東京電力福島第1原発事故で起きた燃料溶融がどのような経緯をたどったか解明するため、日本原子力研究開発機構(原子力機構)が3月下旬、全長約30センチの小型核燃料棒1本を溶かす小規模な再現実験を茨城県東海村の研究炉で行う。
福島第1原発の廃炉作業は原子炉で溶けた燃料をどのように取り出すかが最大の課題だが、溶融した経緯や燃料の状態は分かっていない。原子力機構の杉山智之研究主幹は「実験で得られたデータを福島の事故解析の精度向上に役立てたい」と話している。
原子力機構によると、実験を行うのは東海村にある原子炉安全性研究炉(NSRR)。
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