飯舘村では、東京電力福島第一原子力発電所の事故のため帰還困難区域となり避難指示が続いている長泥地区のうち先行して除染などを進める「特定復興再生拠点区域」になっていない地域の一部について、いわゆる「除染なき避難指示解除」の枠組みを使って、来年春の大型連休ごろに避難指示を解除する方針を明らかにしました。
「拠点区域外」の避難指示解除の具体的な時期が示されたのは、初めてです。
立ち入りが厳しく制限される帰還困難区域となっている飯舘村の長泥地区は、全体の17%が先行して除染などを進める「特定復興再生拠点区域」として来年春の避難指示解除を目指していて、このほかの地域についても来年春以降段階的に解除したいとする案が示されていました。
国と飯舘村は、20日、福島市内で住民説明会を行ったうえで記者会見を開き、国による除染が行われていなくても自治体に土地活用の強い意向があれば放射線量が下がり住民が帰還しないことなどを条件に避難指示を解除できる「除染なき避難指示解除」の枠組みを使って、来年春の大型連休ごろに、「拠点区域外」の一部の避難指示を解除する方針を明らかにしました。
解除されるのは、地面にコンクリートを打つなどして放射線を遮る国の実証実験が行われていた6400平方メートルの土地で、村内の「拠点区域外」の0.07%にあたります。
放射線量が十分下がったことが確認されたことから、こうした実証事業の成果を広く見てもらうため自由に立ち入れるようにするということです。
「拠点区域外」の避難指示解除の具体的な時期が示されたのは、初めてです。
また、これにあわせて村内の拠点区域の避難指示をすべて解除する方針も示されました。
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