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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: 二木幸夫
菅元首相と識者が語った原発とエネルギー問題–シリアスゲームができることとは via CNET Japan
(抜粋) 今回のテーマは「シリアスゲームの現状 日本の不都合な真実~福島第一原子力発電所事故 ゲームにできること~」。3月11日より配信が開始されているスマートフォン向けテキストアドベンチャーゲーム「エネシフゲーム・インタビューズ」ならびに、この作品が扱っているエネルギー問題と原子力発電についてのトークが展開された。 登壇したのは第一部に本作の開発プロデューサーを務めたダイスクリエイティブの小関昭彦氏と、ディレクターを務めたグランディングの二木幸夫氏。さらに 本作にも登場する東京工業大学助教の澤田哲生氏と東京都市大学教授の高木直行氏という、原子力の専門家が登壇。そして第二部では、衆議院議員の菅直人元首 相が講演を行った。 (略) 本作がインタビューを通じて進行する、また情報リストのコンプリートこそあってもゲームとしてのゴールがなく、その判断をユーザーにゆだねるという 内容となったのは、開発にあたり実際に識者に話を聞いていくなかで、これをそのまま内容にしたほうがいいのではと感じたからだという。二木氏は当初、原発 の反対運動やエネルギー問題を体験できるような内容を考えていたそうだが「僕たちは専門家ではなく、話を聞けば聞くほどいろんな意見と見解があるため、誰 の情報を信じていいかわからない。それであるならば、さまざまな意見を聞くという過程そのものを体験してもらうアドベンチャーゲームにした」(二木氏)と 振り返る。 高木氏と澤田氏が本作に登場した経緯についても触れられた。高木氏は、2008年に大学教授になるまで、約16年間は東京電力で勤務。東電時代で 最後の直属の上司は、東日本大震災時に福島第一原発所長をしていた吉田昌郎氏だったという。学生時代から原子力を専攻し、自ら「完全に原子力人間」という ほど、長年原子力発電に携わってきた人物。本作の提案を受けた時点では震災からまだ1年も経過していない時期ではあったが「吉田さんがどういう気持ちで対 応されているか、さらに最後にいた部署は原子力安全の中枢を担うグルーブだったが、当時向かいに座っていた人が現場で対応しているという状況を見ると、い てもたってもいられずなんとかしたいという気持ちが強かった」と当時の心境を語った。ゲームというインパクトのある媒体であることや、東電社員時代から反 原発団体と直接話を聞くなど、立場の違う人たちと話をして交流を持つことに抵抗がなかったため快く引き受け、取材も丁寧だったと振り返った。 澤田氏は自ら「原発推進派」と言い切り、日本エネルギー会議の発起人としても活動している。まわりから“御用学者”と言われていたことに触れ「東 京電力や政府からお金をもらってないので、御用学者じゃありません」と笑いながら否定しつつ、出演の打診については自身の子どもがゲームに親しんでいたこ とや、原発に対する意見が横並びに扱われることに関心を示したという。「原子力発電というオプションがあるということを言い続けてきたし、その主張を少し でも扱ってもらえることがありがたかった」(澤田氏)と振り返った。 (略) 事故後、仮に事故が収束できず最悪の事態に陥った場合に、強制移転の区域のシミュレーションを原子力委員会委員長に指示。そこで出てきたのは、福島 第一原発から半径250キロ圏内、人口にして5000万人が避難するという可能性。半径250キロ圏内は神奈川県の一部(横浜以西)を除く首都圏を包みこ むことになり「5000万人の人が、それまで住んでいた地域に戻れない状況が10年から20年続く。人っ子ひとりいない東京や横浜などを想像すると、本当 に恐怖」(菅氏)というように、国家としての機能を失うに等しい深刻な事態に陥ることが予測される。 菅氏は「事故が起きていなければ、いわゆる原発の安全神話を信じ続けていたかもしれない」と振り返りつつ、事故後は考えを変えたという。国家が機 能しなくなるほどの大きな被害を出すものは戦争と原発以外にはなく、さらに地震や津波といった天災は防ぎようがないものの、原発は動かさなければ事故が起 こりようがないと主張。国家の機能を失うリスクをもってしても使う必要があるのかと、原発に頼らないエネルギー施策を訴えた。 この日は河野氏からのビデオメッセージも上映された。河野氏は「原発事故は過去に起きたことではなく、いまだに続いていること。廃炉や汚染水問題 も毎日新しい話が出てくる。今のエネルギー問題に真摯(しんし)に取り組まないといけない。人格攻撃ではなく、いろんな建設的な議論をしてほしい」とメッ セージと寄せた。また黒川氏は第一部としてのまとめではあるが「現在原子力に関わっている方々は、ある種の使命感を持っている。また、エネルギー問題には 大きな権力も動いている世界であり、どのように扱っていくかはよく考えるべき今後の課題」と語った。 全文は菅元首相と識者が語った原発とエネルギー問題–シリアスゲームができることとは