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Tag Archives: 東京電力
<原発事故避難者集団訴訟>「手順従わず炉心溶融」専門家が証言 via 河北新報
東京電力福島第1原発事故で宮城県などに避難した福島県浜通りの住民が東電と国に損害賠償を求めた訴訟で、日本原子力研究開発機構の元研究者で社会技術安全システム研究所(茨城県ひたちなか市)の田辺文也所長の証人尋問が28日、仙台地裁であった。田辺氏は「東電が手順通りに対応せず炉心溶融が起こり、事故が深刻化した」と証言した。 津波で原子炉の冷却機能が失われた同原発2、3号機に関し、東電は2011年10月に原子力安全・保安院(当時)に報告書を提出。想定事象に対応する「事象ベース」と、炉心損傷時の「シビアアクシデント」の各手順書のみを使ったと明記している。 田辺氏は、東電が原因不明の原子炉の状態に対応する「徴候(ちょうこう)ベース手順書」を参照しなかった点を問題視。同手順書に従わず、原発内の現地対策本部が格納容器のベントを優先させた結果、「原子炉を減圧し(原子炉水位の異常低下時に行う)低圧注水に切り替えるタイミングが遅れた」と強調した。 続きは<原発事故避難者集団訴訟>「手順従わず炉心溶融」専門家が証言
トリチウム水 海洋放出 福島の漁業者、危機感強く via 毎日新聞
東京電力福島第1原発で増え続ける放射性トリチウムを含んだ処理水の処分方法をめぐり、経済産業省の有識者小委員会は30、31の両日、福島県と東京都で市民を対象にした初の公聴会を開く。同省や東電は「保管が限界に近づいている」と処理水の海洋放出を念頭に年内に決着したい意向だが、試験操業を重ねてきた福島の漁業者らは「築いた安全への信頼が崩れかねない」とかつてない危機感を強めている。 「科学者は『海に流せばいい』と簡単に言うが、国民はそれでも今と同じように福島の魚を買ってくれるのですか」。津波で壊れた船を再建し、試験操業に参加する同県相馬市の漁師、高橋通さん(63)が問う。現在の技術で除去できないトリチウムを含む処理水の海洋放出について、経産省が最も処理期間が短く低コストだとし、原子力規制委員会も容認していることに、漁業者への視点が欠けていると思うからだ。 (略) 汚染水は、溶融核燃料(燃料デブリ)の冷却水や地下水で1日約220トン発生し、今後も年間約5.5万トン増えるという。現在、第1原発敷地内のタンクは880基で、東電は21年以降の増設計画を示していない。 規制委によると、仮に基準上限のトリチウムを含む水を毎日2リットル飲んだ場合、年間の追加被ばく量は約1ミリシーベルトで、国際放射線防護委員会による平常時の追加被ばく線量の限度と同じになるという。公聴会では科学的知見やコストなどを説明し、会場からの意見を集約した後、政府が東電と協議して処分方法を年内にも最終決定する。【乾達、岩間理紀】 全文はトリチウム水 海洋放出 福島の漁業者、危機感強く
検証請求に関する意見陳述 via 福島刑事訴訟支援団
指定弁護士は,平成29年3月10日付け検証請求書で,福島第一原子カ発電所,双葉病院,ドーヴィル双葉,救助避難経路において検証するよう求め,また,同年9月19日に補充意見書,平成30年7月20日に補充意見書(2)を提出しました。本日は,福島第一原子カ発電所及びその周辺の検証の必要性について意見を述べます。 1 はじめに 本件の争点の一つは,被告人らに本件事故を予見することができたかどうか,予見できたとして結果を回避できたかどうかです。 (1) この争点を判断するには 同発電所の10メートル盤を超える津波が襲来する 10メートル盤上に設置されている建屋内部に浸水する 建屋内にある非常用発電機や電源盤が被水して交流電源を失う 交流電源が失われたことにより,非常用電源設備や冷却設備等が機能を喪失する その結果,原子炉の炉心に損傷を与え,水素爆発を発生させる という事故発生の経過を,具体的,現実的に理解することが不可欠です。 […] 全文
原発廃炉の作業員に「危険手当」支給へ 労働紛争が和解 via livedoor
東京電力福島第一原発の廃炉作業に従事した元作業員の男性(46)が、末端の下請け企業の作業員に「危険手当」が支払われないのは不当だとして申し立てた労働紛争が24日、中央労働委員会で元請けなど4社と和解した。 元請け企業に下請けが連なる多重請負のなかで、手当が作業員にきちんと支払われるよう企業側が取り組むとの内容だ。 […] 男性は2013年6月に廃炉作業の5次下請け企業に雇用され、原発建屋の近くに散らばったガラスの回収作業にあたった。代理人によると、東電は被曝(ひばく)の危険がある作業員に支払う危険手当分を上乗せした金額で元請け企業に業務を発注したが、男性に危険手当は支払われなかった。男性に未払い分が支払われるかどうかは、非公開としている。 全文
「福島原発事故は犯罪」告訴団長・武藤さんが高知市で講演 via 高知新聞
東京電力福島第1原発事故を巡り、旧経営陣の刑事責任を問う福島原発告訴団の団長、武藤類子さん(65)=福島県三春町=を招いた講演会が21日、高知市内で開かれた。「福島原発事故は犯罪、人権侵害だ」と訴え、東電の元会長ら3人が業務上過失致死傷罪で強制起訴されて審理が続く裁判について語った。 「原子力緊急事態宣言はまだ発令中。事故から7年半たったが、何も終わっていないと感じる」。そう切り出した武藤さんは、除染廃棄物を詰め込んだフレコンバッグが2200万個もある福島の現状を報告しつつ、「福島からあなたへ」と題する講演を進めた。 (略) 避難指示の解除が進んでいることに対しては「除染などで事故前の放射線量に戻ったから安心してくださいという意味ではない。放射線は浴びるけど、まあ、健康に大した被害はないだろうから我慢して暮らしてくださいというのが、今の帰還政策だ」と指摘した。 事故の責任を問う刑事裁判は、2012年の全国約1万5千人による刑事告訴・告発がきっかけで始まったと報告。東京地検は不起訴処分としたが、検察審査会の審査を経て15年に旧経営陣3人の強制起訴が決まったことを振り返り、「針の穴を通すような厳しさだった」と述べた。 争点に関して「東電は08年には、15・7メートルの津波が福島第1原発を襲う可能性があると認識していた。ところが、当時の経営陣は津波対策を保留した。莫大(ばくだい)なお金をかけたくないからと、ずるずる引き延ばしている間に『3・11』が起きた」と主張。「それによって甚大な被害を多くの人に与えた。これはれっきとした犯罪ではないか」と訴えた。 講演会は「原発をなくし、自然エネルギーを推進する高知県民連絡会」などが主催(井上智仁) 全文は「福島原発事故は犯罪」告訴団長・武藤さんが高知市で講演
「宇宙戦艦ヤマト」が流れる 福島原発の小さな一歩 via 日本経済新聞
福島第一原子力発電所では、軽装備で作業できる「Gゾーン」と呼ばれるエリアが敷地の96%に広がった。増えたのはたった1%にすぎないが、東京電力ホールディングス(HD)関係者は「たかが1%、されど1%」と話す。事故のあった2号機と3号機を歩いてみてその意味を探った。 ■敵は暑さ (略) 敷地内は、放射線量などに応じて「Red」「Yellow」「Green」の頭文字で示す3つのゾーンに分けられている。この日は「Y」と「G」ゾーンを取材した。 今回の見直しで「Y」から「G」へと変更されたのは、具体的には1~4号機の周辺道路など。もちろん建物内などは「R」で厳重な防護服が必要だが、周辺からパトロールなどが軽装備で可能になったという。 「G」は一般服エリアとも呼ばれ、使い捨て防じんマスクにヘルメット、一般作業服という軽装備で動き回ることができる。2号機と3号機の間を軽装備で歩いてみると、爆発時に壊れた建物の破片が数メートル先にむきだしになっている。 (略) 靴下と手袋は3重。薄めのレインコートのような「カバーオール」と呼ぶ服で全身を包む。マスクもするため呼吸も多少しづらい。防護服の下の作業服の胸ポケットなどに保冷剤を入れていたが、外を歩くと汗ばんだ。この格好で真夏の日差しの中を歩くのは厳しいだろうなと感じる。 防護服の着脱に計40分ほどかかることを考えれば作業効率も上がる。「されど1%」は現場の作業員の肌感覚だ。 ■難作業の前の静けさ 事故当時の水素爆発で屋根が大破してしまった3号機には、溶け出した燃料デブリ(ごみ)のほか、使用済み核燃料が建物内のプールに残っている。燃料取り出しのため「ロールケーキ」と現場で呼ばれているカバーが屋上に設置されている。 ロールケーキへと昇っていくエレベーターで目についたのは「さらば地球よ~」で始まる「宇宙戦艦ヤマト」の歌詞が書かれた紙だ。エレベーター内ではこの曲のメロディーだけが流れる。「必ずここへ 帰ってくると」。作業員たちはこの歌詞をながめ何を思うのだろうか。以前は、ZARDのヒット曲「負けないで」の音楽がかかっていたという。 (略) ■タンクだらけ 敷地内を移動しているといやでも視界に入ってくるのが汚染処理水をためるタンクだ。原発を冷やすためにかける水が放射線で汚染されるため、浄化処理をしてからタンクにためている。形も様々。最初はコンテナのような四角いものを使っていたというが、容量が小さいため次に円筒形の「フランジ型」と呼ばれるタンクを使った。ただ、鋼板をボルトで締める簡易な設計だったため結合部から漏洩が相次ぎ、現在は漏れにくい「溶接型」への切り替えを進めている。 敷地内の汚染処理水は既に約100万トンに達し、タンクは約900基にふくれあがっている。工場で大枠を作って海上輸送し、現地で組み立てる。今も週に1基ペースで増えているという。汚染水は浄化後も放射性トリチウムが残る。基準以下の濃度に薄めれば科学的には海洋放出が可能とされるが、風評被害の懸念などから処分方法は決まっていない。 一度でも使ったタンクは敷地外には運べない。敷地ではタンクを増設する余地が限界を迎えつつある。20年までに137万トンを保管できるようタンクを作る計画だが、追加で置ける場所は30万トンを切った。 全文は「宇宙戦艦ヤマト」が流れる 福島原発の小さな一歩
福島第一原発、核燃料取り出し装置に不具合 東電が発表 via 朝日新聞
東京電力は9日、福島第一原発3号機の使用済み燃料プールに設置した核燃料の取り出し装置に不具合が起きた、と発表した。3号機では、今秋に燃料の取り出しを目指していたが、別の装置に故障が続き、開始時期を今年11月中に改めたばかりだった。さらに日程が遅れる可能性もある。 […] 3号機のプールには、566体の使用済み燃料が保管されている。新たな地震や津波で設備が壊れる恐れがあるため、敷地内の別の専用施設に移すよう急いでいる。(川原千夏子) 全文
福島第一原発、核燃料取り出し装置に不具合 東電が発表 via 朝日新聞
東京電力は9日、福島第一原発3号機の使用済み燃料プールに設置した核燃料の取り出し装置に不具合が起きた、と発表した。 (略) 東電によると、8日午後、装置の検査中にロープの破断を示す警報が出た。作業員が調べた結果、ロープの破断は無く誤警報と判明したが、原因を突き止めるために検査を中断した。東電は、11月の燃料取り出し時期は変えず、「(引き続き)目標として作業を進める」としている。 3号機のプールには、566体の使用済み燃料が保管されている。新たな地震や津波で設備が壊れる恐れがあるため、敷地内の別の専用施設に移すよう急いでいる。(川原千夏子) 全文は福島第一原発、核燃料取り出し装置に不具合 東電が発表
福島第1原発の記念グッズ 販売を中止 via 毎日新聞
東京電力が、福島第1原発の記念グッズとして1日に発売したばかりのクリアファイルに批判が相次いだため、販売を中止したことが8日、分かった。 (略) クリアファイルは1~4号機や構内の写真を載せており、3枚セットで300円。第1原発構内のコンビニ2店舗のみで販売し、ほぼ原価のため利益は出ないとしていた。視察者や廃炉作業を担う企業から、かねて「記念品が欲しい」との要望があったという。 インターネット上には「思い出が欲しい」といった声がある一方、批判的な意見が見られた。(共同) 全文は福島第1原発の記念グッズ 販売を中止
避難区域で不法投棄の疑い 福島、建物解体の廃棄物 via 日本経済新聞
東京電力福島第1原発事故で全域が避難区域となっている福島県大熊町で、被災家屋の解体工事で出た廃棄物が仮置き場に運ばれず、解体現場の地中に埋められた疑いがあることが1日、環境省への取材で分かった。福島県警は、放射性物質汚染対処特措法違反の疑いもあるとみて捜査している。 県警は放射線量が高い帰還困難区域や、居住制限区域内の数カ所で既に掘り起こしを実施し、木片やガラスなどを発見した。 (略) 解体工事は環境省が発注した。元請けの清水建設から今年3月末「解体した廃棄物を埋めたという証言が下請け業者からあった」と同省に報告があった。 全文は避難区域で不法投棄の疑い 福島、建物解体の廃棄物