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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: 遮水壁
福島第1原発廃炉作業 見通し甘い汚染水対策を危ぶむvia 愛媛新聞
[…] 「リスクを低減できた」―東電幹部は昨年をこう総括した。楽観的にすぎよう。前進した部分は確かにある。例えば、建屋周辺の井戸から地下水をくみ上げる作業。浄化して海に放出する措置を昨年9月から始めた結果、1日300トンだった建屋への流入量は200トンに減った。 誤算が生じたのは、10月に完成した「海側遮水壁」だ。護岸に沿って鋼管を並べ、汚染地下水が染み出すのを防ぐ。護岸近くでくみ上げ浄化する手はずだったが、水量や放射性物質濃度などが予想を上回り、計画通り進まない。東電は1日400トンを建屋の地下に移送しているという。流入する地下水が減ったのに、処理が必要な汚染水を結果的に増やした見通しの甘さを猛省してもらいたい。 問題はまだある。遮水壁でせき止められた汚染地下水の水圧は、壁を傾かせるほどに高くなり、それまで大量に海に流れ出ていたことを裏付けた。容易に傾くようでは遮水効果に疑問も残る。さらに、雨水の排水路などを経由して高濃度汚染水が流出する事案も後を絶たない。 国や東電は、5年近くたっても流出を完全に止められない現状を重く受け止め、原発事故は今も続いているとの認識を新たにしなければなるまい。周辺環境への影響を国内外に説明する責任も肝に銘じたい。浄化後の海洋放出を含め、第三者機関による監視強化を求める。 一方、対策の切り札とされる「凍土遮水壁」は運用が見通せない。東電は建屋への流入だけでなく護岸付近の汚染地下水も減らせると、早期の凍結開始を主張する。しかし完全凍結する保証はない上、凍土壁ができたとしても、周囲の地下水位が建屋内の汚染水より低くなれば流出する危険がある。水位調整は容易ではあるまい。失敗はその後の作業の遅れに直結するばかりか、取り返しの付かない事態を招く可能性さえある。安全性の議論を尽くすべきだ。 繰り返される東電の場当たり的対応に鑑みれば、廃炉作業に国の積極的関与は欠かせない。出番はいくらでもある。汚染水対策は言うに及ばず、溶け落ちた核燃料の状態把握や取り出し技術の開発、国際協力も進めたい。近い将来、世界で多くの原発が廃炉の時期を迎えるのは明らかだ。福島第1原発の経験を国際社会が共有する仕組みを構築する必要があろう。 […] もっと読む。
東電福島原発、完成直後の「遮水壁」が傾いた 五輪公約「アンダーコントロール」の実態 via J-CASTニュース
地下水の水圧で最大約20センチ 東電によると、2015年11月25日、福島第1原発の1~4号機の汚染水をせき止める海側遮水壁が、海側に最大で約20センチ傾いているのが判明。地下水の水圧が原因だという。傾きによる、遮水壁の機能に影響はないとした。 遮水壁は、3年以上かけて10月26日に完成したばかり。鋼管594本を約780メートルにわたって港湾内の岩盤に打ち込んだもので、1日約400トンも海に流れ込んでいた地下水を10トンまで減らせるとしていた。 完成後の11月6日に廣瀬直己社長が東電サイトで「汚染水対策は大きく前進しました」とコメントしたように、汚染水対策の柱の1つに位置づけられていた。 「凍土壁」はいまだ建設中… 汚染水対策をめぐるトラブルは、今回が初めてではない。 海側の遮水壁のほかに、建屋周辺の井戸から地下水をくみ上げて浄化し、港湾内に排水する「サブドレン計画」、土壌を凍らせて地下水の流入を遮断する「凍土壁」がある。 このうち、凍土壁は当初の運転開始目標だった2015年3月に間に合わず、4月末になってようやく試験凍結が行われた。しかし、周囲に配管があるため凍結が難しい個所があったり、電源ケーブルの故障で冷却器が一時停止したりして、想定外の事態が続いた。今も建設工事が続いている。 遮水壁も現時点では、効果を「検証中」(東電)の段階で、放射性物質濃度が下がったといったデータはまだない。 […] もっと読む。
東電、遮水壁設置見送り 民主・馬淵氏証言 via msn. 産経ニュース
東京電力福島第1原子力発電所の汚染水漏れ問題で、東電が平成23年6月に遮水壁の設置を検討しながら、着工を先送りしていたことが分かった。原発 事故当時、首相補佐官だった民主党の馬淵澄夫選対委員長が18日の党会合で証言した。多額の費用負担による経営破綻を懸念した東電側の意向を当時の菅直人 政権も受け入れたという。民主党は政府を追及する方針だが、自らの責任も免れず、墓穴を掘る恐れもある。 馬淵氏によると、遮水壁設置の報 告書を同年6月14日に発表する予定だったが、株主総会を控えていた東電側が約1000億円と試算した費用負担の影響を懸念。発表の延期を海江田万里経済 産業相(当時)に求めたところ、政府側は「資本市場の混乱は避けるべきだ」と判断した。 この判断の是非は今後、問われることになるが、問題をその後、放置した側面は否めない。当時の菅政権は原発事故の責任は東電にあるとの立場を取っていた。だが、民主党にとって汚染水漏れ問題は政府を追及する数少ない材料だ。 続きは東電、遮水壁設置見送り 民主・馬淵氏証言