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傍聴レポート:「第二回住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」via ママレポ

傍聴レポート:「第二回住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」

「第二回住民の健康管理のあり方に関する専門家会議」(環境省主催)が、去る12月25日に開催されました。その傍聴レポートをお届けします。
(第1回目のレポートはこちら

◇福島や近隣県の健康管理のあり方や医療の施策について検討することが目的

(略)

◇ たった1080人だけの実測値で、「安全」と評価するつもり?
 
 第1回と第2回の専門家会議では、主に【検討内容】の「(1)被ばく線量把握・評価に関すること」が話し合われました。
その内容をざっくり説明します。
 委員たち(とりわけ長瀧座長)がもっとも重要視しているのは、「いわき市・川俣町・飯舘村」において2011年3月24日~30日に実施した15歳以上の小児1080人に対する甲状腺スクリーニング検査の実測値についてでした。
 この日の議論では、これまで問題視されることが多かった「バックグラウンド(スクリーニング検査を行う場所の空間線量)の数値について」や、「測定方法は適切だったか」また、「実測値は、シミュレーションによって出されている初期被ばくの数値と比べてどう違うのか」、といった点について話し合われました。
(略)
◇ 世界的にも信憑性がないデータでの議論がつづく
 
 たしかに、ヨウ素による初期被ばくを明らかにするうえで、実測値は重要な意味を持つのだと思います。
 しかしながら、このサーべーメーターによるスクリーニング結果は、海外の専門家からも、「過小評価されているのではないか」と疑問の声が上がっていましたし、当時スクリーニングを行った原子力安全委員会さえも、「今回の調査は、スクリーニングレベルを超えるものがいるかどうかを調べることが目的で実施された簡易モニタリングであり、測定値から被ばく線量に換算したり、健康影響やリスク等を評価したりすることは適切でないと考える」とコメントを発表しています。
 他の専門家からも、「サーべーメーターでは、甲状腺の正確な実効線量は測れない」「バックグラウンドの空間線量が高すぎる」「わずか1080人のデータでは十分だ」などの問題点が上がっていましたし、いわき市など、初期にヨウ素による高濃度のプルームが通った地域の母親たちからは、「こんなわずかなスクリーニングだけで、初期被ばくを評価されるのは不安」との声も多数ありました。

にもかかわらず、この委員会では新たなデータや見解を示すこともなく、これまで何度も議論されてきたことの繰り返しに終始していることに、大きな失望と怒りを禁じ得ませんでした。

(略)
◇専門家会議なら、専門家らしい科学的な議論をしてほしい
こんな議論で良いわけがありません。
「データがないから、わからない。プルームが通ったかもしれないけど、考える必要はない」
とは、専門家の発言なのでしょうか。
 かりに地上に沈着していなくても、プルームが通った時間に外にいた子どもは、十分、被ばくしていることが考えられます。
 この委員会は、信憑性の薄い初期被ばくのデータ等だけを持ち出し、福島県内はもちろん、県外まですべて 「被ばくは少なかった。だから特別な検診や医療補助などは必要ない」と結論づけるつもりなのでしょうか。
 この日の会議では、私のとなりで「放射能から子どもを守ろう関東ネット」の代表、増田さんが傍聴していました。

増田さんは、こうした議論を聞きながら、「たったこのデータだけで、(千葉県の)私たちの初期被ばくもなかったことにされてしまうのか」と、怒りと不安をあらわにしておられました。

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