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A nuclear power plant in Byron, Illinois. Taken by photographer Joseph Pobereskin (http://pobereskin.com). カレンダー
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Tag Archives: 福島菊次郎
原爆や原発…反骨の写真家、再び脚光 追悼上映や写真集 via 朝日新聞
「反権力」の立場で戦後を記録し、9月に94歳で亡くなった報道写真家、福島菊次郎さんの生涯が脚光を浴びている。福島さんを追ったドキュメンタリー映画の追悼上映が盛況で、若者にも共感が広がっている。 東京・渋谷の映画館「アップリンク」。福島さんを追った「ニッポンの噓(うそ)」の追悼上映が10月末から始まり、週末は満席が続く。 映画は2011年秋、当時90歳の福島さんが、東京の反原発運動にカメラを向けるところから始まる。広島の被爆者や成田空港建設に反対する三里塚闘争など、戦後に撮影した写真を交えながら、福島さんが当時の記憶を語る。 福島さんは山口県下松市出身。戦時中、広島の部隊に所属したが、原爆投下直前に本土決戦に向けて移った宮崎で終戦を迎えた。その後、下松市で時計店を営みながら、広島の被爆者を約10年かけて撮影。1961年に初の写真集「ピカドン ある原爆被災者の記録」を出版した後、子ども3人を連れて上京、報道写真家としての道を選んだ。 自衛隊をPRするような撮影を装って兵器の製造現場に肉薄、撮影が許されない場所も隠し撮りした。暴漢に襲われ、自宅が不審火で焼けたこともあったが、「反権力」の立場は揺るがなかった。映画の中で福島さんは語る。「表に出ないものを引っ張り出して、たたきつけてやりたい」 配給元によると、3年前の公開当初は50代前後が中心だったが、最近は20~30代が増えてきたという。 福島さんが、原発事故後の福島を巡った様子を収めた写真集「My Private Fukushima」(みずのわ出版)の売れ行きも好調だ。弟子のフォトジャーナリスト那須圭子さん(55)=山口県光市=が撮影し、13年に出版した。福島さんの作品を集めた写真展の開催も、東京などで検討されている。 続きは原爆や原発…反骨の写真家、再び脚光 追悼上映や写真集
訃報:福島菊次郎さん94歳=反骨の報道写真家 via 毎日新聞
広島の被爆者や公害、原発事故などを通して「戦後日本」「権力」を問い続けた反骨の報道写真家、福島菊次郎(ふくしま・きくじろう)さんが24日、脳梗塞(こうそく)のため死去した。94歳だった。本人の遺志で葬儀は行わない。 山口県下松(くだまつ)市生まれ。戦時中は広島の部隊にいたが、原爆投下時は宮崎にいたため被爆を免れた。復員後、郷里の下松 で時計店を営みながら写真撮影を独学し広島に通い、激痛に苦しむ被爆者の姿などを撮った写真集「ピカドン ある原爆被災者の記録」を1960年に発表し、 日本写真批評家協会賞特別賞を受賞した。 61年に上京し、プロの写真家となり学生運動や三里塚闘争、公害などを題材にした写真を総合雑誌に発表。 (略) 88年、がんで胃の3分の2を摘出しながら、昭和が終わった89年から「戦争責任展」「写真で見る日本の戦後展」を全国各地で開催。執筆活動 も始め、2003年から「写らなかった戦後」シリーズを出版した。 90歳となった11年、東日本大震災と福島第1原発事故を機に「広島と同じ過ちが繰り返される」との思いにかられ、福島などで被災農民らを撮影した。 全文は訃報:福島菊次郎さん94歳=反骨の報道写真家 関連記事: 人模様:93歳反骨の写真家が「遺言」−−福島菊次郎さん、アーサー・ビナードさん via 毎日新聞
舩橋淳 今は平時でなく、戦時になりつつある〜圧倒的な危機感という視点〜 via ポリタス
都知事選さまざまな論点、パースペクティブがあり、日々議論が尽くされている。それらをだいたい追いながら、私自身がここ2カ月考え続けて最重要だと信じるに至った視点を、その過程とともに辿りたい。 これは前回の都知事選から支持者を変えてまで論陣を張るようになった多くのリベラル派の諸氏と共鳴するところだと思う。 結論から言おう。その視点とは「戦時のごとき圧倒的な危機感」である。 […] 11 【真の争点とは】 都知事選挙の真の争点とは何か。それは、都政を通して、今の国がひっそりとかつ全力で向かっている戦争と原発再稼働に対して、強烈なNOを突きつけ ることである。ご存じの通り、安倍号機関車はちょっとやそっとでは止まらないほど盤石だ。だから、小粒の石ではなく、巨大な岩を投げ込まないと止まりっこ ない。だからこそ一時、多くの知識人が宇都宮=細川陣営の一本化を望んでいたのだ。乱暴な言い方をすれば、巨大な岩を投げ込んで機関車をまず止めて、混乱 している隙に、皆の力で機関車を解体して新たな市民エネルギーの動力車を最後尾にくっつけ、逆方向へと発進させる。そのために投げ込む岩はできるだけ大き くないといけない。 列車が逆方向に走り出しさえすれば、あとは安定した走りを実現できる腕利きの運転士が必要となるだろう。猛スピードの暴走機関車に狙いを定め巨大な 岩を投げつける人間と、着実に安定した走りを実行する人間。言い換えれば、緊急時・戦時のリーダーと、平時・安定期の指導者を見分ける眼力が都民に求めら れているのだ。前者が細川=小泉陣営、後者が宇都宮陣営だと私には思える。 12 【内ゲバから遠く離れて】 先日、金曜の国会前デモに訪れた細川氏、宇都宮氏それぞれにヤジが飛び交った。認めたくないが、脱原発派の亀裂が現れていた。また、小泉氏の首相時 代のイラク派兵支持、規制緩和をあげつらい批判する人間も多くいる。現に私も決して評価していない。しかし、視野狭窄の批判合戦は体制派を利する自殺行為 であることを私たちはもう一度確認するべきだ。ケンカしている場合じゃない。 脱原発も反戦も、この都知事選の後もつづく長く苦しい闘いである。大げさでなく、この国の平和と生命が脅かされている今、内ゲバを大きく包み込んで 一緒の方向に向かって歩んでいこうと励ましあう市民の声が一番求められている。三宅洋平氏が宇都宮陣営にも、細川陣営にも頻繁に通っていると聞く。その意 図は痛いほどよくわかる。 […] 14 【小泉劇場に乗っかる愚?】 2005年郵政民営化において小泉劇場を批判し、いま新たに小泉劇場2014に乗っかることに嫌悪を示す人も少なくない。政策重視で候補者を語るべきであり、政局の流れに左右されるべきでないという人も多い。 しかし、私は敢えて言いたい。その方々はこの国がもう「戦時」になりつつある危機感が不足しているのではないか。ファシズムの政権が走り出したら、まったく手の届かないところで、知らぬうちに戦火が切られてしまうという凄まじい恐怖のことだ。 権力のウソを暴くためにその一生を捧げてきた反骨の写真家・福島菊次郎氏が、今はなんと小泉氏を支持するという衝撃の報を一昨日聞いた。小泉劇場を あれだけ痛烈に批判し、攻撃してきた福島氏が翻意するには相当の熟慮があっただろう。彼はそれだけ今の日本の状況に危機意識を持っているのだ。 15 【肉を切らせて骨を断つ闘い】 煽動的な小泉劇場にあえて乗っかるのは批判も覚悟のことで、肉を切らせて骨を断つ決意が迫られる。もし選挙に敗北すれば、「小泉に騙された」とは決して口にしてはならない。我々はいま主体的な意思で、小泉劇場に乗っかるのだ。だからその責任はもちろん我々にある。 その裏には、暴走機関車にできるだけ大きな岩をいま投げつけなければ、取り返しのつかない悲劇が始まるという逼迫した危機感がある。政策原理主義だ けでは勝てない(ほぼ)戦時の局面に我々は立っているのだ。選挙で大きな民意を直接ぶつければ、暴走機関車は脱線するかもしれない。混乱の隙に全力で用意 しておいた政策を整え、逆方向に旋回できるよう勢力を束ねてゆくのだ。 劇場は最大限盛り上がるよう(=投票率を上げ、若者や多くの無関心層に興味を持ってもらうよう)ラッパを吹き鳴らしつつ、裏では全力で持続可能な政 策を議論し、選挙後の市民活動のため分裂を避ける布石を打ってゆくこと。選挙後の本当の闘いに向け手に手を携え、連帯意識を共有してゆくこと。脱原発派 は、大きな目標の為に小異を乗り越えて共に歩んでゆく共同体意識を、選挙期間のいまこそ作り上げてゆかねばならない。 それが、壊死状態から民主主義を蘇生させるための、ギリギリの覚悟だと思う。 肉を切らせて骨を断つ闘いがいよいよ始まった。 … Continue reading
カメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』via 日刊サイゾー
(抜粋) 「これが最後の仕事」と称して、菊次郎は2011年9月の反原発集会、さらには福島の被災地へと向かう。90歳となる彼のモノクロ写真は、今なお見 る者の網膜に突き刺さる。被災地の瓦礫の山が、広島の記憶と繋がっていく。撮影旅行を終えた菊次郎は山口の自宅へ向かう帰路、途中下車する。自分をこの世 界に導いてくれた恩人に逢うためだ。1967年に亡くなった中村杉松さんの墓の前で、菊次郎は嗚咽する。中村さんのお陰でプロのカメラマンになることはで きたが、本当に中村さんの“仇”を討つことはできたのかと自問する。 最後にもうひとつ、福島菊次郎が本作で語っている印象的な言葉を紹介したい。「カメラの中立性なんてない。中立的な立ち場でしか撮らないから、い い写真もいいドキュメントもできない。それは、撮る人にとっては楽なわけ。危ないところなんかに入らないし。でも、それでは報道はできない」。 権力者の噓を見破り、それを暴け。そして、みんなに知らせろ。福島菊次郎のメッセージに応えられる人間は、この国にどれだけいるだろうか。 (文=長野辰次) 『ニッポンの噓 報道写真家・福島菊次郎90歳』 監督/長谷川三郎 撮影/山崎裕 プロデューサー/橋本佳子、山崎裕 朗読/大杉蓮 配給/ビターズ・エンド 8月4日(土)より銀座シネパトス、新宿 K’s cinema、広島八丁座ほか全国順次ロードショー ※8月4日は銀座シネパトスにて田原総一郎と堤未果とのトークショーあり(12:15の回上映終了 後)。 <http://www.bitters.co.jp/nipponnouso> (c)2012『ニッポンの噓 報道写真家・福島菊次郎90歳』製作委員会 全文はカメラマンは法を犯してもかまわない!? 国家の暗部を暴く男の情念『ニッポンの噓』