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福島)震災伝承館どう展示、議論非公開 議事録黒塗り via 朝日新聞

9月20日に開館する県の「東日本大震災・原子力災害伝承館」をめぐり、展示資料を選ぶ際、県の有識者委員会が非公開で行われていたことがわかった。事務局の県が非公開を決め、議事録も公開していない。原発事故の実相を伝える展示資料の決め方として疑問の声も出ている。  県が非公開で行ったのは「東日本大震災・原子力災害アーカイブ拠点施設資料選定検討委員会」。展示資料を決める県が有識者から意見を聞くために設け、福島大学教授ら委員6人のほか、復興庁や経済産業省などがオブザーバーで参加。2018年10月から今年7月まで6回開いた。  議事録は事務局の県生涯学習課が作ったが、公表していない。会議や議事録を非公開にすることは、事務局の県生涯学習課が委員に諮らず決めたという。理由について、同課は「資料を選定する途中で委員の発言内容が明らかになると、議論に影響を与える可能性がある」と説明する。  開館まで1カ月を切り、展示資料は決まっているが、内容はまだ明らかになっていない。国会事故調査委員会が「人災」と断定した原発事故では、県などにとって「不都合な真実」も少なくない。これらをどう伝えるかも焦点だ。  例えば、国の公表遅れが批判されたSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム)や、県も事故を想定していなかった原子力防災の不備、国と自治体が一体となり原発を推進してきた歴史がある。双葉町は町内から撤去した原発の広報看板の展示を求めてきた。  朝日新聞が県に議事録を情報公開請求したところ、「委員の意見」「収集資料の概要」など大部分が黒塗りされ、会議の日時や場所、出席者など一部の開示にとどまった。県は今後、議事録の公表を検討するとしているが、議論の内容を県民が把握できないまま、展示資料が決まったことになる。  委員の一人は取材に「県には自らが関わる事柄における不備や反省点を冷静かつ率直に示してもらいたい」と明かす。別の委員は「公開されてもまったく問題なかった」と断言する。このほか「回を重ね、委員の立場や経験に基づく議論が広がった。議事録を公開されて困る人はいないと思う」と話す委員もいた。  福島大学の後藤忍准教授(環境計画)は「政府や国会事故調の報告書などで指摘された行政の責任は、原子力災害の教訓とし展示に反映するべきだ。広く県民や有識者の意見を採り入れるためにも、展示内容の決定前から議事録を公開して議論を進めるべきだった」と指摘する。(力丸祥子、関根慎一) 資料選定検討委員会委員 小野広司(福島民友新聞社編集局長) 菊地芳朗(福島大学教授) 鞍田炎(福島民報社編集局長) 中井俊郎(日本原子力研究開発機構福島研究開発拠点副所長) 藤沢敦(東北大学教授) 青木淑子(富岡町3・11を語る会代表 […] 全文

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原発安全神話を象徴する広告塔、双葉町での展示を要望 via 朝日新聞

[…] 広告塔は高さ4・5メートル、幅16メートルで、町が1988年に双葉駅前、91年に町役場前に1基ずつ設置。「原子力明るい未来のエネルギー」など住民から募集したPR標語を掲げ、事故後に原発の安全神話を象徴する負の遺産として広く知られるようになった。  伊沢史朗町長は20日、朝日新聞の取材に「原子力政策を推進した町が被害に遭った。その反省も含め、訴えかけるものとして展示して欲しい」と話した。ここから続き  老朽化のため、町は2016年3月に広告塔を撤去。現在、外枠は町役場の車庫に、標語の文字が描かれたアクリル板56枚は県立博物館(会津若松市)で保管している。  一方、県は伝承館の開館に向け、18年10月から非公開で、有識者による展示内容の選定委員会を開催。広告塔の展示についても検討してきたが、伊沢町長によると、今年に入り、県生涯学習課の担当者から「スペースの関係で館内展示は難しい」と説明を受けたという。町は広告塔を復元し、原寸大での展示を求めていて、屋外での常設展示を県に要望しているという。  県によると、17日に最後の選定委員会があり、広告塔を含めた展示内容について、近く結論を出す予定という。(古庄暢) 全文

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