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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: 凍土壁
【独自】福島第一原発の処理水増加量、前年より3割減 タンク貯蔵ペースダウン 放出急ぐ根拠揺らぐvia 東京新聞
東京電力福島第一原発でたまり続ける汚染水を浄化処理した水(処理水)の2021年分の量が、前年より約3割減ったことが本紙の調べで分かった。1日当たりの増加量は126トンで、前年の170トンから大幅に減少。建屋屋根の補修が進み、汚染水発生源である雨水の建屋流入が抑えられたことが要因とみられる。東電は「23年春ごろ」に保管タンクが満杯になると主張しているが、本紙試算では満杯は「23年9月初め」となり、放出を急ぐ前提の期限が変わる。 […] ◆「建屋の屋根補修、想像以上の効果」 福島第一原発では2020年8月、3号機建屋の屋根に開いた大きな穴をふさぐ作業が終わり、汚染水増加につながる雨水の建屋流入を防ぐ対策が進んだ。一方、東京電力が主眼に据えてきた建屋への地下水流入を抑える対策は、巨額を投じているにもかかわらず効果がはっきり見えない。 […] ◆国費345億円投入、凍土壁の効果は不明 一方、建屋への地下水流入を抑えるため、国費345億円を投じて造られた凍土遮水壁は、効果が不明瞭なままだ。本格運用から4年以上たった9月以降、地中の壁の一部が解けるほころびも見え始めた。 原子力規制委員会の更田豊志委員長は今月2日、原発視察時に「凍土壁はずっと続けるものではない」と別の建屋止水対策を講じるよう促した。ただ、東電は具体策を打ち出せてはいない。(小野沢健太) 全文
福島第一原発 汚染水対策「凍土壁」一部で温度上昇 10度以上も via NHK News Web
[…] 「凍土壁」は、汚染水を減らす対策の一つで、福島第一原発の建屋の周囲にパイプを埋め込み、氷点下30度の液体を流し込んで凍らせて、“氷の壁”を張り巡らせることで地下水が建屋に流れ込むのを抑える仕組みです。 東京電力は「凍土壁」に温度計を設置し、地中の温度を測定していますが、福島第一原発4号機の山側に位置する一部のエリアで、通常氷点下にある温度が上昇し、先月中旬以降、0度を上回る状態が続いているということです。 温度の上昇が確認された場所は、深さ1メートルから4メートルほどの地点で最高で10度を超えた日もあったということです。 凍土壁の厚さは10メートルほどあり、東京電力は「壁の内側と外側で水位の差に大きな変動はなく、地下水の流入を抑える機能に影響はない」としています。 そのうえで「凍土壁と交差する排水路にひびが入るなどして水が漏れ、凍った部分にしみ出して、温度が上がった可能性がある」として、現場を詳しく確認するなど原因を調べることにしています。 全文
福島第一の凍土壁、冷却材の塩化カルシウム溶液漏れる via 読売新聞
東京電力は16日、福島第一原子力発電所で、汚染水発生を抑えるために地中の土壌を凍らせる凍土壁の凍結管4か所から、冷却材の塩化カルシウム溶液が漏れていたと発表した。漏れた量は約1600リットルとみられる。冷却材は有害ではなく、凍土壁の機能にも問題はないという。 東電によると、昨年12月26日、冷却材を供給するタンクの水位が低下したため、配管を調べたところ、継ぎ手から漏れているのを確認した。 続きは福島第一の凍土壁、冷却材の塩化カルシウム溶液漏れる
福島第一原発 凍土壁の冷却材漏れか 汚染水減らす対策で運用 via NHK News Web
福島第一原子力発電所の汚染水の発生を減らす対策として運用されている凍土壁の冷却材が一部で漏れたおそれがあり、東京電力では原因の特定を急いでいます。 (略) 東京電力によりますと、今月7日から8日にかけてこの冷却材をためているタンクの水位が下がったため、冷却材の循環を止めたところ、水位の低下はとまったということです。 このことから一部の凍結管から冷却材が漏れたおそれがあり、その量はおよそ1600リットルと推定されると発表しました。 東京電力では冷却材の循環を止めても、地盤がとけ始めるまで数か月かかるため、凍土壁の機能に影響はないとしていますが、原因の特定を急いで、補修などの対応を検討するとしています。 全文は福島第一原発 凍土壁の冷却材漏れか 汚染水減らす対策で運用
福島原発汚染水対策 凍土壁、効果見えず 国費345億円投入、近く完成 via 毎日新聞
東京電力福島第1原発1~4号機の周囲の土を凍らせて壁を築き、地下水の流出入を遮断する「凍土遮水壁(凍土壁)」について、原子力規制委員会は週内にも、全面凍結を認可する。当初は汚染水抑制の「切り札」とされ、世界でも類のない対策がようやく完成するが、国費345億円がつぎ込まれながら遮水効果ははっきりしない。浄化後の処理水の行方もめどが立たず、事故から6年半近くが経過してもなお、汚染水問題が廃炉作業に立ちふさがる。【柳楽未来、岡田英】 […] 凍土壁の建設は2013年5月、外部有識者による政府の「汚染水処理対策委員会」が複数の大手ゼネコンから提案された案の中から選び、東電に指示した。その年の秋には、20年東京五輪招致のヤマ場が控えており、国が前面に出て汚染水対策に当たっていることを国際的にアピールする狙いがあった。 民間企業の事故の後処理に税金をつぎ込めば国民の反発を招きかねないが、対策委関係者は「過去に例のないチャレンジング(挑戦的)な凍土壁なら国費を出せるという実情があった」と明かす。凍土壁は小規模な実用例はあるが、1・5キロにも及ぶ規模や年単位の長期の維持は例がなかった。 当時、政府・東電は、粘土で壁を造るなどの方法に比べ、凍土壁は建設にかかる時間が短く、不都合が起こった場合、解かせば元に戻せるなどのメリットがあると説明した。しかし、規制委は凍土壁によって地下水がせき止められて原子炉建屋周辺の地下水位が下がれば、建屋内の汚染水が逆流して漏れ出すことを懸念。効果や影響を見ながら段階的に凍結していく方針を取ったため、当初15年度内としていた完成予定は大幅に遅れた。 さらに遮水効果についても、計画を認可する規制委の審査で有識者から懐疑的な意見が相次いだ。今回認可されるのも、「遮水効果を上げていないから(地下水位が下がって汚染水が逆流することはなく)安心して凍結を進められる」(更田(ふけた)豊志・規制委員長代理)という皮肉な理由からだ。 凍土壁は年間に十数億円の維持費がかかる上、維持管理に携わる作業員の被ばく量も多い。原子炉建屋の地下の損傷部をすべて修復するめどはたっていない。浅岡顕・名古屋大名誉教授(地盤力学)は「このままでは効果の薄い凍土壁をずっと維持しないといけなくなる。別の種類の壁を検討すべきだ」と指摘する。 処理水80万トン、行き場なく 汚染水問題では、浄化後の処理水の扱いも東電を悩ませている。 汚染水は62種類の放射性物質を除去できる「多核種除去設備」で処理するが、トリチウムだけは原理的に除去できない。トリチウムは宇宙線によって自然界でも生み出されているほか、世界各地の原子力施設からも海に放出されている。規制委は「安全上問題ない」として処理水を海洋放出すべきだとの立場だが、風評被害を懸念する地元漁業関係者を中心に反対が根強い。東電は第1原発敷地内にタンクを次々と建設して処理水をため続けており、その量は80万トンに迫る。 […] 全文
福島第一原発の凍土壁が台風10号の影響で溶解、汚染水が流出 via 財形新聞
あるAnonymous Coward曰く、 先日東日本を中心に大きな被害を引き起こした台風10号による大雨の影響で、東京電力福島第一原発の凍土壁が2カ所で溶けていたそうだ(朝日新聞)。 凍土壁は汚染水の海への流出を防ぐために設置されたが、完全には凍らない状況で運用が行われていた(過去記事)。今回大雨で大量の水が流れ込み、これによって凍土壁の2か所が溶け、汚染水が凍土壁外に流れ出ているという。東京電力は薬剤を用いて再凍結を促進する工事をするようだ。 続きは福島第一原発の凍土壁が台風10号の影響で溶解、汚染水が流出 関連記事: 福島第1原発、建屋流入の地下水量倍増 台風の降雨で via 日本経済新聞 東京電力は5日、今年に入ってから1日当たり200トン前後だった福島第1原子力発電所1~4号機の建屋地下に流入する地下水の量が、8月の台風に伴う降雨の影響で同月下旬に約400トンに急増したと発表した。
福島原発、凍土壁の2カ所溶ける 台風影響、追加工事急ぐ via 福島民友
東京電力は1日、福島第1原発に接近した台風による大雨の影響で、汚染水対策「凍土遮水壁」の2カ所で温度が上昇し、凍土壁が溶けたような状態になったと発表した。追加工事を9月中に終え、0度以下に温度を下げるとしている。 (略) 東電によると、台風7号が接近した8月17日以降、大雨で地下水が増え、4号機南側と3号機東側で土中の温度が1度を超えた。担当者は「雨水の通る道があるのだろう。2カ所で(凍土壁が)一度溶けたようだ」と説明した。 全文は福島原発、凍土壁の2カ所溶ける 台風影響、追加工事急ぐ
福島第一の凍土壁、凍りきらず 有識者「計画は破綻」via 朝日新聞
東京電力福島第一原発の汚染水対策として1~4号機を「氷の壁」で囲う凍土壁について、東電は18日、凍結開始から4カ月半で、なお1%ほどが凍っていないと原子力規制委員会の検討会に報告した。地下水の流れを遮るという当初の計画は達成されておらず、規制委の外部有識者は「破綻(はたん)している」と指摘した。 東電の報告によると、3月末に凍結を始めた長さ約820メートルの区間の温度計測点のうち、8月16日時点で99%が零度以下になったが、地下水が集中している残りの部分はまだ凍っていないという。東電は、セメントなどを注入すれば凍らせられると主張した。 凍土壁の下流でくみ上げている地下水の量は、凍結開始前とほとんど変わっていない。外部有識者の橘高(きつたか)義典・首都大学東京教授は「凍土壁で地下水を遮る計画は破綻している。このまま進めるとしても、別の策を考えておく必要がある」と指摘。 続きは福島第一の凍土壁、凍りきらず 有識者「計画は破綻」
東電「完全凍結は困難」 第一原発凍土遮水壁 規制委会合で見解 via 福島民報
東京電力は19日、福島第一原発の凍土遮水壁について、完全に凍結させることは難しいとの見解を明らかにした。同日、都内で開かれた原子力規制委員会の有 識者会合で東電の担当者が示した。東電はこれまで、最終的に100%凍結させる「完全閉合」を目指すとしていた。方針転換とも取れる内容で、県や地元市町 村が反発している。 (略) 凍土壁は1~4号機の周囲約1.5キロの地中を凍らせ、建屋への地下水の流入を抑え、汚染水の発生量を減らす計画。 東電は3月末に一部で凍結を始めたが、一部で地中の温度が下がらず追加工事を実施した。東電によると、第一原発海側の一日当たりの地下水くみ上げ量は6月が平均321トン。5月の352トンに比べ31トン減少したが、凍土壁の十分な効果は確認できていない。 (略) 福島第一原発が立地する双葉町の伊沢史朗町長も「公式の場で方針転換とも取られかねない発言を唐突にする東電の姿勢には、非常に違和感を感じる」と指摘 した。双葉地方町村会長の馬場有浪江町長は「凍土壁で汚染水を完全に管理できるという説明だったはず。町民の帰還意欲にも影響しかねない問題だ」と批判し た。 一方、東電は「地下水流入量抑制が目的で、100%閉合を確実に実施するわけではない。目的は変わっておらず方針転換ではない」(本店広報室)としている。 全文は東電「完全凍結は困難」 第一原発凍土遮水壁 規制委会合で見解
3カ月たっても効果見えず…凍土壁にはもう頼れない? 漏洩リスク高いタンクの使用継続もvia産経ニュース
東京電力福島第1原発の汚染水対策として期待されていた「凍土遮水壁」が運用開始から3カ月経過しても効果が見えない。相変わらず汚染水が増え続けていることから、東電は漏洩リスクのある「フランジ型タンク」を来年度以降も使用継続する見通しを原子力規制委員会に示した。フランジ型では汚染水が漏れるトラブルがたびたび生じており、長期使用への懸念が高まっている。(原子力取材班) 「懸念が現実に…」漏れるため息 凍土壁は1~4号機の建屋を取り囲むように地中に凍結管を埋め込み、氷の壁を作って地下水の流れを遮断する仕組み。政府と東電が汚染水対策の「抜本策」と位置づけて国費約345億円を投じ、今年2月に建設工事が完了した。東電は当初、凍土壁が完成すれば汚染水の発生量は“劇的”に減少すると見込んでいた。 ところが、先月27日に東電が規制委との非公開の面談で提示した資料によると、汚染水の発生量は現在、1日400トン程度で、3月末に凍土壁の運用を始める前からほとんど変わっていない。 凍土壁の凍結範囲は現在、海側(東側)が100%、山側(西側)が95%でまだ完了していないが、東電はこのまま効果が出ず、汚染水が増え続けることも仮定して、来年4月以降もフランジ型で汚染水を保管する試算を規制委に示した。 かねて、凍土壁の効果に疑問を呈してきた規制委側は「指摘していたことが、残念ながらその通りになりつつある」とため息を漏らす。 […] 東電は当初、今年度内に全てのフランジ型を解体し、継ぎ目がなく漏れにくい「溶接型」のタンクに置き換える計画だった。そもそも、フランジ型タンクの耐用年数は「5年が目安」(東電)だからだ。 ところが、増え続ける汚染水に溶接型の建設が間に合わず、現在、ストロンチウムのみを処理した濃度の高い汚染水をフランジ型タンクに移送している。 一方で溶接型タンクの一部では、放射性物質の濃度の低い処理済み水を保管している状況もあり、規制委の更田豊志委員長代理は、「ウサギを鉄格子に入れているのに、トラを木枠に入れていますという世界だ」と、その矛盾を指摘している。 […] もう限界…敷地埋め尽くすタンク […] 政府と東電は、トリチウムを除去する方法などさまざまな選択肢がある中で、汚染水処理装置でも取り切れないトリチウムを含んだ水(約60万トン)の海洋放出も検討している。今秋にも何らかの方針を示すとみられるが、実際の放出には事前の調査や必要な設備の建設に1年半~2年程度かかるとみられ、地元との協議や規制委による審査などでさらに長期化する可能性もある。問題は、そこまで持ちこたえられるかどうかだ。 東電は「タンクの容量は当面確保されており、今後、凍土壁の効果もある程度期待できると信じている」としているが、そんな悠長なことを言っていて大丈夫なのだろうか。 巨額の費用を投じた「氷の壁」の現実を、そろそろ直視しなくてはならない時期にきているのではないだろうか。 もっと読む。