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●原子力推進派 今週の暴言・失言集【第2回】via 安全問題研究会

●50年後に生まれた子供が全部片輪になるやらわかりませんが、タナボタ式の街づくりが出来る原発をみなさんにお勧めしたい(高木孝一・元福井県敦賀市長/1983.1.26 石川県羽咋郡志賀町での原発講演会で) 「原子力推進派 今週の暴言・失言集」第2回は、かなり古めですが、福井県敦賀市長(当時)だった高木孝一氏の絶対に許せない発言をご紹介します。[…] この発言が「鬼畜以下」であることは論じるまでもありません。言語道断です。しかし、同時に読者のみなさんには、40年近く前、それも中央政界の政治家ではなく地方の自治体首長に過ぎない人物の発言を、なぜ今頃になって取り上げるのかという疑問もあることでしょう。 端的に答えを申し上げましょう。この高木孝一・元敦賀市長、実は岸田内閣発足と同時に自民党国対委員長に就任した高木毅衆院議員の父親なのです。世間では高木毅氏ご本人の過去のパンツ泥棒事件のことばかり取り上げられていますが、日本の大手メディアはパンツよりも高木氏の父親である、この元敦賀市長の発言こそ問題にすべきだと思います。 この発言を私に教えてくれたのは「原発への警鐘」(講談社文庫、1986年9月)という1冊の本です。著者は、この9月に逝去された経済評論家・内橋克人さん。福島原発事故後に復刻されているようです。新自由主義の本当の恐ろしさを教えてくれた「悪夢のサイクル」も内橋さんの「必読文献」としてこの機会にぜひご紹介しておきたいと思います。人間が幸せに生きるためにどんな経済・社会が必要かを深い洞察力と鋭い視点で明らかにした力作です。 「原発への警鐘」は、1986年9月に出版されています。1986年4月にチェルノブイリ原発事故が起きており、それが出版の契機になったことがよくわかります。日本の原発推進派、電力業界がこの大事故を他山の石として反省するどころか「日本の原発はソ連と違って黒鉛など使っていないので絶対に事故は起こりません」とソ連との違いばかり強調し、全くの無反省だったこと、その連中の驚くべき無反省ぶりを見て「次の原発事故が起こるとすれば、多分日本だな」と子供心に思ったことを私は今もよく覚えています。その私の「予感」は、四半世紀の時を経て、福島で最も悲しい形で現実になりました。あのとき連中を少しでも反省されることができていれば……。 […] 全文

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●原子力推進派 今週の暴言・失言集【第1回】事故を起こした東京電力福島第一原発を含めて、事故によって死亡者が出ている状況ではない(高市早苗・自民党政調会長/2013.6.17 自民党兵庫県連会合で)via 安全問題研究会

では、まず記念すべき連載の第1回は、自民党総裁選を記念して、今をときめく「ネトウヨの希望の星」高市早苗さんの素敵な発言から始めましょう。 もちろん、事故による死者は出ています。福島原発事故刑事訴訟では、避難指示区域内にあった双葉病院の入院患者たちが、避難途中に亡くなったことが業務上過失致死傷罪に当たるとして、勝俣恒久・東京電力会長らが強制起訴されています。1審・東京地裁は「津波は予見できない」として無罪判決が出ましたが、検察側が控訴しています。 双葉病院の入院患者たちは、確かに高市さんがおっしゃるとおり、直接的に事故の影響を受けて亡くなったわけではないのかもしれません。しかし、事故がなければ亡くならずに済んだはずの人々が、事故が起きた結果亡くなった。これは事故による死者ではないでしょうか。もし、これを事故による死者に含めないとしたら、どんな原発事故でどんな亡くなり方をすれば死者として認めてもらえるのでしょうか。「高市理論」では、世界中どこのどの原発でどんな過酷事故が起きたとしても、原子炉の中で直接火に焼かれることでもない限り、死者としては認めてもらえなさそうな雰囲気です。 まだ世界中の人々に福島第1原発事故の記憶が強く残っていた事故わずか2年後の時期に、こんなことを平然と言い放つような人物に私たちは日本の原子力政策を委ねるわけにいきません。原子力推進の立場であっても、事故が起き、犠牲者が出たという事実そのものは認めた上で、福島の反省を表明し「二度と事故を起こしません。エネルギー小国・日本が脱炭素や停電の危機を乗り切るために、仕方なく再稼働をせざるを得ないので、伏してお認めください」というならまだしも(当ブログは脱原発が実現するなら停電くらいしてもいいと思っているので、こう言われても困りますが)、事故で犠牲者が出た事実すら否認するという人と原子力政策でまともな話し合いが成立するとは思えません。 自民党総裁選の行方はまだ予断を許しませんが、少なくとも当ブログとしては高市さんだけは断固、阻止すべきだと思います。 原文

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