放射線、マス目で見よう 小学生、危険性学ぶ 福島 via 朝日新聞

東京電力福島第一原発事故の被害を受けた福島県郡山市の小学校に、マス目を描いた紙を使って校内の放射線量を「見える化」し、危険性を教えている教諭がいる。大津市で開かれている日本教職員組合日教組)の教育研究全国集会(教研集会)で報告した。

福島第一原発から約60キロ離れた福島県郡山市立柴宮小の飯塚裕一教諭(56)。24日、環境や公害についての分科会で報告した。放射線の「見える化」学習は、2012年に勤務していた同市立薫(かおる)小で2年生に初めて実施し、翌年は柴宮小の1年生に行った。

放射線の危険性を説明しても、低学年の子は理解できず、校内の側溝や水たまりなど線量の高い場所に近づくことがあった。飯塚さんはそうした場所の 線量を測定、教室内の線量(当時は毎時約0・1マイクロシーベルト)を1マスとして、それらが何マスになるか赤や青で色づけしてみた。色で埋まったマスの 数で、危険性が分かる仕組みだ。

学級活動の時間を使った学習では、事故直後の11年4月に体育館の雨どい下の側溝で測った線量を反映させた紙を紹介。子どもたちは10~20マスと予測しており、100マスすべて真っ赤に埋まっていたことに驚いた様子だったという。除染後は5マスに減ったが、それでも国の基準値を超えていたことを伝えた。

(略)

課題も見つかった。こうした学習の4カ月後、「放射線から身を守るためどんなことに気をつければいいか」とアンケートをとると、「危険な場所に近づかない」と答えられたのは4割で、6割は白紙だった。  飯塚さんは「原発や放射線への意識が薄い子もいる。マス目を使った『見える化』を繰り返し、放射線から身を守るための知識を定着させたい」と話す。(渡辺洋介

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