細川・小泉氏、一枚看板「脱原発」の勝算は via 日本経済新聞

細川護熙元首相(76)が東京都知事選への出馬を決断した。脱原発を一枚看板に、積極的な支持を約束した小泉純一郎元首相を横にしたがえ、会談した ホテルの外に出て記者団の質問に答え、2人そろった写真をとらせた。20年前、初めて連携した国連問題ではそれほどの影響を政界に与えることはできなかっ た2人の今回は――。

小泉元首相(右)との会談を終え、都知事選出馬を表明する細川元首相(14日、東京都港区)

14日、小泉氏は「原発ゼロでも日本は発展できるというグループと、原発なくして日本は発展できないというグループの争いだ」と都知事選を位置付けた。郵 政民営化を改革の象徴に仕立てて「賛成か反対か」を迫った郵政選挙と同じ構図だ。「都政に原発問題はなじむのか」との疑問や批判は一切、関係ない。

自民党も小泉氏には、打つ術がない。派閥全盛期にさえ竹下派批判、小選挙区制への異論、タブーだった郵政民営化を唱え、勝ち目のない総裁選に出馬した変人。「何を言ってもダメだろう」と安倍晋三首相の周辺もあきらめている。

(略)

2人の元首相を20年前も、今回もつないだ田中秀征氏も含め、3人に共通するのは、利害が絡む政治家同士の「貸し借り」が乏しい。それだけに情を絡めた説得や「勝ち目がない」といった論法は通じない。

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