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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: 偏見
原発事故と向き合う高校生 via NHKおはよう日本
先週金曜日、福島県内の高校生たちが、ある場所を訪れました。 東京電力福島第1原子力発電所です。 原発の事故後、18歳未満の立ち入りが認められたのは初めてのことです。 […] 和久田 「今回、東京電力福島第一原発を訪れたのは、県立福島高校で化学や物理に取り組む『スーパーサイエンス部』という部活の生徒たちです。 震災直後から身近な場所の放射線量を測ったり、風評被害に苦しむ農家から直接話を聞いたりして、原発事故の実態を福島県外や海外の人たちに伝える活動をしてきました。」 […] 東京大学大学院 理学系研究科 早野龍五教授 「廃炉の最終的なところを見届ける世代、特に福島で生まれ育った世代は、それをきちんと見ていく、一番最初のチャンスとして、現場はどうなっているか、君たちの目できちんと見てほしい。」 参加する生徒は本人が希望し、保護者の同意も得た13人です。 […] 小学5年生の時に震災に遭った法井さん。 その後、もとの生活を取り戻すうちに、原発への関心は薄れていました。 それが変わったのは、「スーパーサイエンス部」の活動がきっかけでした。 今年(2016年)5月、法井さんたちは街の中心部にあり、市民に親しまれてきた信夫山を訪れました。 震災直後に、基準を超える放射線量が観測され、山の中にある公園は一時、利用が制限されていました。 法井さんたちは、線量がその後どうなったのか調べました。 「0.254マイクロシーベルト/h。」 集めたデータは、地元の幼稚園で報告しました。 震災以来、中止されていた信夫山への遠足を再開すべきか、保護者たちが迷っていると聞いたからです。 法井さんたちは、自分たちで測った線量を示しながら、専門家の意見も交え、遠足を再開しても大丈夫だと説明しました。 しかし、保護者から飛び出したのは思いがけない質問でした。 保護者 「自分に子どもができたとして、行かせたいと思いますか?」 法井さんにとって、信夫山は特別な場所でした。 毎年春になると、家族や友だちと一緒に登っていました。 それが今も「危ない」という声が根強く残り、遠足が実現しないことに悔しさがこみ上げてきたのです。 […] そんな法井さんが今、心を痛めているのが、横浜で福島から避難してきた中学生がいじめを受けていた問題です。 法井美空さん 「そのニュースを、朝バタバタしている時間に見たが、そのときに思わずテレビの前で立ち止まってしまって、なんか、つらいなと思った。」 福島に向けられた偏見の目。 人の心にいったん染みついた先入観はなかなか変わらないことに戸惑いを感じていました。 いよいよ視察の日。 生徒たちは、さまざまな問題の引き金となった原発の事故現場を直接、その目で確かめて自分たちに何ができるのか考えようとしていました。 発電所の構内は、大半のエリアで放射線量が下がったとして、普段着での視察が認められています。 最低限の対策として、靴に袋をかぶせ、手袋をします。 … Continue reading
「中学生人権作文コンテスト」で「それでも僕は桃を買う」が総理大臣賞受賞 via Bran.net
法務省と全国人権擁護委員連合会が中学生が、日常生活の中で得た体験に基づく作文を書くことを通して、人権についての理解を深めることを目的として実施し ている「全国中学生人権作文コンテスト」で、宮城県古川黎明中学校の大沼逸美君(14)が書いた「それでも僕は桃を買う」が最高賞の内閣総理大臣賞を受賞 した。6,930校の中学校から,941,146名という過去最高の応募があった中での受賞となった。 福島の桃は,被害ではなく,「差別されているのだ」とはっきりと感じた。 大沼君は家族旅行中に福島産の桃が並んだ売店で、「桃が食べたい」とせがむ子に母親が「だめ。」「だって,この桃,福島産だよ。放射性物質っていう良くない物がついてるかもしれないからね。」と説き伏せ、しぶしぶ諦めた子どもの姿を見た。 大沢君はかつて、中国籍であることを理由に友人から「黙れ、中国人」という言葉を投げかけられた経験があるという。 大沢君は「だって福島産だよ」という言葉とその時の経験を重ね合わせ、心の中である決意を固めた。 『僕の場合は,中国という国のことを知りもしないのにばかにされ,福島の桃は,放射性物質のことをあまり知らないのに,危ないと決めつけられ,自分と桃が 重なって見えたのだ。風評被害という言葉は知っていたが,この時,僕は,福島の桃は,被害ではなく,「差別されているのだ」とはっきりと感じた。』 『だから,僕は,桃を買うことにした。僕は差別される側の気持ちを知っている。それなのに,その僕が,知らず知らずのうちに,他の人と同じように福島県産 の桃に偏見をもち,差別していた。それは,桃だけにとどまらず,福島の人々を差別していることにもなるのだと気づき,これではいけないと思ったからだ。新 潟からの帰り道,僕は,磐越自動車道のサービスエリアで,桃を買った。それは,もう偏見をもたない,差別などしないという,小さいけれど大きな僕の決意で もあった。』 続きは 「中学生人権作文コンテスト」で「それでも僕は桃を買う」が総理大臣賞受賞 当サイト内関連記事 全国中学生人権作文コンテスト古川の大沼君、最優秀賞 via とある原発の溶融貫通(メルトスルー) 参考 第33回全国中学生人権作文コンテスト入賞作文集 via 法務省 「それでも僕は桃を買う」全文PDF ダウンロードはこちら
Interview:内田伸輝 「おだやかな日常」監督 放射能不安と偏見、母親にエール via 毎日新聞
福島第1原発の事故に翻弄(ほんろう)される東京近郊の女性たちを描いた「おだやかな日常」が公開中だ。内田伸輝監督は「我が子を放射能から守ろうとする切実な不安を抱える母親にエールを送りたかった」と話した。 夫から離婚を切り出され、漏れた放射性物質から娘を守ろうとして周囲からバッシングされるサエコと、仕事も手につかず夫に引っ越しを求めるユカコ。2人の女性と周囲の反応、偏見を描く。 […] 「この映画は事故から1カ月程度の話。その先のうめきはたくさんある。物語の続きとしてではなく、この先の状況も描いていきたい」と話した。 全文は Interview:内田伸輝 「おだやかな日常」監督 放射能不安と偏見、母親にエール 関連記事 杉野希妃、震災を経て露呈した問題と正面から向き合った最新作 via 映画.com (「おだやかな日常」プロデューサであり主演女優の杉野希妃のインタビュー)
ザ・特集:福島第1原発事故11カ月 「死の灰」の教訓、どこへ 大石又七さんに聞く via 毎日新聞
(抜粋) 帰港するまでの2週間、食事や呼吸を通して内部被ばくを受けた。乗組員の正確な被ばく量は分かっていない。都立第五福竜丸展示館(東京都江東区)を 運営する公益財団法人第五福竜丸平和協会によると、白血球減少などさまざまな状況から2000~3000ミリシーベルトと推測される。一度に4000ミリ シーベルトを浴びると半数が死に至ると言われている。乗組員23人のうち、最高齢の久保山愛吉さん(当時40歳)は急性放射能症で半年後に死亡。大石さん は頭髪が抜け、白血球も減少したが、1年2カ月の入院生活を経て退院できた。日米政府は55年、法律的な責任を伴わない「見舞金」7億2000万円を米国が日本に支払うことで合意。ビキニ事件は政治的には「完全決着」し た。だが、帰郷した大石さんを待っていたのは、被ばく者への差別や偏見、受け取った見舞金190万円へのねたみのような感情だった。返済のあてのない借金 の肩代わりを求められたりした。耐えきれず、その年に東京へ移住。クリーニング店で働き始めた。「被ばくの過去を知られていないところで、人混みに紛れて 暮らしたいと思ったのです」 やがて結婚。最初の子は死産だったが、子ども2人を授かった大石さんは、差別や偏見が家族に及ぶことを恐れ事件について沈黙を貫いた。だが-- 「娘の結婚は2回破談になりました。世の中に女性はたくさんいるのに、何も……と。被ばく者やその家族というだけで、世間は『人間から外れたもの』と見 た」。今も無念そうな表情を浮かべる。 全文はザ・特集:福島第1原発事故11カ月 「死の灰」の教訓、どこへ 大石又七さんに聞く
原発避難者の「許されざる結婚」福島への偏見や差別は本当にあるのか(その1) via JB Press
福島第一原発事故から避難した人たちが差別や偏見にさらされたという話をよく聞く。「放射能がうつると学校でいじめられた」「福島ナンバーの車を避難先(他県)で駐車していたら『帰れ』と車体に落書きされた」など。新聞やテレビでは「けしからん」「あってはならないこと」と非難の大合唱である。 が、私は当事者に会って話を確かめた記事を見たことがない。 私は自分の目で確かめないうちは信じないでおこうと決めた。「いかにもありそうな話」だからだ。 現実は人間の想像を超える。「なるほど、それはありそうだ」と思う話など、デマかつくり話、よくて脚色であることが大半である。誰にも悪意がなくても、伝わるうちに尾ひれがつくことはよくある。 そんな原発災害被災者への差別や偏見は、本当にあるのだろうか。もしそうなら、ヒロシマやナガサキの被害者に起きたのと同じ「人災」が繰り返されたことになる。 そこで、避難民の人に取材で会うたびに「そういう話を直接知っていますか」と聞いて回った。やはり大半の答えは「そういう話を聞いたことがある」だった。 が、ごく稀に「そういう人間を知っている」という答えに出会う。その時は紹介してもらって会いに行く。そんな作業を重ねた。 続きは 原発避難者の「許されざる結婚」福島への偏見や差別は本当にあるのか(その1)