時に出される電子が、ベータ線と呼ばれる放射線なのである。 この放射能が半分に減るまでの期間、半減期は12.3年なので、安全な1000分の1になるのに123年かかるから、この影響はほぼ一世紀続くと思ってよい。 フクシマ原発事故が起こってから、自分の身を守ろうとして、多くの人が日本中で放射線の測定器を持つようになった。 危険な汚染地帯に住む人にとって、それ自体は、重要な自己防衛手段である。 しかしほとんどの人が持っている簡易式の放射線測定器は、放射性のセシウムやヨウ素が出す「ガンマ線」しか測定できないので、ストロンチウム90やトリチウムが出す「ベータ線」を測定していないのである。 続きは フクシマ原発からの 放射能漏洩はトテツモナイ量に! … Continue reading

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小出裕章助教 第6回インタビュー Powered by ホワイトフード

Q:トリチウムについて トリチウムの濃度が急上昇という発表がありましたが、核反応が再開した可能性はありませんか。トリチウムが水、魚介類経由で、人体に取り込まれるリスクはありますか。ある場合、その影響は? (小出先生の回答) はい、詳しくお応えしようとすると大変ですが、核分裂の連鎖反応が起きている可能性はありません。まぁ、絶対ないかというそういう言葉はあまり使いたくありませんが、絶対という言葉を使っても良いくらい私は思います。 ただし、既に膨大な放射性物質が原子炉からふき出てきているわけですし、トリチウムも福島原子力発電所の敷地の中にもう溢れかえっている訳ですし、事故以降ずっと海に流れているのです。 トリチウムという放射性物質ですが、正体は水素なのです。この地球は水の惑星と言われるように水素と酸素でできているので す。私の体にしても皆さんの体にしても、ほとんどは水でできているわけで、これほど水は大切なものですし。水を構成している水素も大切なものなのです。生 きるというために。 (略) Q:国の基準値ってどう決めているの?決定に国民は関与できないの? (小出先生の回答) 本当は国民が主権者な訳ですから、関与できなければおかしい訳です。残念ながら 一人ひとりの国民が政府の決定に力を及ぼせるような歴史はなかったし、今でもない。それぞれの基準というのは、政府が決めた何とか委員会というようなとこ ろで決める。その決定事項もそれぞれの時代のそれぞれの社会のそれぞれの政府の思惑できまってくる。 今までは被爆できる1ミリシーベルトと決まっていました。それは放射能は危険だから、国民を守らなければいけないと一応 作っていたのです。ところが事故がおきて、日本の政府はそれまでの基準をあっさりと撤回して、今は平常じではない、今は緊急時なので、1年間に20ミリ シーベルまではがまんさせることに決めたのです。 日本、特に被災地は意義と唱えるわけですが、それがいきるような政治の体制になっていない。1年間に20ミリシーベルとの被爆しないのであれば、住んでも良いし、むしろそこに積極的に戻れという指示を出している。そういう国なのです。 ですからそういう基準は、それぞれの時代のそれぞれの政府の思惑で決まる。それに意義があるのであれば、声をあげるしかないということだと思います。 Q:南相馬市の黒い物質について 「黒い物質」ですが、南相馬市小高区の内陸10km付近に1kgあたり600万ベクレルの土があるという事ですが、役所自体が海から5~6kmのところに あるのです。その海に近い比較的線量の低い場所に住んだとしても、強い西風の季節風が吹けば前述600万ベクレルの土が飛んできて危険だと思うのですが? (小出先生の回答) もちろん、そうです。皆さんはご存知だと思いますが、環境は流れているのです。空気だって流れているし、土の汚染だって流れている。風でとんでくるわけ で、汚染地から離れているから安全ということはない。1kgあたり600万ベクレルという、私からみるとビックリするような高濃度な汚染がごくごく普通の 環境にあるのです。それがもちろん移動しているわけで、風で飛んでくるということは、必ずあると思わなければありません。 (略) → その他インタビューはこちら こちらのインタビューは、色々な方にご覧頂きたいのでコピーをブログなどに掲載頂くことに制限を設けておりません。ただ、どこで掲載されたのかや掲載のされ方を小出裕章さんにお伝えすることにしておりますので、info@whitefood.co.jpにご連絡ください。 当記事や当サイトのシェアも制限ございませんので、ご自由にお使いください。 全文及びビデオは 小出裕章助教 第6回インタビュー

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